‐第五話‐ ~魔法発動~
〖ファイアボール・・・ 手元に生み出した火球を投げつける魔法。また、応用で使用者が望む場所に火球を生み出し爆発を生み出すことができる初級魔法〗
まずはこの魔法からマスターしよっと。
「このクエストでお願い。」
「ネオウルフの討伐ですね・・・はい受理しました。ネオウルフの牙を剥ぎ取ってきてください、でないとクエストクリアにできませんので、お忘れないく。」
「牙ね、覚えておくよ。」
「白の森への行き方はご存知ですか?。」
「白の森?そこのネオウルフが居るのか?。」
「知らなかったのですね・・・白の森はこの国を出て・・・。」
ま、マジで白い・・・
名前通りだ・・なんで木が白いんだ?
不思議だなぁ・・・さすが異世界だ。
「ん!?」
俯瞰スキルが反応した!近くに居る・・・
魔眼を使うか。
魔眼〖全てを見通すことができる魔の眼。魔力が流れている生物体を見つけ出すことができる。〗
前・・・右か!
「ウウウガアアアアア!!!!」
「ハァァァッ!!!」
おっ・・・おおおお・・・!!!すっげぇ!!!マジで手から火の球が出てきやがった!
でも、詠唱してみたいなぁ・・・
よし気を取り直して牙を・・・。
「き、牙が焼けて・・・灰になっちまってるぅぅ・・・。」
はぁ・・・そりゃこのステータスじゃそうなるか
たかが初・級・魔・法・で地面がえぐれてるし・・・。
『あっは!私の同じことしてる!!。』
「ふぁ!?。」
し、忍!驚かすな!!。
『私もやったよ、初めて魔法を使うのに本気だしちゃったなぁ・・・。』
やっぱり手加減が必要だよな。
『手加減するのは簡単さ、真ちゃんみたでしょ?魔法の基本をさ。』
読んだ、それがどうしたんだ?手加減の方法なんて書かれていなかったぞ。
『でも魔法の出し方は書いてあったでしょ?』
あぁそういえば
〖魔法発動方法・・・魔法とは魔力、まさにMPを削って発動するものである。だがそれだけでは魔法は発動はできない。想像力・・・イメージが必要となってくる。まず、MPが血管を伝って流れていることをイメージし、ファイアボールであれば手にMPを集めることを意識する、それによってやっと魔法が発動できる。魔法によってMPを集めるイメージ場所が異なるので注意。〗
って書いてあったな。
『それを応用すればいいのさ。』
応用・・?。
『そうだよ。MPが血管を伝って流れてることをイメージする、ここまではいつも通り・・・ここからイメージを変えるんだ。』
イメージを・・・変える?。
『流れてるMPが少なくすると強く思うんだよ。これ、私のオリジナル~ふっふ~ん。』
なるほど・・・魔法はイメージによって発動できる・・・それを利用するのか。
『ねぇちょっと聞いてるかなぁ!!!。』
あ、あぁ聞いてるよ、ありがとな
「忍。」
『・・・ハッ///も、もうMPが切れるようだ~!!!あぁっ!疲れたなぁ~!じゃっ!!!。』
「あっ!ちょっ!待てっ!。」
『・・・・。』
くそ!また賢者についての事を聞きそびれた!。
はぁ・・・魔眼でネオウルフ探すかぁ・・・。
『な、中々・・・いい顔で笑うじゃないか・・///。』
「ネオウルフの牙が・・・175本!?どうしたんですかこれ!!!。」
「いや、その・・・洞窟があったら入りたくなるのは男の子ってもんでしょ?ははっ。」
「ネオウルフの巣に入ったんですか?ボスは!?。」
「あぁなんかめっちゃ大きかった奴いたよ、倒したらなんか宝石みたいなの落とした、ほら。」
「ま、魔力コア!?超レアアイテムじゃないですか!!!。」
「魔力コアってなに。」
「あなた魔力コアを知らないんですか!?これは魔力の源で、MPを全回復できる秘宝級アイテムですよ
!?。」
「マジか!そんなにすごいんだ!!!。」
いらなっ・・・
俺のMP全然減らないしなぁ・・・。
「これ売れる?。」
「いらなのですか!?。」
「うんっ!。」
「うんっ!・・・って、狂ってますよ・・・ちょっと待っててくださいギルド長を呼んできます。」
「ギルド長?。」
「それほど魔力コアはやばいんですぅ!!。」
ギルド長・・・強いのかな。
「真太郎様、奥の部屋へ・・・ギルド長が話したいと。」
「なんだあの新人・・。」「調子に乗りやがって。」「魔力コアだと・・・。」
ここか。
「失礼しまっ・・・!!!」
耳・・・尖って・・・エル・・エル
「エルフだぁぁぁぁ!!!!!。」
お・・・おぉぉぉマジでエルフじゃんかぁ・・・
エルフ見れるなんて生きててよかったぁ・・・にしても良い乳だ・・・むううけしからん!!!。
「おい。」
「ひゃっ!ひゃい!!。」
「お前が魔力コアを?。」
「そっ!そうだよ・・・。」
む、胸に目がいくぅぅ・・・。
「はっはっは!!!久々に面白い奴が現れたなぁ!!!まあ座りな。」
「ふぅ・・・で、なんの話だ?。」
「理由だ、魔力コアを売るり・ゆ・う。」
「ただ単に要らん、以上。」
「はぁ~ん、嘘はついてないようだね・・・うんもう帰っていいよ、あぁこれね。」
「金貨20枚・・・すげぇな。」
それほどの物なのかこれ・・・。
「そろそろ来るかな・・・。あの怪物が・・・。」