狩りの時間
狩りじゃ
狩りの時間じゃ
今私たち三人は東の森の奥深くで狩りをしている
ただ…
「セィッ」 ドサッ
「セィッ、ヤァッ」 ドサッドサッ
「ホッ、タァ、テヤァッ」
ハナが凄いスピードで周りのモンスターを倒していく
「ふぅ、リン、マイ、周りのモンスターを全部倒したよ」「魔術発動させる隙がない、楽しくない…」「暇だね」「えぇ、ご、ごめん」
ハナが全部狩るので魔術士と弓兵の出る幕はないのだ
そうハナが全部狩るので私たちは暇なのだ
「いいよ、これも全てマイホームの為」
「私も早く魔法を研究したい」
「その為に2500万yen必要なのっ!」
「モンスターで全部集めるのは無理があるんじゃないかな?」
「リン、なんか前より増えてない?」
あぁー暇だー
陽だまりで寝転びお菓子を食べる
「セィッヤァッ」
平和だ
「リンところでこの後どうするの?」
「マイ、そういうそっちは予定ある?」
「魔術士ギルドで会議が…」
「すっかりギルドの一員じゃない」
ヒュンッ ズザーズザー ザクッ ドサッ
「でさ私はそろそろマイホームを物色しようと思うわけ」「いやでもまだ、大体1000万yenくらいしか稼げてないし」「討伐クエスト同時に20個受けたけどもう完了したからなぁ」「いい思い出だよ」「「ハナが全部終わらせたけど」」
今私たちはいわゆるモンスターハウスと呼ばれる場所に陣取っている
「インベントリいっぱいになったからこれ預かって」「りょーかい」「じゃ、行って来る」
バシュッ
なんか人の駆け出す音ではない気がするのは気のせいだろうか
「でさーリン、聞いてる?」
「あっごめん。もう一回プリーズ」
「1000万yenじゃ豪邸には程遠いんでしょ」
「もう土地買って後はユウに任せよっかなって思って」「あぁなるほどね(ユウ君御愁傷様です)」
バシュッ ブォン ドサッドサッ
ズザーザクッズザーザクッバシュッザクッ
ドサッドサッドサッ
「逆に全部オプションがついてる家がなかったんだよね、特に魔法研究室」
「うっ、でもほしいっ!ところでリンはほしいオプションなかったの?」
「どっちかっていうと、くつろげる場所が欲しかっただけだからオプションはいらないかなぁみたいな?でもキッチンは欲しいな」
キュインッスバッ ドン 「セィッヤァッ」
ザクッズザーザクッキュインッスバッ
ドサッドサッドサッドサッ
「まさかのキッチン標準装備でないという」
「後はお風呂とトイレと」
「まさかの水回り設備、ていうかトイレいらなくね?」「うん、いらないけどなんかない家っておかしくない?」「確かに。あなたどこでトイレしてるんですかって聞きたくなるね」
スタッ「疲れたからマイよろしく」
「了解。上級魔術氷の槍
アイスジャベリンアイスジャベリンアイスジャベリンアイスジャベリンアイスジャベリン」
氷の槍の雨がモンスター達に襲い掛かる
「インベントリいっぱいになった」
「帰ろっか」「おっけー」
矢一発も撃ってないなぁ
一発撃つか
上空に赤い点を発見とりあえず撃つ
命中を確認
こちら側に凄い勢いで近づいて来る
あっやべぇドラゴンじゃん
「ごめーん、ドラゴン撃っちゃったテヘペロ」
「あっラッキーちょうどドラゴンの素材手に入れたかったんだよね」
「また三枚におろせばいいのかな?」
そういえばここには竜殺しがいるんだった
でもさ…私もドラゴンスレイヤーになりたいのよ
「エンチャント『貫通』弓アーツ『風一陣』
直射アーツ『一線の矢』狙撃術アーツ『狙撃』
標的は2000メートル上空、弱点は脳天」
ユウからもらった矢を使い弓を引く
スキルの照準補正はいらない
矢を放つ
…
ドーン
矢の音じゃない⁈
あ、竜の首が跳んだ
「帰ろっか」「「あ…(狙ってたのに)」」
こうして私たちは帰還した
私が倒した竜は下級竜種だった
200万yenいい収入になった
リン:私の作ったお菓子いる?
ハナ&マイ:ありがとう…もぐもぐ…
バタッ
クッキー
レア度10
品質 最上級
効果 強い毒(麻痺レベルⅤ昏睡レベルⅤ)
素材 小麦粉 バター バニラエッセンス
塩 卵 .etc…
説明 偽装されたバレない暗殺用決戦兵器
リン:えっ、どうしたの?二人とも?