表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/9

‐プロローグ‐ ~勇者召喚~

 俺、水上真太郎(ミズガミシンタロウ)16歳高校生

 高校に入り、ボッチ卒業!

 の、はずだったのに・・・。


「俺、なんで異世界に居るんだよ・・・!。」


 事の発端は俺が入学早々、放課後教室に忘れ物を取りに戻った時だった。




「あっ・・・。」


 まだ人居たのか・・・

 えーと確か花沢大地だったよな

 朝の自己紹介の時、目立ってたな。


「えーと・・・。」

「水上真太郎だよ。」

「僕は花沢大地、それより水上君どうかしたの?。」

「あ、あぁ忘れ物をね。」


 後の二人は・・・。


「これからよろしくね水上君。」

「私は芹川瀬奈(セリカワセナ)、自己紹介したけど一応ね。」

「ウチは天海志帆(アマミシホ)っちゅうんや!よろしゅうな!。」

「み、みんなよろ・・・ん!?。」


 なにこれ!床が光ってんだけどぉ!?。


「きゃあ!なに!?。」

「なんやこれ!。」

「みんな!なんかこれマズイ気がするよ!。」

「なんだよこれ・・・眩しっ・・・!。」


 目が・・・!

 なんだ?妙に騒がしいな

 教師か?。


「おぉ!成功じゃ!。」

「ついに成功しよった!。」


 じゃ?語尾に、~じゃってつける教師いたっけ?。


「ん・・・やっと見れっ・・・!。」



 は?なに、どこなのここ

 てかなにあの美少女・・・露出度バカ高ぇ・・・!。



「こ、ここは・・・?。」


 ナイス花沢!俺はこの美少女を見るのに忙しいから聞いといて!。


「ここは人国(ジンコク)アリュテイン、この世界【ヴェネス】の人間の為の国。そしてこの国を治めているのは儂、ヘルファ・ジェン・ベルネス・ヴェネクトロじゃ」


 なるほど、つまり国王様ってわけね

 つか、もしかしてここ異世界?

 んなバカな!

 って、なんで俺自問自答してんだ?。


「第1王女のティナです。勝手ながら勇者として召喚させてもらいました。」


 マジで言ってんの?夢・・・?

 んな訳ないよな・・・今さっきまで教室に居たし

 信じるしかないか・・。


「勇者?ゲームのあれかな、水上君わかる?。」

「ふぁっ!?。」


 きゅ、急に話振らないでもらえる!?こっち高1から誰とも話してないんだぞ!?

 唯一話したのって・・・。


『黒板消しとってくれる?。』

『あっ、はい。』


 ドキドキしたよ!。


「水上君?だ、大丈夫か?。」

「あ、あぁ!ちょっと混乱しちゃって・・・。」


 違う意味でね・・・

 よし、もし異世界だとしたら確証が必要だ

 そう、異世界ならあれがあるはず

 魔法がね!。


「無礼を知でお聞きしますがよろしいですか?ティナ王女殿下。」

「よろしいですよ。あと、勇者様方は私どもに敬語は結構でございます。」


 よし来た!


「魔法を見せてくれないか?」

「魔法?真太郎はん頭おかしなったんか?」

「水上さん、これはきっと夢よ」


 みんな一緒にいる夢なんかあるわけねーだろ、今日知り合ったばっかだぞバカ女が

 おっと、口が滑った。


「勇者様・・・なぜ魔法をご存じで?。」

「それはまぁ・・・勇者だから?。」

「なんで疑問形なんや・・・?。」


 なるほど、疑問が確信になったな・・・


「いいでしょう。とくとご覧ください・・・。ハッ!。」


 おぉ・・・火属性魔法だ・・・ま、当たり前か

 でも詠唱なしねぇ・・・なんか残念。


「なんや今の!!。」

「手から火の玉が・・・!。」

「あり得ない・・・。」


 あぁあり得ない・・・でも、ここは異世界だからあり得るんだな。


「花沢君、信じるしかないよ、これは・・・現実だ。」


 最長会話記録更新っ・・!

 こんなことで嬉しがってる俺が恥ずかしい・・・。


「そ、そうだね・・・二人とも・・・信じるほかないよ・・・。」

「そうだね・・・。」

「そうやな・・・。」


 そこでだ、なぜ俺たちが召喚された?

 って話題になるはずだ。


「王女様、なぜ僕たちが勇者として召喚されたんですか?。」


 花沢大地、俺の思う事言ってくれるから最高!!


「本題に入りますか。お父様!。」

「うむ。この世界には様々な種族が存在しておる。まず我々人間族(ニンゲンゾク)。次に獣人族(ジュウジンゾク)魔人族(マジンゾク)亜人族(アジンゾク)が居るのじゃ。」


 ふむふむ・・ん!?亜人!?獣人!?

 つーことはエルフとか・・・ケモ耳少女がいるって事!?


「人間族と亜人族は今年から同盟を結んだのだ・・・。しかし魔人族は宣戦布告をしてきよった・・・。」



『我々栄光ある魔人族は誓う!近いうちに人間族、亜人族を絶滅するだろう!!まもなく我が国の(おさ)・・・サタン様が復活するのだ!!!。』


「・・・と、な。」


 ん?ちょっと引っかかることが。


「あの・・・なぜ獣人族はぜ魔人族の対象になってないんですか?。」


 大地・・・お前エスパー?。


「獣人族は中立なのじゃ。」

「なら同盟を結べばいいのでは?。」

「うむ、我もそうしたかったもだ・・・だが断られた。」

「なぜ?。」


『私たちは争いに興味はないのだ、人間族亜人族が滅びようと我々にはまったく関係がない、故に同盟申請は無しだ。』


「とね。」


 チッ・・!ケモ耳少女がぁ・・・!。


「我々の勝手な理由で勇者召喚してしまい本当にすまないと思っている。だがお願いしたい!我々を!民を!魔人族から救ってはくれないか・・・!!!。」


 まぁまず、リーダーシップに満ちている花沢大地は・・・。


「わかりました!!僕たちが救って見せます!!。」


 だよなぁ・・・。

 んであとの二人は絶対流さる。


「う、ウチも!やったるで!。」

「わ、私も!!。」


 それで俺が断れない雰囲気になるんだよなぁ・・・。

 中学の頃行きたくもない打ち上げに誘われ

 周りは〖え?行きますよね?断るとか考えられない〗って顔で俺の事見てきたことをあって怖いんだわあ・・・。


「じゃ、じゃあ僕も。」

「そうかそうか!!!本当にありがとう!!。」


 おい、最後まで言わせろ!!!。


「でもどうやって戦うんです?。」

「ティナ。」

「はいっ。勇者様方、〖ステータス〗と心で念じてください。」


 まんまゲームだな・・・ステータス。


「ゲームみたいやな!!!。」

「ああ!ドラ〇エみたいだね!。」

「称号って所に〖勇者〗ってあるわ!。」


 これが俺のステータ・・・ス・・・んん!?!?



 シンタロウ・ミズガミ LV1

 HP30/30

 MP200/200

 ATK500

 DFE700

 MAT400

 MDE600

 EXP0

 NEXT40

 称号

 巻き込まれし者〖勇者召喚に巻き込まれた愚か者〗

 スキル

 賢者スキル



 俺・・・勇者じゃないいいいいい!?!?!?!?!?


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