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魔王と遭遇

 



 少女の棍使いっぷりは手馴れている。

 壁際の樹木の上から見下ろしていた青年。黒尽くめの魔王は笑う。

 少女のそばに侍る二人の少女からは時々探るような視線を送られている。

「ルッツオード王子、見学に来たよー」

 樹からするりと降り、同様に(こちらは指定の場所で)見学していた王子に声をかける。

 数人の兵たちが警戒態勢に入りかけたのを団長クラスが散らす。

 そう、現在敵対している相手ではないのだ。


「黒風の王」


 王子の呟きに、にぃっと魔王は笑う。

「事前連絡なくて悪かったかな? 何か愉快なことをしたって聞いてね」


 衣装のすべてに上質な黒を使用しているという以外、そこらの一般人となんら変わらない服装をしている青年に対する周囲の警戒っぷりに少女は首を傾げる。

 武器を持ってるわけでもなく、服装もどちらかというと簡素というか質素だ。

 ミスビアンカやトゥリパに習った魔力感知を使ってもほとんど魔力を感じられない。


 ゼオン・シーファ

 種族:人間

 性別:男

 職業:魔王 ( 休眠中 )



 少女の視界にだけ開かれたステータス画面に少女は表情を引きつらせる。




「魔王の人?!」



 魔王の人、ゼオンはにぃっと笑って頷いた。





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