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新メンバー、サヤ

『セカンドワールドオンラインへようこそ。私は案内役のシアと申します。では始めに注意事項を説明させていただきます。まずゲームの途中で気持ち悪い等、体の不調を感じた場合は使用を直ちに中止してください。また現実世界の体に不調が起きた場合は強制ログアウトされます。ご了承ください。また……』


私こと[沙耶]のまえでシアさんが説明を始めている。

確かにフルダイブ型のVRは開発に後50〜100年実用化にはさらに10年、量産にはさらに5年は必要だと言われていた。

そのような新技術というのと脳に直接作用するという動作のため注意が長くなるのはわかるけど私は暇を持て余していた。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


『沙耶!じゃーんっ!これなんだと思う?』


お姉ちゃんはあれからすぐに私のためにVRギアを用意してくれた。

というのは語弊があるかもしれない。

正確にはお姉ちゃんが麗華さんに頼み込んでくれた。


『お願いしますっ!なんでもし…』

『今なんでもって言った?』


私にバレないようにこっそりと頼んでいたのだけどがっつりとその光景を見てしまった。

ちなみに麗華さんは即座にOKしていた。しかもすぐに用意できるって麗華さんは何者なんだろう?


そのあとお姉ちゃんは麗華さんからもらった(と言ってもちゃんと代金は渡していた)VRギアを持って『お姉ちゃんはすごいでしょ』って言ってきた。


確かに嬉しいし、ありがたいし、お姉ちゃんは大好きだけどさ


SPECIAL EDITION…って何?


箱の中に入っていた説明書には『関係者専用』とか『通常よりも高性能』とか『省電力モードは搭載されていません』とか書いてあったけど……


色がピンクだった。



まぁ色はどうでもいいんだけどさ。


それにしてもシアさんの説明長いな…


今の時刻を見るとお姉ちゃんとの待ち合わせまでに時間が30分くらいしかなかった。


『〜というわけでこれからアバターの作成とスキルの選択をしていただきます』

「はいお願いします!」


よしっ!早めにアバター作らないと!


『ありがとうございます。いつも注意の説明を飛ばすように言われてしまって…最後まで聞いてくれたのはあなたで8人目です。ありがとう』

「えぇ?!スキップできたんですか!」


なん……だと。

衝撃の新事実!なんと、説明はスキップできた!

というかなんか私にはシアさんが哀れに見えてきたよ…


『最初の方に言ったのですが…でも聞いてくださってありがとうございます』

「い、いえ」

『ではアバターの外観をまず設定してください』


シアさんが手を振ると何もない空間に『私』が浮かび上がった。


それと同時に私の目の前に外観変更用のプレートのようなものが浮かんできた。


適当に髪色と目の色だけ変えてっと。


うん、緑色の髪に茶色の眼。いい感じじゃないかな?


「これでお願いします」

『これでよろしかったですか?』

「はい」

『では次にステータスを……』





私はその後高速でステータスを割り振りそれっぽいスキルを選択した。


『え、選ぶの早いですね』

「シアさんの協力あってこそですよ」

『えへへ、ありがと』


この可愛らしい人がAIだとはとても思えない。

ネットで見る限りこのゲームのNPCはAIではあるけど人間でもあるって言っていた。

その意味がようやく理解できた。


シアさんに守るためのスキルがほしいって言ったらいい感じのスキルを見繕ってくれた。


時間が余ったのでしばらくお話をしていると結構仲良くなれた気がした。


時間を見るとお姉ちゃんとの約束の時間が迫っていた。


「じゃあそろそろ行くね」

『えっ……い、いえなんでもありません』

「ではお願いします」

『あ、はい……』

「あっ!最後に質問いいですか?」

『なんでしょう!』

「あの…また、会えますか?」

『はい、きっと』


そうして私は白い光に包まれた。


その最後の時

『一番高いところで待ってますから』

とシアさんがそう言った気がした。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「おっ沙耶ちゃんきたみたいだぞ」

