‐第三話‐ ~新規登録~
「な、なぁなんで魔人が俺の事尾行してるんだ・・・?。」
『な!貴様Sレアスキル鑑定持ちか!?。』
Sレア・・・そんな凄いのか
まぁそりゃ賢者が持っていたスキルなんだから凄いのは普通か・・?。
『た、単刀直入に言う・・・魔人側に付け。』
へ・・・?
「正気かお前ら・・・。」
『至って正気。』
ドヤ顔で言う事じゃねぇ
「嫌だよ。」
『む、なぜだ?やはり勇者を降りたというのはデマだったか・・・?。』
「いーやー?勇者を降りたのは本当さ。」
『ではなぜだ!。』
「なんて言うかさ、俺・・・巻き込まれただけだし。」
『巻き込まれた?どう言うことだ・・・?。』
「そのうち分かるかも知れないね。じゃっ!俺はこれで。」
『後悔するぞ!!!絶対な!!。』
後悔ねぇ・・・
もう後悔は慣れたかなぁ
さて、ギルドに行こう。
『なぬ?断られただと?。』
『は、はい!誠に申し訳ございません!。』
『戯け者!四肢をバラバラにしてでも連れてこい!!!。』
『そ、それでは死んでしまうのでは・・・?。』
『死んでもよい・・・キメラにしてやる・・・勇者のキメラだ、相当なものが出来上がるだろう。』
『ま、またマモン様に頼むですか・・・私が言うのもあれなのですが・・・マモン様は、その・・・危険かと・・・』
『はっ!マモンなど所詮研究者にすぎん・・・そこらの雑魚と同然。』
『マモン様の後ろにはベルゼブブ様が付いているのを忘れたのですか!!!。』
『むっ・・・!幹部の我に逆らうつもりか!!さっさと行かぬか!!。』
『お、仰せのままに・・・。』
糞野郎が!!お前がベルゼブブ様に逆らうとこっちにまで火の粉が飛んでくるんだぞ!!
もうこんなの御免だ!命がいくつあっても足りねー!
なんで俺より弱い奴の下になんか仕えなきゃいけねーんだ!!
かといってあの勇者は俺より強いのは確実だしなぁ・・・
ん?俺より・・強い・・・そうだ!!!あいつの下で・・・いや、でもあいつは人間だしなぁ・・・。
『ん~。』
なんでこんなんことでこの魔人の俺が悩んでんだ・・・。
「はい、これがギルドカードですよ。」
「ありがとう!あと本借りたいんだけどいい?。」
「よろしいですよ!ではギルドカードを。」
「はいよ。」
「あそこの棚からお選びください。」
ほ~どれどれ
【魔法の基本】【魔法騎士団物語】【賢者の歴史】
魔法騎士団物語はいいかな。
「魔法の基本と賢者の歴史借りるね」
「はーい、期限は一週間でございますのでお気をつけてください。」
「あ、あと宿ってどこにあります?。」
「ここを出て右にあります。ベッドの絵が描かれているのですぐにわかると思いますよ。」
「了解!ありがとね!」
ギルドランクはDクラスからか
上げるのも楽しそうだな
魔物を倒せたり魔法の練習にもなりそうだから今度クエストを受けてみよう!
あっ、そういやあの3人どうしてるかなぁ・・・。
「天野さん!左魔物来てるよ!!。」
「ほんまかいな!?あかん!避けれへん!!。」
「ハァッ!!!。」
「水魔法!?芹川はんおおきに!!どりゃあああ!!!。ふぅ・・・。」
「あ、天野さん・・・凄い力だね・・・はは。」
ま、魔物を素手で・・・怖いな・・・。
「ほんま助かったで芹川はん!あ、レベル上がったで!。」
「僕はあとちょっとかな。」
「2レベルあがったわ!。」
「西の人国【フェリン】まではあとちょっとだよ!頑張ろう!。」
「なぁ花沢はん、なしてそこに行かなあかんの?。」
「あ、天野さん王女様の話聞かないで寝てたもんね・・・そこには【シューゼル・ジ・ランス・ヴェネクトロ】と言う国王様が居るんだ。」
「その国王様ににあって王家の証を貰うために行くのよ。」
「なんでやー?。」
「亜人族の長に会うためだよ。」
「え、ならなんでウチたちを召喚した王様はその王家の証をくれなかったんや?。」
「どうやらその王様は僕たちを召喚した王様の兄らしいんだ、王家の証を授けるには兄の許しが必要だってビクビクしながら言ってたよ。」
弟は兄に逆らないもんねぇ・・・
・・・水上君、無事かなァ。