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特別追記 ドゥーゼンの想い煩い

これ、続くと、ドゥーゼンはずーーっと

ギュンターの嫉妬をしつこく、受け続ける

苦難の物語に、成っちゃうわね・・・・・・・・・。


¶キャラクターー紹介¶

ギュンター・・・中央護衛連隊長。

      この時、28くらい。金髪、紫の瞳の、大変

      際だつ男らしい美貌の持ち主だが、長身で

      勇猛で知られ、更に非常にモテる為、

      「遊び人」の名を、欲しいままにしては

      いるが、北領地[シェンダー・ラーデン]

      中央護衛連隊長のローランデに

      ベタ惚れで、学生時代からしつこく

      口説き続け、やっとその思いを

      受け容れて貰えた矢先である。

ローランデ・・・北領地[シェンダー・ラーデン]

      地方大公の一人息子で、凄腕の剣士

      として名を轟かせた。中肉中背。

      栗毛の中にクリームの筋が幾つも混じる

      メッシュの、独特の色の髪を背に流し

      澄んだ青い瞳を持つ、端正な貴公子。

      だがギュンターに惚れられた為に

      彼に女のように抱かれてそれは

      困惑する。

      二人の息子を助ける手伝いをしてくれた

      ドゥーゼンには恩を感じているのに

      ギュンターは彼を抱いた唯一の自分

      以外の男と、嫉妬を向ける。

      ローランデが庇うから余計に嫉妬の炎は

      メラメラ燃えたに、違いない・・・。

      まだ書いて無いけど、近衛時代、それは

      必死でローランデを不届き者達から

      体張って、命掛けて、護ったんだから

      まあ・・・無理は無いかも。と

      作者でも、思いますが・・・・・・・・・。

ドゥーゼン・・・黒髪。濃紺の瞳。180センチ代だから

      178のローランデより高く、198の

      ギュンターよりは小柄。なんでしょう。

      北領地[シェンダー・ラーデン]の貴族。

      父親がぬれぎぬを着せられ投獄、

      領地没収された為、親友ランディクと共に

      盗賊と行動を共にする内、息子を人質に

      取られたローランデと出会い

      彼を犯すふりをして、逃げ出す手助けを

      する。

ランディク・・・栗毛で空色の、細面。

      ドゥーゼンの幼なじみで、両親の死後

      ドゥーゼンの父に、引き取られる。

      ドゥーゼンと行動を、共にする。

ディングレー・・・ギュンターと同い年の、元同級生。

        黒髪。深い青の瞳。ギュンターよりは

        少し低いだけの長身。立派な体格。

        尊厳と気品溢れた「左の王家」の王族。

        左将軍ディアヴォロスに心酔し

        近衛に残るが、ギュンター。そして

        ディアヴォロスの依頼で

        宮中護衛連隊長の役職を受け

        近衛・・・ディアヴォロスの元を去る

        事を嫌々、承知する。


これはローランデが26才、ギュンター27才頃のお話で、仮初めの時間の二年後です。

(副題。ギュンターの嫉妬)



それが夢だと、ドゥーゼンには解っていた。

だが正確には現実にあった事を反芻(はんすう)するように、夢で見ているのだと思った。


“あの時…。

あの夜盗達の集う焚き火に照らされた中央で、ローランデが自分の股間に顔を埋めた時確かに身が震った。”


元上官で、ドゥーゼンからしたら雲の上の連隊長が、夜盗に取り囲まれた焚き火の中心で見せ物のように自分を銜えるだなんて。


“が…連隊長も必死だと言う事は解っていた。

幼い二人の息子を夜盗共に人質に取られていたし何より…上の息子マリーエルは、俺に犯される予定だったからだ…。”