「あっ本当だ」


かつてユウがベンチの上でポーズをとったあの広場の真ん中に沙耶は転移していた。


「沙耶〜!」

舞が沙耶の元に駆け寄り飛びつくが沙耶は全く動かない。

「お姉…ちゃん?」

「どうしたの沙耶?」

「ううん、なんでもないよ。ただ青い髪に青い眼なんだぁって思っただけで」

「沙耶だって緑色の髪に茶色の眼じゃない」


「どうしたの二人ともっ」

バンっと凛が軽く二人の背中を叩く。


「のわぁあ?!」

「びっくりした…」


舞はよろめきこけそうになるが沙耶はそうはならなかった。


「凛さんもなかなか派手な髪色なんですね」

「そうかな?」


凛は赤い髪に赤い目をしている。


「あ、パーティ申請送っておくね」

「ありがと……【虹の翼】?あの?」


沙耶は少しその画面を見て固まっている。


実は結構【虹の翼】は掲示板では有名である。

が凛は掲示板よりを見るくらいならアニメを見ているし、

シンは攻略サイトに頼らず進めて行くことをモットーにしているし、

ユウはそもそも攻略サイトや掲示板などを見ないタイプの人間だ。

マイは攻略サイトや掲示板に載っていないところまで魔術関連を進めているので見る必要がないし、

タローは基本的に忍者修行をしているので攻略サイトやら掲示板は関係ない。


ただ沙耶は情報を念入りに集めてゲームを始めるタイプだったのでその情報を結構知っていた。


「よし、ちゃんと受理してくれたね。じゃあジョブをサクッと決定してステータスの見せ合いっこしよう。」

「戦力をちゃんと知るのは大事だからね」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


そして職業を決定した沙耶は【虹の翼】のパーティハウスに来ていた。


「じゃあみんな、ステータスを見せて!」


凛がそういうと全員がステータスを開示する


ーーーーーーーーーーーーーー


ユウ

種属:ヒューマLV60

職業:熟練鍛冶士LV1 家政夫LV1

HP130+51+2 〔+30〕MP130 〔+45〕

スタミナ130+102+2〔+105〕

筋力150+25+1 〔+45〕防御61+10 〔+15〕

素早さ 61器用さ140+25+3 〔+55〕

知力70 精神64+10+2

スキル:

家事マスタリーLV26

『料理』『洗濯』『大工』『掃除』などが統合されたスキル

・『器用さ』に+30

・『スタミナ』に+60

魔破槌使いLV5

『槌使い』『剛力』『魔力練』が

統合されたスキル

・特殊:槌を装備時、全ステータスが2.5%上昇する

・『MP』に+45

・『スタミナ』に+45

・『筋力』に+15

不屈LV3

『根性』『スタミナ回復』が

統合されたスキル

・特殊:『HP1〜3』の時に受けたダメージをスタミナで肩代わりする。※設定で変更可能

・『HP』に+30

・『筋力』に+15

・『防御』に+15

魔鍛冶LV23

『鍛治』と『魔力練』からの派生スキル

・鍛治の成功確率と品質が上がる

・『筋力』に+15

・『器用さ』に+25


称号

街のカリスマお母さん

・NPCからの好感度が上がる

・街での買い物の時、割引してくれる時がある


装備

・武器

メイン 黒金スレッジ

サブ 黒金ナイフ

・頭 主夫の頭巾

・胴 主夫の作業着

・足 主夫のズボン

・靴 安全靴

・装飾品 なし


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


シン

種属ヒューマLV60

職業:錬金術師LV5 一流薬師LV1 農家LV10

HP130+5 MP130+5 〔+30〕

スタミナ130+5〔+20〕

筋力61+5〔+5〕 防御61 〔+15〕

素早さ61 器用さ110+5+25 〔+45〕

知力170+5+25 〔+150〕精神66+25

スキル:

錬金術LV5

・特殊:錬金術が使えるようになる。

・『知力』に+30

農耕LV10

・畑で作るアイテムの品質が上がる

・『スタミナ』に+20

状態異常耐性LV29

・『防御』に+15

調薬術 LV1

・薬系統の作成アイテムに補正がかかる。

・『知力』に+40

・『器用さ』に+20

解析眼LV1

・特殊:モノの本質を見抜くことができるようになる

・『知力』に+30

合成術LV1

・『知力』に+30

・『器用さ』に+20

槍LV34

・特殊:槍系統を装備時、

攻撃力が3.4%上昇する

・『筋力』に+5

・『器用さ』に+5

逃げ足LV34

・特殊:敵に背を向けた時『素早さ』が34%あがる

魔力練LV16

・特殊:魔力を纏って戦うことが出来るようになる

・『MP』に+30

称号

・真理の探究者

何かのアイテムで最高品質を生み出した者へ与えられる称号

・特殊:生産したアイテムに補正がかかる

・『知力』に+20


装備

・武器

メイン 黒金の槍

サブ 黒金ナイフ

・頭 なし

・胴 研究者の白衣

・足 研究者のズボン

・靴 研究者の革靴

・装飾品

ポーションホルダー×3

インテリグラス


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


タロー

種属ヒューマLV60

職業 中忍LV1 暗殺者LV1

HP130+25 MP130+50 〔+30〕

スタミナ130+50

筋力80+10+1 〔+10〕防御80+5 〔+10〕

素早さ85+25+2〔+60〕器用さ85+25+1 〔+20〕

知力60+25 精神80+25〔+45〕

スキル:

暗殺法LV1

・特殊:敵に見つかっていない時、攻撃力が60%上昇する。

・暗器、ナイフ、小刀系統を装備時、

攻撃力が10%上昇する

・特殊:敵の弱点への攻撃力が120%上昇する

隠形術LV1

・特殊:敵に見つかりにくくなる

・『素早さ』に+15

・『精神』に+15

身体強化LV30

・『筋力』に+10

・『防御』に+10

・『素早さ』に+10

忍法LV1

・『素早さ』に+15

・『器用さ』に+15

・『精神』に+20

作札LV10

・特殊:特殊な札を作ることが

出来るようになる

・『器用さ』に+5

・『知力』に+10

追跡LV28

・『素早さ』に+15

探知LV28

・特殊:半径14M以内の敵の居場所がなんとなくわかる

・『精神』に+10

魔力練LV32

・『MP』に+30

称号

プレイヤーキラーキラー

・特殊:プレイヤーキラーに対しての攻撃力2倍

忍者

・特殊:敵の視界にいない時全ステータス2倍


装備

・武器

メイン 小太刀

サブ 苦無 手裏剣

・頭 忍の額当て

・胴 忍の鎖帷子

・足 忍の装束〈下〉

・靴 忍の靴

・装飾品

暗殺者のリストバンド

ナイフホルダー×2

バックパック×2


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


マイ

種属ヒューマLV60

職業:魔導師LV10 熟練魔術士LV1

HP65-20 MP570+50+52 〔+80〕

スタミナ55-20

筋力30-10 防御30-10

素早さ30-10器用さ30-10

知力310+15+26 〔+65〕

精神521+15+26〔+145〕

スキル

魔導の深淵LV6

魔術系スキルの最高峰の一つ

・『MP』に+40

・『知力』に+25

・『精神』に+30

魔女体質・改LV1

・『MP』に+40

・『知力』に+15

・『精神』に+15

高度魔力操作LV26

・『知力』に+15

・『精神』に+15

魔力超圧縮LV26

・『精神』に+15

称号


魔術に取り憑かれし者

MP、知力、精神に特大の成長ボーナスを与えるがそれ以外の伸びがほとんど期待できなくなる。

・『知力』に+10

・『精神』に+30


殲滅者

・範囲魔法のMP消費が2割減少する

・『精神』に+10

炎撃の魔術師

・火系統の魔法の攻撃力が2割上昇する

・『精神』に+15

氷撃の魔術師

・氷系統の魔法の攻撃力が2割上昇する

・『精神』に+15

装備

・武器

メイン マジックスタッフ

サブ なし

・頭 黒魔女の三角帽子

・胴 黒魔女の衣

・足 黒魔女のスカート

・靴 黒魔女のブーツ

・装飾品

魔法威力上昇の指輪×10

消費魔力減少の腕輪×2

消費魔力減少のネックレス

ポーションホルダー


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


リン

種属ヒューマLV60

職業:古代の弓兵エンシェントアーチャーLV30

狩人LV1

HP130 MP130 〔+30〕

スタミナ130+6+1

筋力221+60+1 〔+110〕防御61+1 〔+40〕

素早さ61+1器用さ61+90+1〔+135〕

知力61 精神61+1〔+20〕

スキル

弓術LV1

・特殊:弓系統を装備時、攻撃力が8%上昇する

・『筋力』に+15

・『器用さ』に+20

長弓術LV1

・特殊:弓系統の長弓を装備時、

攻撃力が15%上昇する

・『筋力』に+20

・『器用さ』に+20

弓の名人LV1

・特殊:弓系統を装備時、

全ステータスが2.5%上昇する

・『筋力』に+20

・『器用さ』に+20

狙撃法LV1

・特殊:標的との距離[M]×8%攻撃力が上昇する

『器用さ』に+10

天鷹の目LV1

・特殊:視界を100倍までズーム出来るようになる

魔術特性付与法(エンチャント)LV1

・『精神』に+20

乖力LV1

剛力、超力、金剛力が統合されたスキル

・『筋力』に大きな成長ボーナス

・『筋力』に+40

・『防御』に+40

魔力練LV42

・『MP』に+30

称号

弓兵の誇り

