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鳥の娘 ~見えない明日を、きみと~ ≪改稿版≫  作者: 灯乃
神々の章

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34/85

宗教とはテキトーにつきあいましょう

※ 今回、真面目に宗教活動をなさっている方々にはご不快になられる可能性のある表現がございます(特にキリスト教)。


※ 追記

 宗教解釈に関しましては、市販の一般書籍及び宗教哲学を研究なさっている大学教授の著作を参考にしております。


 さまざまな解釈の中から作者がネタとして「あ、面白い」と思ったものを紹介させていただいておりますので、ご自分の信じる解釈以外は不快だと感じられる方は、お読みにならないようお願い申し上げます。


 ……とまぁ、ぐだぐだと予防線を引いてみましたが、この物語はあくまでもフィクションですので、お気軽に楽しんでいただければありがたいですー(汗)。 

 それで? と翔が家を出た際の経緯を聞いていた和彦が、ぷるぷると肩を震わせながら口を開く。


「おまえ、ジャムの蓋を開けてからこっちにきたわけ?」

「……悪いかよ」


 おまえんちってどんな感じの家なんだ? と和彦が訊いてきたから話したというのに、しつこく腹を抱えて笑いを堪えているとは失礼な奴である。


 毎度相変わらずの、山中を駆けずり回る修練の合間。


 休憩時間には大抵「こちらの世界」の常識やら、佐倉家の組織体系なんかをあれこれ語っていた和彦が、珍しく翔のことを聞いてきたと思ったらこれである。


 憮然としていると、和彦はようやく「悪い」と言いながら顔を上げた。


「いやー……うん。なんか、おまえがそんな力を持ってる理由が、ちょっとわかった気ーするわ」

「あ?」


 どういう意味だ、と首を傾げる。


 和彦は森の合間にぽっかりと開けた草場、ちょうどよく寄りかかるのに適した岩に預けていた背中を、よっと起こした。


「狐の話を知ってるか?」

「狐?」


 いきなりなんだ、と目を丸くした翔に、和彦は続ける。


「旧ソ連で、五十年くらい前からはじまった研究らしいんだけどな。狐の中でも、人懐こい個体をかけ合わせていくうちに、たった数世代で毛皮が白やまだらになったり、耳が大人になっても垂れたままだったりする個体が生まれるようになって。今じゃ、犬みたいに人に馴れていうことをきくペット狐が増えてるんだってさ」


 その研究は、毛皮目的で狐の飼育を開始したものの、野生動物を檻の中で飼育するとストレスで自傷行為をはじめたり、繁殖ができなくなったりという問題が発生したため、人を恐れない狐を作るという目的で行われたものなのだという。


 犬の祖先はオオカミだ。


 それと同じように、野生の獣を家畜化する可能性を模索した研究者たちは、「人を恐れない」というたったひとつの性質を強化した結果、狐という種族がその外見を変化させるばかりか、「人の気持ちを察する」という新たな能力を生み出す様を目の当たりにした。


 成体となっても子どものように好奇心旺盛で、甘えた声を発する狐たち。


 彼らはたった数十年という短い歳月で、人とともに生きることを強いられる環境に見事に適応し、それまでになかった能力までも身につけたのだ。


 ――進化というには、あまりにも早すぎる変化。


 それは、生物の進化が長い時間をかけて行われたというダーウィンの進化論に疑念を抱かせるものではあったが、美しい被毛を持ち、人と暮らすペットとしての狐は、確かに存在している。


「そーゆー生物学的な小難しいことは、オレにはわかんねーけどさ。……もしかしたら、オレらみたいな異能持ちも、そんなふうに何かに適応するためにこんな力を持つようになったんじゃねーかなーと、その話聞いたとき、なんとなく思った」


 ひょいと軽く肩を竦めて、和彦が笑う。


「おまえんとこもさ。おまえも、おまえの親御さんたちも、大事なモンを守りたいってすげー思うタイプみてーだし。そーゆー性格的なもんって、結構遺伝するし。ま、ただの想像だけどな」

