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今度は守るよ。

レイル視点

フィルとの会話

「ミオンさんありがとうございます。ちょっと着替えてきますね!レイルさんもありがとうございます!」


 嬢ちゃんはすごい。いきなり知らないところに来たっていうのに嫌な顔しない。この世界で生活をしようとしてる。


「レイル君に話しておきたいことがあるんだ。ほんとはアリスちゃんが来る前に言わなきゃいけなかったんだけど」


「なんだ?」


 そういえばフィルってなんとなく俺と2人の時と誰かいるときの雰囲気が違うよな。なんとなくな。


「もしかしたら前にも同じことが起きてるかもしれないんだ。神様にも3回くらい連れてくるようなことを言われてたんだ」


「なんでそのことを言わなかった?」


 あからさまに落ち込んでる。なんで俺がそんなに驚かないかって?内心はちゃんと驚いてる。もし本当だったらその人達は大変な思いをしてるかもしれない。


「わざとじゃないんだ。僕は神様を信じてる!ただ、お父さんにそのことを伝えたら今まで違うところからこっちに来た人間はいないって言ってて、僕も半信半疑だったんだよ!アリスちゃんのことを伝えたのは神様に僕の信じてる人に相談しなさいって言われたからなんだ」


「よく話してくれた。ほかに来た人も神様と話せるならどこにいるかわからないのか?」


 そういえばフィルの家系は神様と話せるんだよな……子供が話せるようになったらもう話せないんだっけか?それよりノース地区とウエスト地区に見つかってたらやばいかもしれない。どちらの代表も性格が悪い。


「それが最初の男の子しかわかってないんだ。神様も心を閉ざされちゃうと会話もどこにいるかもわからなくなっちゃうって言ってた。最初の男の子はサウス地区の騎士団に入ったみたい!」


「サウス地区の騎士団長とは仲がいいから確認しておく。フィルそんな顔をするな、お前は神様に正確な人数を聞いておけ。どうして来たのかはわからんが心を閉ざしている状況なら保護してやらないとな念のためお前の父さんに報告しとけよ」


 フィルの父さんは王国で働いてて王と仲がいいと聞いてるから耳に入れておいたほうがいいだろう。理由がわからないならなおさら保護してやらない。はやくこっちに来た理由がわかればいいが。


「レイル君ごめんね。僕がもっとしっかりしてればよかったのに。だからアリスちゃんの力になりたいんだ!勝手に決めちゃってごめんね」


「構わない。嬢ちゃんの面倒はジスに任せるから、お前もジスにあんまり迷惑かけるなよ」


「わかってるって!頑張るよ」


 よかった。フィルも沈んでたら俺がやりにくいからな。


「ほら。遊ぶんだろ。そろそろあいつらも来ると思うから俺が話しておくからお前も着替えてこい」


「うん!僕も話聞くからみんなと一緒に着替える!」

レイルさんはフィル君に甘いんです。

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