狙撃手、固定砲台 、一矢一殺、千発必中

が統合された称号

・特殊:標的との距離[M]×10%攻撃力が上昇する

・特殊:両足を地面につけたままの

時間[s]×5%攻撃力が上昇する

・特殊:標的に当たる最初の一矢が弱点に当たった場合の攻撃力が3倍になる

・『器用さ』に+50


弓神の矢

・特殊:放った矢が衝撃波を起こすようになる

・『筋力』に+15

・『器用さ』に+15

装備

・武器

メイン 見習いの弓 弓神カスタム

サブ なし

・頭 なし

・胴 紅のドレス

・足 紅のショートパンツ

・靴 黒革のスパイクブーツ

・装飾品

見習いの矢筒

特殊矢筒


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ハナ

種属ヒューマLV60

職業:天剣巫女LV1

HP130+25 MP130+50〔+30〕

スタミナ150+50〔+50〕

筋力61+15 〔+30〕防御61+15

素早さ280+25〔+160〕

器用さ61+25 〔+10〕

知力61 精神65+25〔+30〕

スキル

神楽魔剣舞LV1

剣舞の進化先の神楽剣舞、

魔力練、受け流し、が統合されたスキル

・剣系統を装備時、攻撃力が2.5%上昇する

・『MP』+30

・『筋力』+10

・『精神』+15

縦横無尽LV1

立体機動、縮地、マラソンマン、空歩、豪脚、超脚、空蝉、回避術が統合されたスキル

・『素早さ』に大きな成長ボーナス

・『素早さ』に+100

・『筋力』に+20

・『スタミナ』に+50

・『精神』に+15

・『器用さ』に+10

疾風迅雷LV4

・特殊:攻撃時の自身の

移動速度[km/h]×1.5の攻撃力が上昇する

・『素早さ』に+20

・『素早さ』に少しの成長ボーナス

称号


一騎当千

・特殊:一対多の場合、

自身の全ステータスが2倍になる


辻斬り

・特殊:・特殊:攻撃時の自身の

移動速度[km/h]×2.0の攻撃力が上昇する

・『素早さ』に+10


探検者

・特殊:自分の半径2メートル以内の詳細情報がマップに表示される


殺戮者

・特殊:一体の敵を倒した後3分間ステータスが2%上昇。『重複は10回まで』


風神雷神

電光石火、韋駄天、走り屋が統合された称号

・特殊:自身の全ての攻撃に風属性と雷属性が付与される。その攻撃力は『精神』の値が影響する。

・『素早さ』に中程度の成長ボーナス

・『素早さ』に+30


装備

・武器

メイン 黒金ノ太刀×2

サブ 黒金ナイフ

・頭 なし

・胴 剣巫女装束〈上〉

・足 剣巫女装束〈下〉

・靴 剣巫女のブーツ

・装飾品

風のリストバンド×2






ーーーーーーーーーーーーーー



サヤ

種族:ヒューマ

職業:無職

HP10 MP10 スタミナ10

筋力1〔+15〕防御101〔+104〕

素早さ1〔+10〕 器用さ1

知力1 精神1


スキル

盾LV1

・盾装備時、防御力が10%上昇する

・『防御』に+15

・『筋力』に+15

鎧LV1

・革鎧又は金属鎧を装備時、防御力が10%上昇する。

・金属鎧による素早さへのマイナスボーナスが軽減される

・『防御』に+20

護衛LV1

・『防御』に+15

・『素早さ』に+10

硬化LV1

・物理ダメージを受けづらくなる

・『防御』に+20

魔法耐性LV1

・魔法ダメージを受けづらくなる

・『防御』に+20



称号



装備

・武器

メイン 見習いの大盾(タワーシールド)

サブ 見習いの軽盾(バックラー)

見習いのナイフ

・頭 なし

・胴 見習いの金属鎧・上

・足 見習いの金属鎧・下

・靴 見習いの金属グリーヴ

・装飾品

綺麗なペンダント




ーーーーーーーーーーーーーー



「「「「「サヤちゃん…………」」」」」


ユウとサヤを除く5人は呆れたような目で沙耶のことを見ていた。


「防御は高ければ確かに死なないし…」

ユウは必死に弁護をする。


防御は高いに越したことはないが、それは他のことをする上で防御が必要なのであるからで、防御単品でははっきり言って意味がないのだ。


……一人で行動するのなら。

ならば2人で行動すればいいと思うだろう?