ドゥーゼンは連隊長としての誇りを捨て、自分の息子の身を護る為に自ら身を差し出す父親としてのローランデ に感心してはいた。


“だが実際問題…。

息子マリーエルの方が相手ならどれだけ楽か。とも思った。

相手は子供で幼かったし、さらって来た子供の調教なんかに他の奴らは興味なんか無かったから、突っ込んだふりをして指で誤魔化したりも出来ただろう…。

ローランデときたら、標的を息子から自分に移す為に首領の真ん前で『護衛連隊長』だなんて名乗ってしまったから…。

引くに引けなくなって代わりに彼を…連隊長を犯す事になっちまった…。


夜盗共のよりによって目前で。


夜盗共にとっては憎んでいる役人のその長だ。

手加減しようものならその場を譲れと役人に恨みを持つ数人が俺を押しのけ…。

ローランデを乱暴に扱って失血死させていただろう…。

どれだけそこから血を流そうが…。

20人はいる夜盗共は代わる代わる…次々にローランデの血が全部流れ落ちる迄彼を犯し続けたろう…。


だから…なるべく乱暴に扱って見せたし…それに息子達が夜盗の目を盗んで逃げ出すのに奴らの目を引きつる為に…ハデに彼を扱って犯すふりを続けた。

だが相手は…剣をロクに交える事すら叶わない剣豪だ…。

手を抜けば…彼だって、犯される演技なんて出来ないだろうしそれなりの事はしないと…。

そう覚悟を決めたが、ローランデは男を知っていた。どころか…。

彼の中は信じられないくらい気持ち良く、嘘だろう…と思っている内に確かに一時夢中に成った。


焚き火を取り巻く夜盗共が自分に共感したかのように興奮を高め……。

あれは自分に取っても異様な興奮だったし確かに…相手が連隊長だという事も一瞬脳裏から飛んだ。


けど……。

ちゃんと俺だって親友ランディクの元へマリーエルが走り…弟テレッセンを取り戻すのを隊長を犯す演技を続けながら見守っていたし…マリーエルと来たらさすが隊長の長男だけあって、餓鬼の癖に逃げ出す自分に気づく男を、音も立てずに殺したりするから周囲にそれを気づかれないよう俺は慌てて草の上に横たえたローランデを、抱え上げて派手に突き上げて見せてもやった。


そりゃ持ち上げた反動はあったろうが、深く抉らないようそれは気遣い演技したしローランデもそれに気づいて俺に良く、併せてくれた。

信頼してくれているのが感じられた。

つまり俺が激しく動く時マリーエル達がヤバいんだと気づき彼もわざと声を…上げて派手によがって、みせてくれたりした。


正直彼が連隊長で男で無かったら…。

と思ったりもしたが、彼は父親としてマリーエルを護る為にしてるんだと自分に言い聞かせ…。


だが確かに言い聞かせなければ…忘れられなくなる位の興奮した場だった。

彼が色白だとは知っていたけど…脱いであれ程とは思わなかったし、何より…筋肉で引き締まった体はだけどごつく無くしなやかで…。

気品がありどこか高貴で…。


素晴らしく形が整い美しい裸体だった…。

筋肉で丸く盛り上がった胸も…長い足も。

彫刻家なら喜んで彼の形をなぞって石に刻んだろう…。

その体であんな風に艶っぽくくねられちゃ見てる方はたまったもんじゃ無い。

自分一人じゃない…20人近い男達が一斉に欲望を駆り立てられた場だったから…。


本当に異様な程の興奮に後押しされかけた。

女相手とは又違う興奮だったし、何より彼はそうして艶を帯びると顔立ちの美しさが更に際だつ。


女性的だとは思った事も無かったのに…隙が出来るとあれ程可愛いとは思わなかった。

きっと本来は素直で…優しく大人しくて聞き分けの良い子供だったんだろう。

自分のように、筋は通すが自分の意志を通して暴れ回るのが好きな子供では無かったろうに。


クリーム色の筋の混じる良く手入れされた栗毛が艶やかで美しくて…。

あの真っ白な形の美しい胸元に落ちるとあれ程…色香を放って見えるなんて思わなかった。


真っ白な肌の中真っ赤に染まった唇が…とても綺麗だったし、潤んだ青の瞳が時折焚き火で照らされて光を弾き…泣き顔で…。


もし彼が自分同様息子の動向に気遣い自分に併せて演技してくれていなかったら…。

正直彼ローランデ に、気持ちを持って行かれてたのかもしれない…。

あの金髪の中央護衛連隊長ギュンターが、ランディクの喉元に短剣を突きつけて乱入して来なかったら…。


彼《 ギュンター》が出現した途端あれ程…女のように霰もない様を晒していたローランデが一瞬で本気に成った。

はっ。とし、その時自分は瞬時に彼の部下に戻って隠していた剣をローランデの手に握らせた。


それを受け取るローランデの青い瞳を見、ぞくりとした。

あの瞳だった…。

忘れもしない。

彼が北領地[シェンダー・ラーデン]地方護衛連隊長として近衛連隊より就任し、暫くして大勢が恒例のように彼と剣を交えて腕試しをした。


北領地[シェンダー・ラーデン]は荒っぽい男ばかり。

新参者の連隊長を本当に長と認めるかどうかを皆が伺っていた。

近衛から来た、確かにこの地方の大公子息だとは知ってはいたが、彼の父親よりローランデは小柄だったし体格も劣る。

だが品の良さと貴公子ぶりだけは父親譲りの美青年だった。


宮廷で女を釣るにはいい容姿だが護衛連隊長として猛者を束ねるには不十分な容姿だと、皆がその中肉中背のしなやかな体付を見て笑った。


だが剣を振った彼は……。

その容姿を見事に裏切った。


侮る男達に一太刀も入れさせぬばかりか、一瞬で相手を切り捨てる事の出来る腕前で、ローランデの容姿をひ弱と嗤う男達に鋭い一太刀でねじ伏せ冷たい瞳を向けた。


『この程度の腕前で私の容姿を嗤う気か?』


…そんな瞳だった。


歓迎試合が終わった頃、ローランデの連隊長就任に異を唱える者は誰一人いなくなっていた…。


ギュンターと護衛連隊長ローランデはさすが長と成るには、これだけの腕前と気迫が要るのかと俺とランディクに教えるに十分過ぎる程の迫力で、20人の夜盗等物の数では無かった。