「――そっか」


 軽く持ち上げた掌を、じっと見る。


 守りたい、と。


 大切なものを、誰かを、守りたいと強く願った結果がこの力だというなら、悪くない。


 どうせ本当の理由なんて、誰にもわかりはしないのだから。


 そんなふうに思うことは、全然、悪くない。


 それにしても、と翔は軽く腕のストレッチをしている和彦を見遣った。


「さすがは教育担当っつうか……。おまえ、よくそんなあれこれ知ってんな?」


 和彦はふんぞり返った。


「ふはは、尊敬するがいい。なんなら拝んでもヨイのだぞよ?」

「……てれれってれー。速報、現在上がりかけた尊敬ゲージが大暴落中デス」

「なんだそりゃー!」


 コノヤロウ、と拳を振り上げて怒ったふりをした和彦が、ふと表情を改める。


「いや、そーじゃなくてな。おまえんちの話に戻すけどよ、どこの寺の檀家にも入ってねーみたいだし、無宗教ってことでOK?」


 翔は首を傾げた。


「それがどうかしたか? ウチはひいじーさんの葬式を頼んだぼーずに戒名代をぼったくられてから、バリバリの無宗教だぜ?」


 そのため、翔が幼い頃に亡くなった祖父母の葬儀には、一切ぼーずを関わらせなかった。


 遺骨は「ワシらが死んだら、骨は一緒にキレイな海に撒いてくれい」「えぇ、おじいちゃん。私たちはいつまでも一緒ですよ」という彼らの遺志に従い、自治体の許可を得て、同じような考えの人々と一緒に海の波間に花びらとともに撒いてきた。


 ――残念ながら、前日の雨のせいで若干海が時化気味だったため、幼かった翔はばっちり船酔いして、後から吐きまくってしまったが。


 あれはキツかったなー、としみじみ思い返していると、和彦がなるほどね、と苦笑を浮かべる。


「まぁ、別に家がなんの宗教でもいいんだけどな。これから結構宗教系の勉強もするし、変な先入観がねー方がいいなと思っただけだから」

「うええ」


 あからさまにいやな顔をした翔に、和彦はひょいと肩を竦めた。


「日本は、憲法で宗教教育が禁止されてっからなー。でも、オレ的には特定の宗教ばっかり教えるのは問題だとしても、宗教とのつきあい方くらいは義務教育に入れてもいいんじゃねーかと思うけどな」

「そんなもんか?」


 首を傾げると、和彦は真顔でうなずいた。


「おう。少なくとも、ぼーずに戒名代をぼったくられましたーなんてことはなくなると思うけど?」

「へ?」

「だってなー、そもそも戒名って、出家したときに師匠からもらう名前のことだし。そんで、そっから修行して悟りを開きましたーってなったらもらうのが、道号ってヤツな」


 ちなみに、戒名の一部に入っている「ナントカ院」というのは、そもそも寺に院(建物)をポンと寄進したら貰える院号というものである。


 本来は天皇や貴族しか貰えないものだったのだから、考えようによっては数十万、数百万円で院号を貰えるというのは格安と言えるだろう。


 現代ではそれらを全部ひっくるめて「戒名」と言っているわけだが、それに「仏教を信じてますヨー」という意味の位号である信士、信女を付けて完成。


 そして、お金を出すからもっと上等な位号にしてちょうだいな、というニーズに応えるなら居士、大姉。更にもっと、というオカネモチは大居士、清大姉となる。


「居士」が元々資産家という意味だということを考えれば、そんなふうにランキングがなされるのも当然というものかもしれない。


 だが、「そんなに高いんなら別にいいわ、うち、資産家じゃないし」と言うのも、当然ながら自由なのである。


「つうか、『葬式と言えばお寺さん』ってなったのって江戸時代からだし。そもそも日本人ってクリスマスにキリスト生誕祝って、年末年始は神社に行ってなんだから、死ぬときだけ出家しなくたっていいじゃんとか思うしさ」

