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第十話:決断・・・?

「あ、あの」

なにやら妙な雰囲気を感じ取ったのか、アルは恐る恐る聞いてみた。しかし、

「話は後!」

と、あっさり断られる。それでも話しかけたが彼は振り向きもしなかった。そんなこんなでようやく大きな建物の前にたどり着いた。

「ここは?」

「ここは、この島の最終防衛戦線の拠点だ」

・・・えらく核心を突いてくれたものの、ほとんど訳がわからない。それを察したように青年は付け足す。

「あぁ、役場だ役場・・・ともかく町長が待っている、行くぞ」

これでわかったものの妙な不安が残る。中は何故か無数の机がバリケードのように置かれている。

「町長は二階にいる、ついて来るんだ」

言われるがままについていくアル達。二階に上ると町長室へ案内された。

「あっ!アリオン!!」

振り向いた少年は確かにアリオンだった。その傍らにはリュートもいる。

「大丈夫??」

「はい、まだふらふらしますが・・・大丈夫です」

いつもと変わらぬ笑顔で答えた。それを見てほっと胸を撫で下ろす。

「ん・・・ん〜」

「ジンさん!」

背中に担いでいたジンのことをすっかり忘れていた。彼をそっと床に降ろす。

「ん〜・・・すまない、迷惑をかけてしまったね」

「いえいえ!お役に立ててよかったです」

「・・・そろそろよろしいかな?」

部屋の窓の辺りから声が聞こえた。さっきまでの他愛ない会話で全く気付かなかったが、そこには白髪混じりの初老の男性が立っていた。

「すみません、それでは僕たちはこれで」

リュートが落ち着いた口調で言い、一礼をしてアリオンと共にその場を後にする。

「はて・・・君たちは?」

「あ・・・あのっ、そ、町の掃除の仕事を・・・」

いきなりの質問に返事が出せなかった。男性は少しの間考えた後、思い出したように掌を打つ。

「あぁ、それですかぁ・・・」

何故か申し訳なさそうだ。にこやかな顔を曇らせて、町長は言った。

「あなた方もお気づきかもしれませんが・・・この町は今大変なことになっているんです」

「機械・・・のことですか?」

いつの間にか起き上がったジンが会話に加わる。

「あなた方も?!・・・でしたら話がしやすい。ご存知のように、このトラッシュ島はほとんどをロボットたちに占拠されてしまっています、残るはこの港だけ・・・ぜひとも島をロボットたちの手から救っていただきたい・・・」

彼の言いたいことはわかった。しなければこの島、もしかすると国まで危ないことになるかもしれない。しかし、今のアルの実力では到底達成できそうにない。アルは小さく深呼吸してからありのままを伝えようとした。

そのとたん、町中に警鐘が鳴り響いた。

「またか・・・イノ!」

「わかった!」

イノと呼ばれた青年は、駆け出した。

「ぼ、僕も行きます!・・・やれるかどうかわからないけど」

さっきまでの考えとは逆の言葉が出た。

「そうだね、どっちにしても解決しなきゃ帰れなさそうだし・・・」

町長は少し考えたのち、首を縦に振った。

「人は多いほうがありがたいです、それではイノ、彼らと一緒に行きなさい」

三人は町長に一礼すると、事件の起こった方へ走り出した。


久々ですね・・・・(汗

いろいろと浮気してました。けど、そろそろちょくちょく(?)書き始めようかなぁ〜と、思ってますので・・・期待せずにお待ちくださいね(ぉぃ

目指せ第一部完結!(ぉ

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