まだ殆ど裸だった…。

肩に上着を引っかけただけの…。


でもローランデはあの腕試しの時のように、彼を欲望の対象で男ですら無い。と思っている夜盗共を全て切り捨て思い知らせた……。


戦うローランデを盗み見ながらそれでも俺は思ったもんだ。

だが…まだ唇が赤い…。

どこかそれでも艶を帯びている…。


自分が彼にもたらした痕跡を、夜盗と剣を交えながらも探しそして…敵が全て消えた時…俺が腕に抱いた幻影も消え失せた……。


残ったのは………ローランデの恋人ギュンターの、俺への嫉妬だけだった………。”


ドゥーゼンはうなされて寝返りをうった。

ドゥーゼン父親が都で公爵の挿し絵を借り入れ、それを…返す時偽物とすり替えられた。


…多分それを公爵邸へ運んだ使用人の内の誰かの仕業だったが、ドゥーゼンの父親が盗んだと訴えられ、捕らえられ…爵位も領地も没収されドゥーゼンと幼なじみのランディクは、居場所を無くし東領地ギルムダーゼンを彷徨った…。


夜盗共と道行きを共にしたのは…。

盗まれた挿し絵がどこに売られたかを奴らが知っていたからだった…。

だが結局ダマされ利用されただけで、利用価値が無くなれば殺される運命だと解った。


連隊長ローランデに出会った事は彼らに取って幸運だった。

仲間扱いされながらも常に監視が付いていた。

その上中央護衛連隊長ギュンター迄いたのだから…。

夜盗等敵では無く彼とランディクは囚人のような生活からやっと…抜け出せた…筈だった。


だが夜盗の前でローランデを犯し彼を味わっただろう?とギュンターに思い切り睨まれた。

その上身柄をローランデの元に置くわけにはいかないと都に同行させられ…。


がギュンターは彼らと共に、秘密裏に売られた大公爵の挿し絵をその屋敷から一緒に盗み出してくれたし、その上都に着くなりコネを使い公爵に挿し絵を返し、訴えを取り下げさせて彼の父を牢獄から救い出し、ローランデに爵位と領地を返すよう書状を送り全てを良く取り計らってくれたりした。


が………。

今だ時折背後にギュンターの素晴らしく男らしい美貌の、その紫の瞳が怒りを抑えたように鋭く射るように見つめている気がし、ドゥーゼンは身が竦んだ。


ギュンターはローランデに長く受け容れて貰えなかった思いを、やっと受け入れて貰えたとローランデの息子マリーエルに聞かされたし、北領地[シェンダー・ラーデン]を去る前の二人は誰の入る隙間も無い程…熱烈に愛し合っていた筈だ。


ドゥーゼンは心から吐息吐き思う。


“だからいい加減…俺の事を忘れてくれたっていい筈だ。

ギュンターが全く人目をはばからないから、ランディクは勘弁して欲しいと零し続け俺は……俺の時だけは特別に、お熱い所をわざと見せつけられた。


つまり…ローランデとの事は一切忘れろ。

人のモノには絶対手を出すんじゃない。

と脅されてるようなもんだ。


俺は…手を出すも何も、その後はギュンターの部下として都に連れて来られたし北領地[シェンダー・ラーデン]地方護衛連隊長に戻ったローランデ相手に、手なんか出せよう筈も無いのに。


だがそりゃあ…ギュンターに抱きしめられているローランデを見ると…あの焚き火に照らされた彼の白く美しい裸体と、異常な興奮が微かに蘇る。


それを察するように…(なぜ解るのか理解出来ないが)ギュンターにいつも凄まじい瞳で睨め付けられ、ローランデはそれに気づくとそんなギュンターをたしなめ、いつも自分を庇ってくれていた。


…が、この都に北領地[シェンダー・ラーデン]地方護衛連隊長のローランデは居ず、時折思い出したようにギュンターの紫色の鋭い瞳が、じっと自分を射るように見つめるのを、もう誰も遮りたしなめ、取りなしてくれる者はいない………。