「当たらなければどうということはないからね」

とハナがいう。

「素早さ450オーバーだからね、なんでそれで動けてるの?」

「え?結構普通じゃない?」

「俺はあなたに速度の普通の定義を聞きたいよ」


「そもそも相手が攻撃するより先に遠くから倒せばいいしね」

とリンがいう。

「普通は弓で1キロ先を狙撃なんてできないからね?」

「頑張れば2キロぐらい…」

「無理だからね?!」

「それでも1.5くらいなら…」


「相手に気付かれず一発でブスリ…でござる」

とタローがいう」

「アサシン歴何年ですか?」

「リアルでの話なら3年、ゲームだと3ヶ月くらいかなぁ」

「それマジ?」

「冗談でござる」


「相手の攻撃もろとも燃やし尽くせばいいし…」

「姉ぇ、お前もか……」

「最近じゃ防御魔法なんてものも開発したからね…ちょっと散財したけど」

「おぉおい?!」


「わざわざ戦わずとも調合してれば…」

「なぁシン?この人…器用さ1なんだぜ?」

「あはは…うん、頑張れ」

「何をどう頑張れと」


と【虹の翼】の面子はこのように基本ソロプレイヤーの集まりなのである。



「ユウ…さん?わ、私いらない子ですか?」


ヤンキーぽさは鳴りを潜め…というか元々無理をしてヤンキーぽくしていた化けの皮が剥がれ目をウルウルさせた可愛い系の美少女がその場に残るだけであった。


「とりあえず…舞に何とかしてもらって?というかマイ!お前一体何yen使いやがったぁぁああ!」

「きゃぁぁああ!にっげろー!ふべぅ!」

「リン、ナイスだ」

「さぁキリキリ吐きなさい」


リンによって床に埋められたマイを見てオロオロしているサヤにタローが話しかける



「あ、あの…私は…」

「とりあえず街をぶらついて見たら?」

「は、はい。そうします…」

「これお小遣いな、はい」

「あ、ありがとうございます」

「いいの、いいの。でさ舞さんの好きなタイプの男性とか夜景とか食べ物とか、よかったら教えてくれないかな?」


「あっやべぇ。ポーションの納品しなきゃ!行ってきます!」

「エンチャント、スピード!行ってらっしゃい!」

「サンキュー!」



新しく一人を迎えた【虹の翼】の活動が再開する。




スキルの[鎧] [硬化][魔法耐性]は取る必要がないため認知度が低く攻略サイトや掲示板のネタにすら上がらないスキルなのだ。

ちなみに[盾][護衛]は有能スキルとして盾役の前衛は取るべき必須スキルとされている。


[鎧]がいらない理由

味方を庇うだけなら[護衛]のアーツ[かばう]で十分、むしろそちらが上位互換。

防御力アップは[盾]で間に合っている。


[硬化]がいらない理由

そもそも装備を整えれば十分だから


[魔法耐性]がいらない理由

そもそも装備を整えれば十分だから


[盾]が有能な理由

防御力のパーセントアップに『防御』と『筋力』が15ずつ上がる貴重なスキル。


[シールドバッシュ](気絶技)や[カウンターシールド](物理反撃技)[ミラーシールド](魔法反射技)と言った反撃技にも富んでいる。

がこれらの技は判定が非常にシビアであるため使いこなせれば強いという評価であり基本は[ガード]という一定時間、盾でガードした攻撃によるダメージを8割軽減するというアーツを使って戦うことになる。


[護衛]が有能な理由。

『素早さ』が上がる上に『防御』も上がる貴重なスキル。

またアーツの〔かばう〕が非常に有能でありまたリキャストタイムも10秒と短めなので取り回しが良い。

〔かばう〕は発動すると味方と敵の間に一瞬で割り込むアーツである。

これは味方と敵の距離がどれだけ離れていても使用可能でまた移動先は味方の半径3メートル以内なので離脱にも使用が可能。

他にも〔危機察知〕(自分又は味方の最大HPの3割を超えるダメージを受ける可能性がある攻撃を察知する)や〔身代わり〕(味方と自分の位置を交換する)など有力なアーツが揃っている。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


5/13 サヤのステータスの修正


よく考えたらまだサヤは冒険者ギルドに入ってませんでした。



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