表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
82/190

オフ会

ユウ達は死に戻り、プレイヤーハウスの中に戻ってきた。


「はぁ〜」

「疲れた〜」


帰ってくるなりリンは椅子に座りマイはソファーの上に寝転んだ。


「あぁ〜疲れた〜」


ユウはメニューを開き今の時間を確認する。


22:39


「やばっ!、もうこんな時間かよ!悪いけど俺落ちるわ」


ユウがそういうとリンが反応する


「え?オフ会をいつどこでやるかこれから決めるんじゃないの?」

「悪い!そっちで勝手に決めといてくれ!」


じゃあな!と言ってユウはログアウトした。


「ユウもそう言ってることだし、私たちだけで決めない?」


ハナはそう言いながらリンの対面の椅子に座る。


「そうだね、まず俺の家は使えないので、そこのところよろしく。あっ舞、ちょっとそこに座ってもいい?」

「いいよー」


タローはマイの寝転がっているソファーに座る。


「もう裕太の家でいいんじゃない?」


シンはそうぶっきらぼうに言いながらハナの隣の椅子に座る。


「でもあの家結構段差あるし、麗華ちゃんの家は大丈夫そう?」


凛は麗華にそう聞く


「ちょっと無理かもしれませんね…」


麗華は顔を少しうつむかせながらいう。


「私の家はどうかなー?一階だけならバリアフリーだし、今は親はどっちもいないし、妹も今はゴタゴタでいないし、どうかなー?」


と舞が提案した。


「え?舞って妹いたの?!」

「以外だ…」

「初耳なんだけど」

「なんか酷くないー?」


提案内容よりも妹がいるという情報にリンやハナ、タローが食いついた。

シンはアイテムの整理を行っていた。


「で?妹さんは何歳なの?」

「私の二つ下、今は中2だと思う」

「思うって何で?」

「……3年前から会ってないから…かな」

「「「……」」」

「ところでマイの家でオフ会をやることはわかったんだけどいつやる?」


なんだか気まずい空気が流れたのを察してシンが話に割り込む。


「じゃあ、みんな空いてる日を教えて」



リンが取り仕切りオフ会の日程やその他諸々が着々と決まっていった。




ーーーーーーーーーーーー


その翌日。


裕太の携帯から着信メロディが流れる。


「んぁ…朝からなんだ?」


ユウは携帯を手に取り通話の文字をタップする。


「あーもしもしー」

「もしもし裕太?」


相手は凛だった。


「こんなに朝早くからなんだよ」

裕太はまだ眠いのか若干不機嫌そうだ。

「裕太が勝手に決めろって言うから決めた内容を伝えようとしてるの。オーケー?」

「オーケーオーケー。でいつ?どこでやるの?持ち物はなんかある?」

「あぁそれね。オフ会今日やるから。」

「はぁ?!まじか?!」

「まじ」

「ん〜まぁ、わかった。今日は特に俺も用事ないし」

「そんなこと知ってるわよ」

「なんでお前が知ってるんだよ」

「昼までには舞の家に来てね」

「俺、舞の家の場所知らないよ?」

「マップで場所送信しておいたからそれ辿って来て、あと持ち物は飲食料でよろしく、裕太には料理してもらうつもりだから、よろしく!じゃーねー!」

「っ!ちょっ、待ってって……切れてるし」


はぁ、と裕太はため息をつきながら一階へと降りていく


「あらぁ〜ユウちゃん今日は遅かったわねぇ〜」


この抜けた声は裕太の母親佐藤和美のものだ。


「まぁ、昨日はちょっとゲームを頑張りすぎててさ」

「あらあらぁ〜、それはいけないわよぉ〜?最近は裕也おじいちゃんも街の老人会の人たちとゲームにハマってるみたいでそろそろ注意してあげようかと思ってたの〜」


うん、知ってる。

そう裕太は心の中で思った。


すると玄関のドアが閉まる音がした。


「はぁ、何をすればいいんだ…」


そのおじいちゃんの姿はまるでおもちゃを取り上げられた子供のようであった。

まぁ実際にメンテナンスになったために取り上げられたのと変わらないので間違ってはいないのだが。


「体の動きにもキレがないしなぁ…はぁ〜」


こんな調子である。


現在時刻は10:00


「あっ、ユウちゃんたちが遅いから私が代わりに朝ごはんを久し振りに作ったのぉ〜。はい、どーぞ。サンドイッチだよ〜」


「な、なんと言った?もう一度聞かせてもらえないか?」

「えっと…母さん。嘘…だよね?」


サンドイッチのパンは緑色ではなかったと裕太と裕也は記憶していたがどうやら違ったらしい。

具は黒色であり腐卵臭を漂わせている。


「母さん…多分パンが腐ってたと思うからそれは捨てよう?ね?そうしよう?」

「そういえば卵も消費期限が切れていたはずだ。和美さん、それを速やかにゴミ箱に入れてください」

「あらぁ〜、そうだったのぉ?」


裕太と裕也の食材管理は完璧だし食材が腐ってた、なんてことはあり得ないが…和美の手にかかればそんなことは関係なしにある意味ファンタジーとも思える技術を駆使して食材を兵器に変えてしまう。