 ドゥーゼンは洋紙皮の書状を握りしめ深いため息を吐いた。

この所ずっとこの役割が自分の所に回ってくる。

重い足取りで中央護衛連隊本部の連隊長執務室の続き部屋に入ると、親友のランディクがこっちを伺い『そうだろうな』と言う顔で気の毒な表情を、浮かべ近寄って来た。


「…またひどい伝言か?」

同僚の男達もドゥーゼンの様子に寄って来るとささやいた。

「ここの仕事の中でも宮中への使いは最悪に嫌な仕事だ」

「お前マジで隊長の恨み買ってないか?」


頷く3・4人の同僚の男達は、皆隊長ギュンターと近衛時代を共にし、同じ隊でギュンターに命を救われた男達だった。

言動態度共にぶっきら暴だがひどい扱いは決してしない彼らの金髪美貌長身で美丈夫の“野獣"と秘かに呼ばれる隊長ギュンターの、ドゥーゼンへの扱いに皆が首を捻っていた。


「…以前あそこへの使いは持ち回りだったのにな」

「…お前達が来てからお前専門に成っちまって…」


年上の男が生真面目な顔でつぶやく。

「…宮中は最悪だろう?

仮にもウチの一部隊で隊長は上官なのにな…」


もう一人が恐る恐る告げる。

「…やっぱり高飛車だったか?」

「隊長の伝言を伝えた所で全く聞きやしないんじゃないか?」

「凄く威圧的で態度がでかいだろう?」

「自分が上官だと絶対カン違いしてるぞ!

宮中の隊長は!」


ドゥーゼンは先輩達の言葉に深い吐息を吐いた。

「…じゃあやっぱり俺が無能なんじゃないんですね?」

全員が彼を取り囲んだまま無言で頷く。


「…ここに来て日の浅いお前にその役を振るとはな…」

「そういう無茶な命令は、あんまりしない人なんだが…。

ほら。

えらい美男で近寄りがたい割りに、気さくだし。気前もいい」

「…だが隊長に奢られに酒場に行っても、女を独り占めされるのがオチだが…」

「…だから最近は金だけ出して、一緒に来ないんだろう?あの人」

「…やっぱりそのせいで一緒に飲まないのか?」

「だろう?

…どうせ一緒に来ても女に取り囲まれてるから、同じテーブルで飲めやしないし」

皆がうんうん。と頷く。

「…それに新人の腕試しのつもりなら、そっちの…ランディクと交代で行かせる筈だが…。

お前ばっかだろう?」

「…宮中の隊長って…ウチの隊長と教練時代遺恨があってね…」


ドゥーゼンは頷いた。

書状を持って行き伝言を彼らの隊長ギュンターに伝える度、普段それは控えている野獣振りが顔を出し、唸り出しては内容によっては時々その場にある花瓶やらペン立てに、八つ当たりを喰らわす。


側にいるこっちはとばっちりで殴られやしないかと、はらはらする。

身の竦む思いだ。

ドゥーゼンはそれを想像し、書状を握りしめて俯いた。


ランディクがそっと肩を掴み、彼らから親友を引き離し耳元でささやく。

「…一度ちゃんと話を付けたか?

どうせ北領地[シェンダー・ラーデン]地方護衛連隊長の事だろう?」


後ろから声がした。

「北領地[シェンダー・ラーデン]地方護衛連隊長?」


皆が一斉にしん…。と成り、二人は思わず彼らに振り向いた。

「…まさか…まさかとは思うが、お前ら北領地[シェンダー・ラーデン]出身か?」

「連隊長に関わってんのか?」


ランディクとドゥーゼンが顔を見合わせた。

「…元は北領地[シェンダー・ラーデン]地方護衛連隊にいた…」


皆が顔を見合わせ、心から気の毒げに沈んだ声で告げる。

「ここで北領地[シェンダー・ラーデン]地方護衛連隊長の話題は禁句だ」

「どうして?」

ランディクが訊ねると彼らの一人がこっそりささやく。

まるで隣の執務室に聞こえるのを、恐れるようにして。


「…近衛時代からあの凄腕の剣士にウチの隊長はベタ惚れで…」

「…それで隊長を恨んでる奴らは一斉に北領地[シェンダー・ラーデン]連隊長にちょっかいかけるし、ウチの隊長はそいつらと思い切り睨み合うし…それでその相手ってのが、また地位の高い奴らだっりするから…」