「出家?」


 葬式と出家がどう繋がるんだ、とクエスチョンマークを浮かべた翔に、和彦は「あー、そっからか」と頬を掻いた。


「ほら、江戸時代に幕府がキリシタン弾圧したろ? そんで、民衆全部をどっかの寺の檀家にぶちこんで、このヒトはキリシタンじゃありませんヨって証明させたのが、寺請制度なわけだけど」


 キリスト教では、信者が亡くなった際には聖職者から秘跡を受けることで、安心して天国にお逝きなさいネ、という確立された葬儀方法がある。


 そのため、それをさせないようにと幕府がそれまで一般人の葬儀などしたことがなかった寺に、「今度から葬式関連は全部おまえらがやんなさい」とムチャ振りしたのだ。


 しかし、いきなりそんなことを言われたところで、それまで身内、つまりぼーさん同士の葬式しかしたことがなかった寺は、「一般的な葬儀の仕方なんかサッパリなんですけど、どうしたらいいんですか!?」状態。


 仕方なく、一般人の葬式も自分たちのスタイルで執り行うことにしたものの、なんの修行もしていない人々を真面目に修行してきたぼーさんたちと同レベルに扱うわけには参りません。


 そこで、亡くなったヒトに戒名を与え、その場で出家させてぼーさん、尼さんとして弔いましょうネ、というお話になったわけだ。


 ときどき、葬儀の場で「なんでおぼーさまは死んだヒトに向かってお経を唱えるの? どうせなら生きている私たちの方を向いて聞かせてくれればいいのに」と素朴な疑問を抱く方々もいるらしい。


 だが、あのお経は死者にお経を聞かせてぼーさんになるための修行をさせているのであるからして、まだ出家していないひとびとは黙ってその様子を眺めているのが正解なのだ。


「……ってことは何かい。『そんなお安い戒名でいいの? うりうり』的なぼーずのセールストークってのは――」


「最近、檀家が減って財政が苦しくなってる寺の、仏サマのご威光をバックにしたえげつないぼったくりー。はっはっは、ひとつ勉強になっただろー?」


「だああああっ! マジでただのぼったくりだったのかよ! なんだその政教一体の国を挙げた葬式ビジネスは!?」


 おまけに、坊主丸儲けという言葉がある通り、宗教法人には基本的に税金が課せられないのである。なんという商売上手。


 げしげしと罪もない地面を殴りつけていると、和彦は笑い混じりの声でまあまあ、と言いながら片手を上げた。


「寺がみんな、そんなえげつないってわけでもねーし。真面目に修行をしてるぼーさんも大勢いるんだから、あんまカリカリすんなって」


「……和彦。おまえ、変な先入観はない方がいいとか言っときながら、オレに仏教に対する先入観をがっつり植えつけるとか、何してくれてんだ」


 じろりと睨みつけると、わざとらしく「おお!」と手のひらを拳で叩く。


「ってもなー。仏教系に関しては、あんまりほかに語ることもねーし」

「おいい!?」


 思いきり脱力した翔に、和彦はだってなー、と続ける。


「そりゃ、歴史とか語り出したらきりねーけど、ぶっちゃけ仏教って基本的に超個人主義っていうか、『煩悩取っ払ってそれぞれいいカンジに生きていきましょうネ』って宗教だからさー。怪しげな新興宗教の元ネタになることもあんまりねーし。つきあいのあるぼーず連中も、仕事がしやすいからぼーずやってますな破戒僧ばっかだし」

