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親父召喚したぞ

顔文字という機能を使ってみました。

普段あまり使わないので使ってて楽しいと思いましたが面倒なのでこれ以降は使わないと思います。

勉強会が終わってから半日後。

真也が自分のパソコンを立ち上げるといきなり意図しない、いくつものウインドウが開く。


真也は慌ててキーボードを叩き始めた。


勿論このパソコンは真也がお仕事で使っているものとは別のパソコンで、中には真也の隠したい秘密やら熱中していたゲームのデータやらが詰まっている大事なパソコンである。

その中には麗華との甘い、それは甘ぁぁあいメールのやり取りも残っているし、付き合い始めた当初書いたポエムがそのまま残っていたりもする。


そのエリートハッカー集団である森田家のパソコンには自作のウイルス対処、クラッキング対策の自作プログラムが積み込まれている。これは各自が自作した物でプライドの塊的なものになっている。

それを突破してくる実力の持ち主は、世界には森田家の者ぐらいしかいないだろう。


ちなみに今、森田家のリビングには真也の父を除いた全員揃って足を組んでいる。ちなみに足を組むときは右足が上だ、真也も足を組むときは右足が上になる。そしてその全員が椅子に座ってマグカップを右手に、バウムクーヘンを右手に持ち、半目を開けてニュースを見ている。


全員が同時にマグカップを傾ける。

そしてテーブルにマグカップを置きバウムクーヘンを口に放り込む。

そして【ふう……】と息をこぼす


完璧にシンクロしている……ただマグカップの中身は各々で違う。


そんな彼らが見ているニュース、その内容はとある宗教国家である○○○市国のサーバーが最近ハッキングされたということ。

その上、全てのデータを消された上にインフラ用のプログラムがめちゃくちゃに改ざんされたためライフラインが完全に止まり国が半壊したというものだった。

それを見ながらニッコリと微笑んでいる彼らは最近、偶々手に入れた札束をが数えながら悦に入っている。

テーブルの上には0が並ぶ『契約書』と書かれた紙がマル秘と書かれた資料などと一緒に散らばっている。

誰も端末を操作していない。


ということは真也のパソコンのハッキングの犯人は親父だ、と真也は悟った……そして自らの敗北も悟った。

被害が大きくなる前に彼は急いでデータを消去したりかき集めようとする……しかしキーボードを動かしてもマウスを動かしても反応しない。

もう、乗っ取られているのである。

それを理解した真也の動きが固まる。

彼の表情筋も固まる。


(・Д・) 「なにこれ?」


マウスは勝手に恥ずかしいポエムのあるフォルダを開きポエムを選択した。

その後、音量がマックスに設定される。


真也は何が起きるのか分からなかったが何もすることができなかった。

人じゃ無いとさえ思われるスピードで自分のパソコンが乗っ取られたため放心していたのだ。


そして自動文書読み上げ機能がオンになった。


『花のように華やk

( ゜д゜)੭ꠥ⁾⁾「うぉぉおおお!てがすべったなー!」


真也はそばにあったレンチをフルスイングしスピーカーに突き刺した。

スピーカーはザザ……と音を立てた後何も音を発さなくなった。

真也が顔を上げると家族がニッコリした表情のまま真也を見ている。

真也はスピーカーからレンチを引き抜きながら苦笑いしていた。


「あーなんでも無いよ。ちょっと親父からのいたずらを受けちゃってさ」

「あー……ご愁傷様」

「おぅ、気をしっかり持てよ。データの復旧は絶望的だからな……」


真也が家族からの慰めを受けているとテレビがザザと音を立てた。

家族全員がそちらを見ると真也のポエムがデカデカと映し出されていた。


『あで儚げな貴女。どうしたら貴女は私を見てくれるだろうか。貴女のためなら私は貴女への想い以外ぬ

Σ(゜д゜lll)「ファーーーークッ!!」


しかも先ほどの続きである。

真也はテレビに向かってレンチを投擲。

テレビは一撃で弱点に当たったのか真也の狙いどおり見事に大破し何も映し出さなくなった。

もう画面とスピーカーが同じになっているものはない。

真也が安堵しているとインターホンが鳴る。


「こんな時間になんだ?」


森田爺がインターホンの通話ボタンを押すとそこには先ほどの真也のポエムが映し出された。


『お全てを捨てられる。どうか微笑んで欲しい。泣かないで欲しい。辛いのなら私に話して欲しい。貴女をどうか私に支えさせて欲しい。同じ苦しみを痛みを味わうことはできないかもしれない、でも私が貴女のそばに永遠にいることを許して欲しい。麗華さん、私は()


真也は何も言わずにうなだれた。

勿論何が原因でこうなったかは分からないがただただ真也はうなだれた。

ちなみに文章か途中で終わっているのは真也がデータを消している最中に乗っ取られたためである。実はあと3行ほどあったのだが真也が消してしまったため真相は真也以外誰も分からない。


その後、電話が鳴るがすぐに途切れる。


『一件 の メッセージ です

……ピー。……真也、これはあれだ。上からの命令で仕方なくやったことだし、お前のやったいたずら……いや人の恋路にちょっかいを出した報いというやつだな。しっかり反省しろ。…………あと、あれだな。お前の気持ち(ポエム)しっかり彼女に送っておいたぞ……勿論添削済みだから安心しろ。

メッセージ は 以上 です』

添削は誰がしたか?

勿論永田チーフですが何か問題でも?


この作品に出てくる家電はほぼ全てネットに接続されています(今決めました)。

なのでインターホンがハッキングされるのはおかしい!とか思った人。

私もそう思います(混乱)

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