「最前線に懲りずに送られて、幾度も死にかけた」


ランディクが顔を上げた。

「……だって…。あなた方も同じ隊だったんでしょう?」

「…だから…隊長はこんな目に俺達が合うのは自分のせいだと…大抵いつも自分が真っ先に俺達の盾代わりに成って敵に斬り込むし、怪我人は絶対助けに行くわで…」

「…あれで死なない方が絶対運がいい…」


ドゥーゼンとランディクは思い切り呆れた。

「ともかく…運が味方したのと、左将軍ディアヴォロスが幾度も意見してくれて助かったが、それだけしても当の思いひと には逃げられたんだ」


「……………………」

ランディクとドゥーゼンは思い切り顔を下げた。


「…結局相手は北領地[シェンダー・ラーデン]大公子息だったから、さっさと北領地[シェンダー・ラーデン]に戻って護衛連隊長に収まり、その後はさっぱり連絡も来なくて…」

「…こっちは幾度も様子見にやらされた。

けど…」

「まあ……。解るだろう?

あっちは大公子息だし…。ウチの隊長は男だ。

しかも勇猛な野獣で更にコマシで有名とくりゃ…。

そんな男と付き合ってるなんてあっちに取っちゃ、恥辱以外何者でも無い」


「…宮中の次に嫌な仕事が、北領地[シェンダー・ラーデン]への使いだ」

「伝言を伝えるともう暫く落ち込んで口もきかない」

「…まあ……。気の毒だよな」


全員がやはりうんうん。と頷く。

ドゥーゼンもランディクもあっちでとうとうその彼の思い人北領地[シェンダー・ラーデン]地方護衛連隊長のローランデが、その気の毒な野獣を受け容れた事を知っていたが、迂闊な事を言うのはギュンターの手前はばかられた。


「…そうか…」

「だがこの所もう伝言を持ち帰っても以前のような緊迫感も悲壮感も無くなって、厄介なのは宮中だけに成った」

ドゥーゼンはまた肩を落とした。

自分にそれが来る理由を、彼は知っていたからだった。


「…なのに…北領地[シェンダー・ラーデン]出身のお前に辛く当たる…」

「なあ…。結局あの人ははっきりきっぱり、フラれたのか?それとも…」


ランディクもドゥーゼンも目を見開く。

どう言えばいいかなんて解らず頭の中が真っ白に成った。


「個人的な事は丸で解らない」

告げた途端だが皆は嘘を付け。と一斉に無言で二人を見つめた。

「…冗談だろう?」

「あの隊長が北領地[シェンダー・ラーデン]では大人しいのか?」

「…あの人、誰がいようがお構いなしに口説かないか?

北領地[シェンダー・ラーデン]地方護衛連隊長の事」

「相手の方が気の毒に成るよな。

男なのにあんな美丈夫の野獣に部下の前でも平気で口説かれて」

「そりゃ隊長は恥ずかしく無いだろうが…。

北領地[シェンダー・ラーデン]地方護衛連隊長は……」

「いつも真っ赤に成られるから、こっちもどこを見ればいいのか狼狽えてそれは、困るんだ」


ランディクとドゥーゼンは口説くどころか情事迄見せつけられた。

とはやっぱり口が裂けても言えなかったので俯ききった。


二人の固い様子に皆が彼らを思いやった。

「…まあ…大変だよな」

「鬼門だ。関わらないのが無難だ」

ドゥーゼンはつい口が滑った。

「それでも関わってしまったら…どうすればいいんです?」

皆が一斉に彼を見た。

「…まさか北領地[シェンダー・ラーデン]地方護衛連隊長に、手を出して無いよな?」

「あの人に迂闊な事をすると、半端無い反撃を受けるぞ」

「ターラーの激戦の最前線に送られたのだって、北領地[シェンダー・ラーデン]地方護衛連隊長に手を出した大貴族を、半殺しにしたせいだ」

「…その他にも迂闊に知らずに口説いて、散々殴られた隊長もいたしな…」

「…その隊長を出動出来なくした責任を取らされて、折角の休暇がおじゃんで代わりに激戦地に飛ばされたし…」


皆が一様に暗く成った。

そしてドゥーゼンを見つめぽん。と肩を叩く。

「…どこも今は怪我をしてないのが救いだな」

「…知らなかったと、謝り倒すしか手は無い」

「悪気は無かったと。

そう言って(ひざまづ)いてうんと哀れに謝罪しろ」


ドゥーゼンは呆然とした。

ランディクを必死で振り返る。

その親友は解っている。と顔を下げた。


扉をばん!と音を立てて閉めドゥーゼンはつかつかとその机に座る金髪の美丈夫へ真っ直ぐ決然と歩を進める。

がギュンターは書類の束から顔を上げると、素晴らしく不機嫌な顔をドゥーゼンに向けた。


ドゥーゼンは思い切り怯んだが、決着を付けようと先に口を開く。

「あれは絶対不可抗力だったし、俺は楽しんで無い」


ギュンターは憮然とし、さっさと書状を渡せ。と手を差し出した。

ドゥーゼンは書状を振り上げ、話が付く迄渡さないぞと示して怒鳴った。


「…そりゃ確かに…その時に成ったら一瞬その気には成ったし、あんたの気持ちは恐ろしく良く解る。

だが俺だって直ぐ正気に戻ったし…ともかくご子息二人が無事逃げられるよう、必死だったんだ!」


ギュンターはたっぷりその黒髪の男らしい顔を見つめ、やはり不機嫌につぶやいた。

「…そうか?」


ドゥーゼンはやっぱりその男に怯えていたが、その感情を押し隠して言った。

「あんたの目にどう映ったか知らないが!