「……あっそ」


 なんだかもう、完全にやる気をなくした。


「あぁでも、お釈迦サマは結構いいこと言ってんだぞ?」

「へー」

「少なくとも、汝の敵を愛せとかきれいごと言いながら十字軍派遣したり、異教徒を大量殺戮するようなキリスト教みたいな胡散臭さはねーしさ」


 翔は思わず顔を上げた。


「……またいきなり、この世のキリスト教徒全部を敵に回しそうな発言を」


 十字軍派遣開始は十一世紀だったっけ、という程度の世界史知識しかない翔は、キリスト教といえばクリスマス、な認識だ。


 もちろん、世界三大宗教の一であることや、それらの宗教団体が現在の世界情勢を動かす大きなファクターであることは知っている。


 だが、その中身はと問われれば、「未婚のマリアから生まれたイエス・キリストが、神の子と名乗ってはじめた宗教」くらいのものだ。


「あ、それ不正解」

「へ?」


 いきなりダメ出しを食らって目を瞠った翔に、和彦は腕を組むと少し考える顔をする。


「んー……おまえさ。キリスト教徒が、イエスを十字架にかけたからっつって、ずっとユダヤ人を迫害してたのは知ってるか?」

「……なんとなーく、薄ぼんやりと」


 世界史の授業中に教師がそんなことを言っていた気もするが、翔はテストに出ない話はすぐに忘れるタチだ。


 ときどきゲームなんかで出てくるアイテム「ロンギヌスの槍」が、十字架にかけられたイエスの生死を確認するために、処刑人のロンギヌスがイエスの脇腹にぶっ刺した槍だという蘊蓄くらいは覚えているが。


 そうかとうなずいた和彦は、ひょいと人差し指を立てると、ここで問題! とどこぞのクイズ番組のようなノリで口を開いた。


「キリスト教徒が、百パーセントの確率で大好きなユダヤ人がいます。さぁ、それは誰でしょう?」


「は? って、いきなりんなこと言われても……あ、アインシュタイン?」


「ぶー。アインシュタインがルーズベルト大統領に余計なことを進言したせいで、核爆弾ができたーって言ってるヒトもおりますよ?」


 とんでもない言いがかりである。アインシュタインが核兵器を開発したわけでもあるまいに。これが有名税というやつなのだろうか。


 翔は首を傾げた。


「……つっても、オレが知ってるユダヤ人ったら、あとは資本論のマルクスと心理学のフロイトくらいだしなあ」


 ほかにも確か、画家のシャガールがそうだったと思うが、あの絵を万人が大好きになるかといえば、ちょっと微妙なのではないだろうか。


 降参、とあっさり両手を挙げた翔に、和彦は「つまんねーの」と口をとがらせる。


「正解は、イエス・キリスト本人ですよ、神谷くん」

「……おお!」


 言われてみれば、と思ったものの、そうなるとキリスト教徒は、崇拝の対象であるイエス・キリストご本人の同族であるユダヤ人をずっと迫害してきたということなのか。まるで意味がわからない。


「ついでに言うと、イエスは生まれてから死ぬまでずーっとユダヤ教徒。キリスト教ってのは、イエスが死んでから弟子たちが「やっぱイエスって神の子だよね」って言いだして作った宗教なのさ」

「え、マジで?」


 翔は目を丸くした。


「マジです。つーか、いわゆる旧約聖書ってユダヤ教の教典、タナハのことだし。元々ユダヤ教があったとこに、イエスが戒律厳しすぎじゃね? つって、戒律ゼロの新しい契約をカミサマとしましたよーって言ってるのが、「新約」聖書を作ったキリスト教。んで、戒律ナシのキリスト教って堕落したよねダメダメじゃんっつって、天使のガブリエルがムハンマドに最後の預言を持ってきましたーってのがイスラム教な」


