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就職完了

生徒「先生!学生は職業に入りますか?」

先生「別に私はねあなたが浪人してもいいんだよ」

生徒「勉強頑張らせていただきます!」

先生「うむ、よろしい」


なんとなく書いてみた。


追記。

これだいぶオブラートに包んでますが実際に言われました(泣)

勉強はそれなりに頑張ろうね!

就職活動。略して就活。高校1年になったばかりの俺だがいまその現状に遭遇している。ゲームの中なのでそこまで深刻ではないけどね!


唐突だけど、俺がなりたいなりたい職業(ジョブ)は鍛冶師。ちなみに今の俺は無職なのだ。ステータスに載ってる。いや学生という職業に就いてはいる。あ、これはリアルな話だから関係ないか。


だがゲームの中であっても無職(ニート)はまずい。なんと能力値補正が受けられない。無職だと能無しとは……このゲーム無職に対して厳し過ぎない?そんな思いを抱きながらいま俺は一歩踏み出す……めちゃくちゃ締まらないな。

ただの雑念じゃねえか。


「なにボサッとしてんの、はやくして。いくよ」

「あ、うん。そうだね」


自分でノリツッコミを楽しんでいたらリンに急かされてしまった。話は変わるが、俺の所属するパーティ【虹の翼】(名前の考案者はリンである)は冒険者ギルドにやってきている。


やっぱあれだよな。冒険者ギルドっていうとさ、ラノベとかだと列にスキンヘッドのおっさんが割り込んできて……主人公とかが軽くひねって『期待の新人だ!』とか言われるのがテンプレだよな。


うんうん。期待が高まるぜー(棒)……そんなのめんどくさすぎる。そんなイベントあってたまるか。もし用意されてたらプレイヤーが並んでるからさっきボコされた人が顔腫らしたままよろよろと立ち上がって来て絡んでくるんだろ?


……そんなの見てられないっ!もしそんなことがあったら再起不能になるように一撃で沈めてあげなきゃ!リンがウエスタン風の扉を開けてカウンターの前の列に並ぶ。


就職は冒険者ギルドでするって聞いた時少し耳を疑った。やっぱ神殿とかで白いヒゲを生やしたおじいちゃんにやってもらうもんだと思ってたからねー。これじゃただの職業安定所じゃん。どんだけニートにプレッシャーを与えるんだよ。


リンさん睨まないでください。 確かに入り口に立っているのは邪魔ですね。一人ノリツッコミをして楽しんでいるのも許してください。でも仕方ないじゃないか。ラノベとかゲームに出てくる冒険者ギルドだよ。


それにこのゲーム始まったばかりだから浮かれても仕方ないじゃないか。仕方ないよね?周りの人も同じ感じの人が結構いるし。受付の方をチラッと見てみる。


めちゃくちゃ受付の人がテキパキしてる。その受け付けの人は猛スピードで列をさばいていく。は、早い!こいつできるぞっ!


「ユウ」

「あ、ごめん」


ついに俺の番が来た。ヒャッホー!

痛い……足首蹴っちゃダメだよ。


「水晶に手をかざしてください」


言われた通りにすると水晶が光る。ふと顔を上げると受け付けの人が手に白い紙を持っていた。


「その紙にあなたのなれる職業が書いてあります、その中のなりたい職業をタップして職業を変更してください、また転職の際はその紙をタップすることでできます、ご利用ありがとうございました、良い冒険を。はい、次ぃぃ!ネークスト!」


声の勢いに押されて急いで列から離れる。受付の人の圧が凄い。そして人の邪魔にならなさそうなところで紙を見てみる。俺のなれる職業は


・鍛冶師 ・細工師 ・ 大工 ・裁縫師


この四つだった。そして鍛冶師をタップするとステータスに変化が起きる。


ーーーーーー

ユウ

種属:ヒューマLV1 職業:見習い鍛冶師LV1

HP10 MP10 スタミナ10+5

筋力10+2 防御1+1 素早さ1

器用さ80+2 知力10 精神4+1


ーーーーーー


スキルと称号には変化がなかった。


というかヒューマLV1 ってなんだ?無職じゃレベルは上がらないということか無職じゃ人として成長できないと。やはりニートに厳しい。


まぁいい、ニートじゃないし。少し気になることがある。マイは 職業:魔導師 だったはずだ。なのになぜレベル表示がない?バグかな?


