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王子に嫁いだ公爵令嬢ですが、愛したのは獣人奴隷でした  作者: 白 月虹


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20/23

第20話 別れと初夜

性描写があります。

翌日の早朝。


「本当はヒューリの腕の中で目覚めたかったけど仕方ないわね…」


ふふっと笑って起きると、丁度メイド達が入ってきて結婚式の支度を始める。


ウエディングドレスは肩が出ていて、背の低いメルージェに似合う可愛らしいプリンセスドレス。レースと無数のダイヤが散りばめられていた

準備が終わって部屋から出ると、ヒューリとサラがお辞儀をしたまま待っていた。


「おめでとうございます。妃殿下…」


ヒューリの絞り出した声は低く、抑揚がなく、祝福の言葉とは到底思えないほど冷え切っていた。


「ありがとう…」


ヒューリが腕を出すと、メルージェは腕に手を添えて馬車までエスコートしてもらう。



挿絵(By みてみん)


馬車までの短い距離が、永遠のように長く感じられる。周囲の使用人たちの祝福する声は耳を通り抜けていき、彼の青色の瞳は前を見ているようで何も映してはいなかった。


「……メルージェ、俺……」


喉が張り付き、ようやく絞り出した言葉は言葉にならなかった。


「…ごめんね、わがままばかりで…

サラさんと仲良くね。

愛してました……」


ヒューリだけに聞こえるように呟くと、馬車に乗り、王城へ向かった。


「愛してました」――その過去形の言葉に、ヒューリの世界からメルージェが消えたのだと言う現実を突きつけられていた。腕に残る彼女の柔らかな感触と、微かな花の香り。遠ざかっていく馬車の車輪の音を、彼はただ呆然と聞いていることしかできなかった。


式も滞りなく行われ、国民達へのお披露目パレードや、貴族たちとの退屈なパーティーがやっと終わった。

アルフレッドがお風呂後のメルージェを自身の寝室へ連れていく。


「疲れたな…」


「ホントね…朝から夜までずっと立ってるなんて初めてかも…足パンパン!」


「マッサージしてあげよう。ベッドに寝て?」


「ありがとう。……待って、アル…顔赤いよ?」


「…っ。自分で言って、気づいた…」


段々二人の顔を赤くなっていっていき、アルフレッドはその小さな手を包み込むと口付けをする。最初は遠慮がちだったが、角度を変え、どんどん深くなっていくと、メルージェが息が出来ないと、胸をとんとん叩いた。


「ん……っは…すまない、少し夢中になりすぎた。」


アルフレッドは名残惜しそうに唇を離し、赤くなったメルージェを見て満足げに目を細めた。


「ごめん…別荘の時以来だったから…我慢できなくなってた。」


「ぅ、うん…」


「だが、君がそんなに可愛い反応をするのが悪いんだ。」


「かわいいって…!」


「ははっ。事実を言ったまでだ。…ん…俺に任せて?」


アルフレッドの低い声が耳元で囁かれ、背中に回された手に力がこもる。ふわり、と身体がベッドに沈み込んだ。上から覆いかぶさるように見下ろしてくる彼の空色の瞳には、強い独占欲の色が宿っている。


「うん…ごめ…」


一筋流れた涙をアルフレッドは優しく拭った。

メルージェの服を丁寧に脱がすと、首筋を強く吸い上げなが、手は胸を揉みしだいた。


「あっ。…んん…」


ピリッとした痛みと共に快感が襲い、甘い声が漏れる。

それをアルフレッドは聞き逃さず、もう片方の胸の先端を強く吸い上げ、片方の手で秘部を弄った。


「いや…そんな、同時には…」


「どうして?こんなにぐちゅぐちゅなのに…」


そう言うと指を滑り込ますようにメルージェの中に入れた。


「あーー!」


腰の反りと中の締まりで達したのがわかった。


「もうイッたのか。早いな。」


まだ始まったばかりだというのに、これほど簡単に果ててしまうとは。それがヒューリの手ほどきによるものだと思うと、無性に腹が立った。

何度か達すると、アルフレッドは指を引き抜き、自分の熱くなったものを出し、メルージェの愛液でぐちゃぐちゃになった秘裂へ押し込んだ。


「くぁ、メル…力抜いて……」


「む、り…感じすぎて…」


「嬉しいよ…アイツじゃないのに、そんなに、感じてくれて…ぅ…」


「あんっ。…あぅ。」


アルフレッドは嫉妬を隠そうともせず、執拗に感じる場所を擦り付けた。まるで上書きするように、自分の快感で満たしてやりたいという独善的な欲望が彼を突き動かしていた。


「だが、俺はまだだよ。…君をもっと啼かせてからじゃないと、満足できない。」


「いや、あっあっ。…んーー」


苦しげな声を上げるメルージェを気にも留めず、角度を変え、何度も同じ場所を抉るように攻め立てる。


「いや、そこ!もう無理…!!」


「無理じゃないよ…イケばいいだろう。俺ので何度でも…」


懇願する声など聞こえないかのように、彼はさらに腰を激しく動かした。達したばかりの敏感な内部を容赦なく抉られ、メルージェは甲高い悲鳴を上げるしかなかった。


「君が、他の男を思い出せないくらい……俺だけで、満たされるように…うっ…!」


その言葉を最後に、メルージェの中で自身もまた頂点に達する。熱い奔流が波のように注ぎ込まれ、二人の身体は一つに溶け合っていった。ようやく満たされたアルフレッドは荒い息をつきながら、ぐったりとメルージェの上に身体を預ける。


「……メル、愛してるよ。」


「……。」


返事がないメルージェの顔を覗き込むと、

寝息を立てて寝てしまっていた。


「はは。疲れてたのに、すまなかったな…

別荘の時は遠慮してたんだ…」


腕の中で聞こえる穏やかな寝息に、アルフレッドもようやく心を落ち着けることができた。愛しい妻が隣で眠っている。それだけで、これまでの苦悩は報われたような気がした。


「おやすみ、俺のかわいいメル」


そっと額にキスを落とし、彼もまたゆっくりと目を閉じた。



つづく。

挿絵はAIが作成しています。

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