「……え、ちょい待ち。何、イスラム教って、キリスト教と同じカミサマ信仰してんの?」


 若干混乱した翔に、和彦はあっさりと首肯する。


「ユダヤ教だとヤーウェ、キリスト教だとゴッド、イスラム教だとアッラーって呼び方が違うだけで、全部同じ唯一神のこと言ってんだぜ?」

「マジですか……」


 さっきから、ぽろぽろと目から鱗が落ちまくりの翔だった。


 キリスト教とイスラム教なんて、あれだけ世界規模でドンパチやってるくせに、実は同じカミサマを信仰しているなんて、ますますさっぱり意味不明である。


 同じカミサマを信じる者同士なら、少しは仲よくすればいいものを。


 とはいえ、世の中には同族嫌悪という言葉があるので、もしかしたらそういうものなのかもしれないが。


「日本には、アメリカ視点的なイスラム教の情報しか入ってこねーからなー。でもほら、あの『コーランか剣か』ってフレーズあんじゃん? イスラム教に改宗しねーと殺すゼ的な。アレって、キリスト教徒が作った嘘っぱちだし。イスラム教って、広めるときに強制しちゃダメだぜーな戒律があんのよ」


 苦笑混じりの和彦の言葉に、翔は忘れかけの世界史知識を頭の奥から引っ張り出しつつ眉を寄せた。


「……つうか、それ言ったらキリスト教のがあちこち宗教戦争吹っかけまくりーの、植民地支配しまくりーので、滅茶苦茶強制加入させてねえ?」


「そりゃー、キリスト教徒にしたら、この世の土地はぜーんぶ神の土地で、そこに異教徒がいるのはケシカラン。奪い返して神に返さねば、ってな大義名分があったからなー」


「うっわ、キショっ」


 思わず顔をしかめた翔に、和彦は苦笑を滲ませる。


「まあ、今はそんな考えも撤回してっけど。……別に、誰がどんなカミサマを信じようが個人の勝手だけどよ。宗教ってのは、絶対政治が絡んでくるし。そんなキレイなだけのモンじゃねーってのは確か」


「いや、いい。めんどくさい。オレ、カミサマとか欲しいと思ったことねえし」


 カミサマお願い! で助けてくれるものなら、困ったときの神頼み、いくらでも信じますよというところだ。


 だが残念ながら、そんな都合のいいカミサマがこの世に存在しないことなど、わかりきっている。


「つうかオレ、元々キリスト教ってキライだし」

「へー、そうなんだ? なんで?」

「……ガキの頃、ノアの方舟のハナシ聞いて、ざけんなって思ったんだよ」


 ノアの方舟。


 キリスト教徒でなくても、大方の日本人が概要くらいは知っているエピソードだろう。


 旧約聖書において、神が「悪いことばかりする人類」に怒り、「神を信じる正しい一族」のノア一族だけを救い、未曾有の洪水によって残りの人類をすべて虐殺した物語。


 ふざけるな、と思った。


 てめえが人類を作ったとかほざいておきながら、ちょっと気に入らないことをするからといって殺すのか。


 自分を信じる「いい子」のノアの一族だけがいればいい、「可愛くない」ものはいらない。


 どこかの育児放棄の母親と同じくらい、最低だと思った。


 そんなものが「神」だなんて、こっちから願い下げだ。


「……そうだな」


 目を伏せてつぶやいた和彦は、でもよ、と少し早口に先を続けた。


「そのノアの話のオチって知ってるか?」

「あ? 助かってメデタシメデタシじゃねえのか?」


 訝しげに眉を寄せた翔に、和彦はいやいやと手を振る。


 その「オチ」を聞いた翔は、正直、ザマーミロとは思えなかった。


 ……洪水が終わったあとに、酔っ払って寝ていたノアが実の息子に欲情されて、「イタダキマス」「ゴチソウサマ」とされてしまった話なんて、全然、まったく、これっぽっちも知りたくなかった。


(キリスト教、怖ぇ)


 やっぱりこんなもの、クリスマスをイベントにして楽しむだけで十分だ。


 カミサマとテキトーにつきあっている日本人は、正しい。

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