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閑話7

お食事の方、申し訳ございません

例の管制室のようなところでの出来事…



「そろそろ始まりますね…」

「そうだな…」

「どのチームが勝つんですかね…」

「俺はドラゴンスレイヤーズにかけるぜ」

「じゃあエルフスキー」

「攻略組」

「ニンジャ」

「騎士」

「各々賭け金は10万。チーフは勝っても負けても〈上野亭〉奢りで異論はないですね?」

「いや、めっちゃあるんだけど。あ、ちなみに俺は虹の翼ね。俺の娘あそこにいるし。」

「異論は認めませんし二言も認めません。奢りは確定です。

あと私も虹の翼に賭けます。」

「げぇっ。チーフの娘かよ…」

「『げぇっ』ってなんだ!娘に文句あんのか?あぁ?」

「おー、おー、チーフが怒ってらっしゃる。」

「クッソ藤田汚ねぇ」

「勝てばいいのですよ!」

「「「藤田ずるい、流石藤田」」」

「なんか文句あるんですか!?」



彼らはモニターの前でビールを片手に仕事をしていた。




…いや。ほとんど仕事はしておらずパジャマやスウェットでソファに座っている。



「そろそろさ、休暇欲しいな。」

「もう何日だっけ…」

「日の光を浴びたい…」

「嫁に合わせてくれ」

「あぁ、にゃん次郎…」

「ネームセンスのかけらもねぇなっ?!」

「すまん…ほんとすまん…俺だって娘に会いたいんだよ…でもさ思いつきで社長に『PVPとか面白いでしょうね。やっちゃいます?』って話したらさ…ホームページでいつの間にかイベントやることになってたんだよ…」

「「「「「それはあんたが悪い」」」」」

「えぇ〜何デェ!」

「泣き言なんて聞きたくないんですよ」

「それにしても〈上野亭〉はさ…高いじゃん?」

「「「チーフの給料なら余裕でしょ?」」」

「違う!俺の給料は娘のためにあるのだ。

お前らのためになど「チーフ?」すいませんでした。」

「綺麗な掌返しを見た」

「手のひらクールクルじゃないですか。」

「それにしても…「「「「疲れた」」」」

「三徹なんてするんじゃなかった」

「月月火水木金金、我らに休みなんてなかったんや…」

「週7勤労、時間外労働、休日出勤、挙げ句の果てには会社で寝泊まりですよ…ちゃんと給料出るんですよね?」

「あれ?ここってもしかしなくてもブラック?」

「すっごいホワイトって聞いてたんですけど」

「PVも作らないと…」

「俺もう帰ります」

「待て!俺が先だ。チーフ権限だ。」

「俺だって息子がぁぁああ」

「「森田さん。うるさいです。」」

「くそぉぉおお」




18分後部屋の中には時計の針の音と数人の寝息それに加えいびきの音が響いていた。




「録画しておきますよ。

みなさん、いい夢を…」









チュンチュン

チュンチュン

チュンチュン

チュンチュン

チュンチュン

ガチャ


「おはよう」

「今のアラームの音かよ!」

「そうだよ?」

「「「「「アラーム?」」」」」


その場にいた全員が時計を見る


時計の針はすでに1周半していた


「結果は?結果は?」

「PV作成はどうするんですか?録画…してないですよね、チーフ?」


その一言により全員のテンションが少し上がる


「ん?録画か?あたりまえだよなぁ?録画なんてそんなバカなことするわけがない…………おい、録画されてるぞ……」



「嘘…だろ…」


全員が膝をついた


「なぜだ…俺は確かに録画されないようにしていたはず…」

「仕事が…仕事が…」

「神は…死んだ…救いなんかなかったんだぁぁぁぁぁ」

「金より休みをくれぇぇ」

「一応録画してあるんだし見直そうか。」

「森田。ちょっとコンビニ行ってきてくれ」

「えぇー。はぁ、わかりました」



そして彼らはイベントがどのように進むかを見る。


ビールを片手に。賭け金をもう片方の手に持って。





「ただいまーって起きろやぁぁああ」



そして森田の声が今日もまた響く。





「頭痛い」

「吐きそう」

「うぅぅ」

「ねぎ…ねぎ…」

「ねぎはガゼだろぉろぉろおろ」

「うぁぁああ!なにはいてるんだよぉおろおろおろ」

「つられて吐くんじゃねぇ。」

「もうだめだ…」

「お前ら…酒飲めないのになんで飲んだんだよ」


「あいつに…あいつに絡まれたんだ…がは(嘔吐)」

「あいつのペースに合わせちゃいけねぇ……すまんトイレに行ってくる」

「お酒…嫌い…頭…痛い…」

「もう無理ですもう無理ですもう無理ですもう無理ですもう無理ですもう無理です。」


「何があったんだ…」


そこに実に楽しそうにしている人物が1人


「森田も飲もぉよぉ?」


その人物とは…


「お前かぁぁあああ藤田ぁぁああ」



藤田は酒豪であり、酔うと人に酒を勧め続ける厄介な酔っぱらいだった。



更新少し遅くなると思います

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