俺は取り囲む夜盗の手前、あの人に注目を集める為にそれは苦労した。

手渡す剣をどうやって…奴らの目にフレさせないかそりゃ気を使ったし」

ギュンターはそうしてドゥーゼンを見据えながら笑った。

「腰を激しく使ったのも、さっさと達って戦闘に備える為か?」

「………激しく見せたに決まってるだろう?

その方が観客の興味を引く。

逃げ出すご子息は目立たなくなる」

「楽しんで腰を使ってない。と言いたげだな?」

ドゥーゼンはとうとうキレて怒鳴った。

「だから……!

そう言ってるだろう?」

「…だがローランデはひどく感じていたようだ。

あれが演技かそうで無いか位は解るぞ」


その声が怒気を含んで低く、ドゥーゼンは額に冷たい汗をかいた。

「それは俺のせいじゃない。

あの人だってあんたに散々扱われたから…。

俺がどうこうじゃなく……。

つまりその……」


そのしどろもどろに成る男に、ギュンターは尚も笑った。

「話を始めたのはそっちだからこの際言ってやろう。

お前は絶対その気で激しく扱ってた。

勿論…マリーエルとテレッセンが、あの最低な夜盗共から逃げ出す途中の要所要所でローランデを激しく扱い、夜盗共の目を自分達に釘付けた事は知ってる。

だが…ソノ気が無かったとは絶対言わせないぞ!

良かったから演技に上乗せして、ローランデを楽しんだんだろう?」


ドゥーゼンは俯ききった。

「…………じゃあ…。

あんまりくねる彼が綺麗で煽り立てられて思い切りソノ気だったと、白状したら満足なのか?

だが…相手が誰だか俺はちゃんと知ってる!

あのぞっとする剣豪が…抱くとそりゃあ可愛くて色っぽかろうが!

俺はあの人と剣を交えた時のあの冷たい青い瞳は絶対忘れられないし!

それに…正直あんたが怖い。

あれは…言ったように不可抗力だ!

俺だって夜盗共と縁を切りたかったし、第一息子のマリーエルの代わりに自分を犯せと言い出したのは、ローランデの方なんだぞ!

その辺の所をちゃんと解ってんのか?!

俺に選択の余地は無かったんだ!!!」


ギュンターはジロリ。とドゥーゼンを見つめまた手を差し出した。

「…いいから書状を渡せ」

ドゥーゼンは怒鳴った。

「書状は白紙だ!

高価なインクとかでもったいないとぬかしやがった!

返事は勿論推察付くだろうが“否"だ!

あんたの意見は聞く気は無いようだ!

予算は絶対削らせないし、それだけの金がかかってるから払うのがあんたの仕事だと!

そうのたまった!」


ギュンターがようやくドゥーゼンを、その男らしい美貌の真顔で見た。

「…グーデンが嫌いなようだな?」

「あんただって嫌ってるだろう!

あっちもあんたを嫌ってる!

間に挟まれるこっちの身にも成って見ろ!

俺を見て奴は鼻を鳴らしてこう言った。

『たいした脅しだが、出来るならやって見ろ!』

意味をあんたなら解るのか?

俺はさっぱりだ!」


ギュンターはドゥーゼンを見つめ、静かな流し目をくれた。

「ひどい扱いだったか?」

「下僕は泥水の入ったカップを差し出したし!

部屋に入った時も出る時も!

『茶番の道化』呼ばわりだ!

『茶番の道化のおなりだ!お帰りだ!』

お付きの連中は足を掛けようとするし、俺に向かって手が滑ったとモノも飛ばす!」


ギュンターがぼそりと訊ねた。

「それでこの間つぶれたトマトだらけだったのか?」

ドゥーゼンは目を剥いた。

「ただの潰れたトマトじゃない!