「おーいマイー」

「はいはーい、なんですかー」

「ステータス見せて」

「はいー。どーぞ」


ーーーーーーーー


マイ

種属:ヒューマLV1 職業:魔導師 見習い魔術士LV1

HP10 MP10 +10 スタミナ10

筋力1 防御1 素早さ1

器用さ1 知力11+4 精神91+4


ーーーーーーーー


スキルは特に変化がなかった


セカンドジョブですかそーですか。ええ、悔しくなんかありませんよ。俺もセカンドジョブ欲しいな。男ってのは特別に憧れるんですよ。それにしても魔術士はかなりステータスが上がるんだな。いいなぁ。


スキルなどに付いている 〜にボーナス(〜)は基礎ステータスに数字として反映されないから実際のところはどうなんだろうか。めっちゃ羨ましい。もうちょっと鍛治師の補正強くてもいいと思うんだけどなぁ。


そんな感じで俺らの就活は無事終わった。その後いい感じに小さい広場があったのでそこに集まる、。目的はステータスの見せ合いだ。


「みんなは、何に就職した?私はね見習い弓兵になったよ。できれば見習いはついt「へぇ、弓兵になれたんだ。使いたい武器と一緒の職業でよかったね」


危なかった。リンが熱を持って話し始めると長いので笑ってごまかしながら会話に割り込んだ。話聞かないからね。そのうち人の話をちゃんと聞いてくれるようになるのだろうか。

リンは不服そうな顔をしている。話長いんだって。


「わたしはー見習い魔術士をジョブにしたよー」

「うわー。でどれくらいステータスプラスされたの?」


最初から高いでしょうけどね。セカンドジョブめ!……あんま関係ないか。


「普通の人と変わらないみたいだねー。そういうシンはー?」

「うん。オレはなりたいと思ってた錬金術士になれたよ、見習いだけどね」


嬉しそうで何よりです。心の古傷は痛まないのか?笑顔ってことは痛んでないな。もしや昔の病の再発か?手を合わせて音を鳴らした後に突然地面に両手を付けたりしないよな?


それがしはシーフであった。ステータスへのプラスは筋力と素早さと器用さであった」

【うわーニンジャー】

「いつか本物の(しのび)となれるよう精進致す」


シュバっとは消えなかったが人混みに紛れた瞬間彼の姿は見えなくなった。十分忍者してる。で、どこ行った?マジで見つからん。もう出てきていいぞー。

あ、これそのままどっか行っちゃったパターンだ。


「ハナは?」

「………」

「ん?どうした?」

「いやー、なんか照れ臭いんだけどね 職業 見習いの剣巫女(つるぎみこ)


聞きなれないフレーズが出てきました。


「え?巫女?」

「うん、そうだよ。えへへ」


嬉しそうだな。嬉しそうなのはいいんだけどさ。


「ステータス見せて」

「うん、いーよ。へへ」


ーーーーーーーーーー


ハナ

種属:ヒューマLV1 職業:見習いの剣巫女LV1

HP10+2 MP10+4 スタミナ10+5

筋力1+4 防御1+1 素早さ101+4

器用さ1+1 知力1+1 精神1+4


ーーーーーーーーーー


スキルは追加で 剣LV1 と 奉納LV1

称号はなし


スキルの詳細はどんなのだろう?

というか奉納ってなんだ?


ーーーーーーーーーー

スキル:奉納LV1

様々なものをこの世界の神【雲影(ウンエイ)

火無理(カンリ)】【海波(カイハ)

地衣風(チイフ)】【輪廻(リンネ)

のどれか1柱に捧げることによって少しの間自身に神の加護を授かる。

ーーーーーーーーーー


メタい。雲影って運営のことだ。火無理は多分管理人だし、海波はうーん開発部かな、そうなると地衣風はチーフのことか輪廻?リンネってなんだリンねぇ⁈


「ははぁ、リンねぇ様どうわたしにもかgぐらっしゅ」

「私はユウの姉じゃないっ!」


我々の業界ではご褒美です?

誰だそんなことを口走ったのはあれは軽トラを蹴り飛ばせる威力だぞ(筋力105+a)。


めっちゃ痛い。


輪廻はどうやら普通にリンネだったらしい。と言うことにしておこう。俺はリンねぇ推しだ。凛は一人っ子なんだけどな。


「ユウは私の弟じゃないし」


全くその通りですね。変なこと言ってごめんなさい?

「運営と管理人シアそして開発部の遊び心だがその遊び心が彼らを苦しめることになるとは誰も予想していなかった…」


森田が一人呟く。


「やめろっ森田っ。不吉なことをいうんじゃねぇ。誰か俺に休日を!」

「チーフに休日は当分きませんよ」

「なん、だと。家に愛しの我が娘を待たせているというのに。オヨヨ」


【オッさんの泣き落としなんて誰得だよ…】


何より仕草がわざとらしい上に古い。

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