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王子に嫁いだ公爵令嬢ですが、愛したのは獣人奴隷でした  作者: 白 月虹


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第18話 心を埋めるもの

性描写があります。

「今夜部屋へ行って良いですか?」


それが何を意味するのか、大人の二人には説明はいらなかった。

ヒューリは一瞬、虚を突かれたように目を丸くしたが、すぐにいつもの胡散臭い笑みを口元に貼り付けた。


「……へェ。俺みたいな奴の部屋に来るなんて、物好きだねぇ。」


「私なら、ヒューリさんの寂しさを埋められます……」


「寂しさを埋められます」――その言葉がヒューリの胸にストンを落ちた。確かに胸にぽっかりと穴が空いていた。

(あぁ、寂しく見えていたのか)と。彼は嘲るように小さく笑い、天井を仰いだ。サラはただまっすぐに彼を見つめていた。そこには媚びも下心もなく、ただ純粋な好意だった。


メルージェと背格好も仕草も似ているサラ。そして普通異種族同士で交わったりはしないが、気にしないでヒューリその者と向き合ってくれる所も、人間と獣人と垣根を超えて愛してくれるメルージェと重なった。


「……寂しい、ね。

俺なんかに優しくしなくていい…」


「待って!私、ヒューリさんなら良いです…」


立ち去ろうとするヒューリに、サラが手をつかむ。彼はびくりと肩を震わせた。心が揺さぶられるせいで、手を振り払えずにいた。


「数日間お喋りしてて、人となりはわかったつもりです。お部屋行っても良いですか?」


「……」


ヒューリは何も言わないが手は繋がれたまま。サラはそれを承諾と思い、そのままヒューリの部屋へ向かった。


部屋に入ると、使用人には広めで、最低限の家具以外何もなかった。

月の光に照らされて、サラはベッドの前まで行くと、慣れた手つきでメイド服のボタンを一つ一つ外していく。衣擦れの音だけが静かに響く部屋で、彼女は最後の一枚を肩から滑り落とした。露わになったのは、メルージェよりも控えめながらも女性らしい丸みを帯びた胸と、お尻のあたりからふさふさと丸い熊の尻尾だった。


「……。俺なんかに、そこまでしなくてもいいのによ…」


「私が好きだから。って言ったら、罪悪感はなくなりますか?」


「……っ」


ベッドに腰掛けたサラの姿は、まるで無防備な供物のようだった。

ヒューリが近寄ると、サラは首に腕を回し後ろへ倒れ込んだ。


「……俺は」


「今は良いです。何も言わないで…ただ私を抱いてくれれば…」


ヒューリの想い人が誰だか、サラは気づいてると悟った。それが報われない事もわかっていたから、自分の気持ちを伝えてくれたのだと。ヒューリは自分への気持ちと寂しさを後押しされて、傷だらけの指先でサラの太ももをそっと撫でた。ビクッと震える彼女を包み込むように、頭の後ろに手を入れ深く口付けた。


「ん、ふぁ…」


水音だけが部屋に響くと、ヒューリの指はさらに大胆に動き出す。太ももの内側をなぞり、じわりと湿り気を帯び始めた秘裂の入り口を擦り続けた。


「あっ。ヒューリさん、同じ所ばっかり…」


「あぁ、いいよイケよ…ほら」


「あっ、あっィク!」


「はは…すげーグチョグチョ。

味見もしないとな。」


「え、私イったばっか…」


ヒューリが足の間に頭を埋めると、わざとジュルジュルと音を立て、愛液を吸いながらプクっと尖った部分に歯をたてた。また彼女が達すると、羞恥と快感に潤むその表情がたまらなくそそられた。


熱くなった自身のものを出して、サラの中へグググと押し込んでいく。痛みで歪む顔と、達したばかりの痙攣、初めて異物を受け入れたサラの中の強い締め付け、メルージェの時とはまた違う快感がヒューリを襲った。


「お前…まさか…」


「はぃ…初めて、です…」


「うっ…まじかよ…動くから、力抜け。」


汗を滲ませながらも笑みを浮かべ、一度わずかに引き、そして再度一気に根元までその身を沈めた。


「ヒューリさん、私、もう!」


更に中を強く締め付けが、サラの絶頂を物語る。


「あはっ……!嘘だろ、おい。まだ入れたばっかだぞ!?今度は俺が良いって言うまでイクなよ。」


意地悪く囁き、パンパンと肌と肌がぶつかる激しい音が部屋に響いた。


「あっあっ。あん!もう、私!」


サラがそういうと動かずに深く結合したままの状態を維持する。焦らされるとサラはトロンとした顔で、イキたいとねだる。その顔がヒューリの理性を砕き、自身も我慢出来なくなると、二人で背中を逸らしながら絶頂を迎えるのだった。


「こんな俺の、どこが良いんだか…」


心は埋まったが、どこか晴れなかった。メルージェにも言った事のない、した事もない事をサラに対してしてるのに驚いていた。それと同時にメルージェはやはり公爵令嬢な事もあり、遠慮していたと思い始めた。獣が獣の姿でいられるのはサラの前だけなんだと思うと、ヒューリの顔を歪めた。


ヒューリとサラは日中仕事、夜は激しく求め合う。そんな生活を送る事数日後の朝、ヒューリの部屋に控えめのノックが響いたと思うと、静かに扉が開いた。



つづく。

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