心の友〜悪友とも言う〜
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チュートリアル終了。
とりあえずアーツの使い方は覚えた。戦闘用はできれば使いたくない。勝手に体が動くのはちょっと吐きそうなんだよね……
「それではセカンドワールドオンラインの世界をお楽しみください。あなたに幸運があらんことを…」
シアさんのそれらしい感じの見送りをうけるのと同時に俺は噴水のある広場のベンチの上に立っていた。なんかの不具合だろうか。
「よぉ裕太。フレンドになろうぜ」
黒髪でタレ目、メガネを掛けたなかなかのイケメンが話しかけてくる。うん真也だな。ん?
「もしかして全部リアルモジュールなのか」
「うん、そうだよ。それがどうかしたのか」
「防犯上の問題とか身バレとか気にしないのか」
「あっ」
こいつ、考えてなかった、のか?真也お前さぁ……世の中いい人ばかりじゃないんだぞ?美男が好きなやばい人だっているんだからな?
「ま、バレてもリアルでなんかしてくる人なんてきっといないよ」
ここで俺は彼に伝えなければ……いや待て、俺もリアルモジュール使ってるし言った罵倒は全てブーメランになるのでは?
ま、それに真也の言う通り、そんな人いないだろうな。身バレしたところで特に影響なさそうだし。危ない人から狙われる可能性には目を瞑ろう。そんなの人工衛星が突然落下してきて直撃するぐらい運が悪いって事で。
「なぁ、真也」
「ん?なんだ」
「お前やっぱり……錬金術師を目指すのか?」
これは真也の黒歴史の話だ……けど言えない!これ以上友達減ったらどうするんだよ。めっちゃネタにしたいし、いじりたい!でも『中二病まだ引きずってるのか?』なんて言えねぇよ!
『なんで2年間毎日欠かさず瞑想してたの……引くわ……』とか口が裂けても言えないよ!
ふぅ……心の中の叫びだからセーフ。それにしても夢が叶いそうでよかったな。っ……やばい……笑いそう。笑いを堪える。
「そうだけど?そういうそっちは?」
笑いを堪え答える。
「めんどくさいから各ステータスとスキル見せ合おうか」
メニューを開き互いに見せ合うことを承認する。
「お前戦う気ないだろ」
「うん、お前もそうだろ」
「「当たり前だろ」」
俺が器用さにほぼ振っていたのに対して
真也は知力に60器用さに40だった
スキルは錬金 合成 農耕 鑑定 精製
戦えないパーティが誕生した。
そんな会話を聞いていたのか女子3人と男一人が話しかけてきた。ハーレムか……いい印象はないな。
爆ぜろ!爆ぜろ!爆ぜろ!HAーZEーROー
「「「「パーティ組んでもらえませんか」」」」
生産職の取り込みかな?まずは話を聞くだけ適当に書いてから断るんだ!さぁ!行けっ真也!お前に決めた!
俺にはその勇気がない!
「いいよ」
「はっ?」
えぇ……何で即決しちゃってんの……?
何やってんだぁ!?真也ぁ?
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