『腐って!』潰れたトマト!だ!!!」


ギュンターはたっぷり頷いた。

「…ひどい扱いで、俺にやれるならやってみろとほざいたか?」

「…ああそうだ!」

「俺の伝言は伝えたか?」

「『否の返事なら言え』と言われた言葉は全部言った!」

「奴の反応は?」

「鼻で笑ってた!」

「…聞いたろう?ディングレー。

俺がお前に泣きつく理由が解ったか?」

ドゥーゼンは身を揺すった。


室内の執務机の少し離れた椅子に座っていた、気品あり尊大な黒髪の隙の無い男前は腕組んで頷いた。

「…お前が俺を臭わすような黒髪の男を使いにするからだ」


ドゥーゼンはようやくその時ギュンターの意図が解った。

つまり…自分の来訪は、伝言を聞かなければこの男を代わりにグーデンの役職に付けるぞとの、脅しだったのだ。

同じ…黒髪の自分を来訪させて。


ディングレーは見つめている地方貴族のドゥーゼンに一目投げ、その尊大な態度を崩さずだが、軽く頭を下げた。

「悪かったな。お前にひどいもてなしをしたのは俺の兄だ」


ドゥーゼンは彼のその静かな謝罪に、つい軽く頷いた。

だがディングレーと名乗るその気品ある厳しい表情のその立派な体格の男は、腕組んだままギュンターに憮然と告げた。

「こういう犠牲者を出して俺をその気にさせようってのは、お前の計算か?

計算の出来る男じゃないと思っていたがな!

第一グーデンは俺がディアヴォロスの側を離れたく無いと知っている」


ギュンターは一つ、吐息を吐いてディングレーに告げた。

「そうじゃない…。

グーデンの後釜をお前にしろと助言したのはディアヴォロスで…。

あんたディアヴォロスに懐いていたから、彼に捨てられたんじゃないと教えたかっただけだ」

「事態は緊迫し俺がここに必要だと?」


ドゥーゼンは次期宮中護衛連隊長を見つめた。

確かに…あの軽薄で卑怯で下劣な美男よりずっと…どっしりし頼り甲斐があり物が解っていそうで…この男へ書状を届けるんならどれだけ…嬉しいか知れない。


ギュンターはディングレーを見つめた。

ディングレーは俯いたままささやいた。

「ディアヴォロスがそう言ったのか?

グーデンを免職にし俺を後釜に据えろと」

ギュンターは言い淀んだ。

「…そう…言われなかったか?彼に?」

ディングレーは吐息を吐き、ささやき返した。

「…俺の役割を果たせと…。

そう言っただけだ。

第一ディアス(ディアヴォロスの愛称)が提言したなら、面倒事は自分が引き受けると言う事だろう?

ならお前は書状を書けばいい。

グーデンの罷免と俺の就任の」


ギュンターはその男らしい黒髪の男をじっと見つめ、つぶやいた。

「…そういう事じゃない。

お前が嫌ならディアヴォロスに断りを入れ、俺で何とかする」


ドゥーゼンはそう言ったギュンターが、その黒髪の男の意思を尊重するのを見守った。


ディングレーは少し肩を落としたが、口を開く。

「じゃあお前はどうなんだ。

俺が部下でやりづらくないのか?」


ギュンターは俯くと本音を言った。

「…ディアヴォロスの前で口を滑らせたのは俺だ。

グーデンで無くお前ならやれる。と。

だがグーデン同様俺だって…お前がディアヴォロスの側にいたいと思ってるのを知ってたからな。

だから…ディアヴォロスがそれを聞いて

『それなら何とかしよう。

グーデンにまず部下としてやれなければ、ディングレーを後釜に据えると。

そう伝言しろ』

と言われた時思い切りマズイと思ったが…。

相手が相手だ。

ディアヴォロスが冗談を言うか?

彼の言葉は即実行しろ。と言う事だろう?」


ディングレーはまた吐息を吐いた。

「俺は役職が苦手だと知ってるだろう?

上官への口のきき方もヘタだぞ?

俺の元上官はローフィスだが、一度だって敬語を使った試しが無い」


だがこれにはギュンターが直ぐ様問い返した。

「俺に、お前が敬語を使う気なのか?」

ディングレーが顔を上げる。

「中央護衛連隊長は宮中護衛連隊長の、上官だろう?」

「そりゃそうだが…。

そういうのを抜きにして、お前が俺に敬語使うなんて俺は考えた事も無かった」


ドゥーゼンも呆れたが、ディングレーもその様子だった。

「ディアスが俺にお前の下に付けと言う筈だ。

お前相手に遠慮は要らないと。

そういう事なんだろうな」


ギュンターは肩で金髪を僅かに揺らし、その美貌の真顔で問うた。

「…ディングレー。

だがもし役職を受けてたら…本気で俺に敬語を使おうとか考えてたのか?」


ディングレーが黒髪を振って肩をすくめた。

「だって上官だろう?」


ギュンターが思い切り顔を歪め、ぼそり…とつぶやく。

「…それは気色悪いな………」


ドゥーゼンは目がまん丸になったし、ディングレーは肩をすくめ、吐息を吐いた。

「書状を書け。ギュンター。

職を受けてやる」

「いいのか?