それが和美の料理の実力だ。





「いってきまーす」

「気をつけてねぇ〜」


裕太は家を出てからスーパーに寄った。


「おっ今日は胸肉が安いな…照り焼きでも作ろうかな、どう思う?太郎?」

「照り焼きか…楽しみにしてるよ」


裕太の後ろには太郎がいた。

太郎の持っている籠の中には凛が好きそうなジャンキーなスナック菓子などがたくさん入っている。


「太郎も買い出しか?」

「まぁね。舞は結構こう言うのが好きらしくてさ。俺としてはもうちょっと健康的な生活をして欲しいんだけどね」

「まじか〜、凛もそうなんだよね〜」

「あの凛さんが?!」

「俺の知ってる凛は家事壊滅のグータラ女子だぞ。」

「なんかイメージと違う…」

「いつも俺がご飯作ってるんだぞ?」

「そうなのか…最近は俺も舞に料理を作ってあげたりもしてるんだけど…」

「おい、太郎。気をつけろ。そのうち『もうコンビニ弁当なんて食べれない』とか言い出して、作った飯がなくなり次第駄菓子で生活し始めるようになるぞ」

「なにそれ怖い。どこ情報?」

「俺」

「もしかして凛さん?」

「そう」

「まじ?」

「まじだよ」

「まじか…」


太郎と裕太が喋りながら冷凍食品コーナーを歩いていると真也がいた。


「結構世界って狭いんだな」

「まったくもってそうだな、おーい真也」


裕太が真也を呼ぶと真也は持っていた冷凍ピザを置いて裕太たちの方に歩いてきた。

真也の籠の中には冷凍食品や炭酸飲料が入っていた。


「裕太と太郎か。お前らも買いに来た感じか?」

「そうそう、ていうか飯は俺が作るはずなんだけど…」

「まじか…じゃあ冷凍食品全部戻してくるわ。ところでピザってトマトソースと小麦粉とあと何がいるんだっけ?」

「俺にピザ作らせようとかしてないだろうな?」

「あとはチーズが必須かなぁ、あとはお好みでバジルとかコーンとか」

「太郎、ありがとう!」

「ちょ待てって!別に作れるけど、めんどくさいから!」


真也はチーズの売り場へと歩いていった。


「ところでさ、舞の家って窯とかあるの?」

「普通に考えたらないでしょ」

「だよね」

「オーブンでなんとかするか…」

「結局作るんだ…」



ーーーーーーーーーーーー



裕太達は買い物を済ませ舞の家までやってきた。

時間は午後0時10分。


「まぁ遅刻じゃないよな?」

「多分大丈夫でしょ」


太郎がインターホンを押す。

しばらくすると凛が玄関を開けた。


「遅い!もう始まってるから早く入って!」

「はいよー」


裕太達は玄関でテキトーに靴を脱ぎ、それを裕太が揃えリビングへと入っていった。


「結構広いじゃん」

「でしょ!」

「…ここは凛の家じゃないだろ」

「はーい」


「ちょっとコップ持ってくる」


太郎がキッチンの方に行きコップを3つもってくる。


「あ、そこらへんに自由に座っていいよー」

「買ってきた食料ってどこおけばいい?」

「とりあえず冷蔵庫の前にでも置いておけば?」

「凛…生肉とかもあるんだぞ?」

「そんなの知らないし…」


裕太が冷蔵庫の中に食料を入れていく間にリビングの中央に置いてある低い丸机の周りの床に全員が座った。


「裕太〜。早く〜」

「はいはい、わかりましたよ〜」


食料をしまい終えた裕太は凛に呼ばれてリビングの方へと歩いてくる。


「あ、ジュース持ってきて」

「それ、最初に言えよな!」


裕太はすぐにキッチンまで戻りジュースを持ってきた。


6つのコップにジュースが注がれる。


全員がコップを手に持つ。

そして麗華は一気にジュースを飲み干した。


「プハー…あれ?みんな?どうしたの?」


麗華は周りをキョロキョロと見渡す。

そんな麗華を見ながら凛が言う。


「麗華ちゃん…まぁいいか、じゃあ裕太!改めて乾杯の音頭をよろしく!」

「え?俺かよ!えぇとじゃあ…んっん!

本日はお日柄もよろしく……」


裕太が音頭を取り始めたにもかかわらず凛がそこに割り込んだ。


「乾杯!」

「「「「乾杯!」」」」

「音頭まだ途中だって!」

「え〜だってながそうだったし……」

「でもまぁいいか。乾杯」

「乾杯」





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