ディアヴォロスの側がいいんだろう?」


ディングレーはその金髪の美丈夫を睨んで、ぶっきら棒に言い放った。

「仲良しごっこじゃあるまいし…。

第一特例で要請すりゃ、いつでもディアヴォロスに同行出来る。

安心しろ。

まるっと投げ出してディアスの元へは行かないし、それは彼がさせないだろう?」


ギュンターは尚も訊ねた。

「…本当にいいのか?

あっちは伝説の男だぞ?

側にずっといたがる男達の気持ちは痛い程解る」

「俺にこの役を結局差し向けたのはディアヴォロス だろう?

やれと言う事はそこに俺が必要だからだ。

やるしか無いじゃないか」


ドゥーゼンが見ていると、ギュンターが珍しく相手の表情を伺うようにその尊大で気品溢れる堂とした男前に、そっと言った。

「…本当に拗ねて無いのか?」


ディングレーはとうとう面倒くさくなって怒鳴った。

「安心しろ!

拗ねててもお前には当たらないでいてやるから!」


ギュンターは肩をすくめ、ディングレーは立ち上がった。

青く深い印象的な瞳の…確かにグーデンも自分も黒髪だったが、黒く光るような艶のある…ぞくりとする髪の色だと思った。


ディングレーはドゥーゼンの横に来ると、自分より背の低い自分と同じ黒髪のその男にささやいた。


「…次に使いに来る時は俺がちゃんと、茶の入ったカップを差し出せと下僕に命じとく」


ドゥーゼンはぽかん。とその逞しい肩の、素晴らしく尊大な男前を見つめた。

靴を慣らして出て行く…その男は扉の前迄来ると、ギュンターに振り向き言った。

「…確かに不可抗力だと俺も思う。

乞うたのはローランデの方なんだろう?

彼の性格なら恋愛沙汰を除いても、責任を感じるのは無理も無い。

第一あいつはまるっとノーマルだ。

異常なお前にそりゃ苦労して付き合ってるんだから、男に妬くなんて問題外だ。

あんまりいつまでもしつこく妬くと、その内ローランデにマジに釘を刺されるぞ」


ドゥーゼンは今ひとつ会話の意味が解らなかったが、ギュンターには解っている様子だった。

その一際目立つ金髪を揺すり、美貌を、苦虫噛んだように歪めたからだ。


扉が閉まるとギュンターが口を開いた。

「で?宮中への使いが嫌で、ローランデと楽しんだと告白したのか?」

ドゥーゼンがつい反射的に怒鳴った。

「…だから…!

辛い役目のどこかでほんの少し、楽しい思いをしたのがそんなに悪いのか?!!!」

ギュンターはだがにべも無く言った。

「訂正しろよ。“凄く楽しい思い"だろう?」


ドゥーゼンはギュンターをしっかり睨んだが、ギュンターは思い切り肩をすくめた。


だがドゥーゼンは扉を出る前、しっかり思い出して顔だけ振り向き、机に座り眉間を寄せて書状をめくり流れる艶やかな金髪を肩に垂らす、ギュンターに振り向いた。


「…あの………。

さっきの…あれはもしかして彼に、全部聞かれてたんだよな?」

ギュンターは顔を上げないままぶっきら暴につぶやく。

「綺麗に忘れていたようだが、あいつはその場にしっかりいたからな」

「…じゃあその………。

つまりその………」


ギュンターが顔を上げた。

「ああ。

ディングレーもお前が仕方ない事態だと言い訳しながら、しっかりローランデを楽しんで犯したと勿論知ってるさ!」


ドゥーゼンが真っ青に成って俯いた。

それを見てギュンターが皮肉った。

「残念だったな!

もしここにローランデがいたら、お前を苛めるなと庇ったろうが!」

「彼の側に俺がいたらだって、あんた妬くだろう?絶対」

「当たり前だろう?

あいつを男から護る為に今まで散々体張って来たのに…。

しかもローランデの方からマリーエルを庇う為に、お前なんかに自ら身を差し出すなんざ、許せると思ってるのか?!」

「………つまり…俺じゃなく夜盗の一人が犯してたら斬り殺せたのに、俺だと出来なくてうっぷんが溜まってるとそう…言いたいのか?

本音を言えば宮中の使いだって、俺への嫌がらせだろう?」


ギュンターはたっぷり笑った。

「斬り殺されるのと、どっちがマシだ?」


ドゥーゼンは俯くと、肩を上下させる程の深いため息を付いた。






                       -end-



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