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深霧の海賊 キャプテン・バリフ!!!

登場人物紹介


藤原 海斗

性別男身長178cm年齢16歳

 赤い髪に青い瞳の少年。南ヶ丘学園高等部1年。

 一輝にヴァトライドを挑みに来た。高等部では無敗の実力らしい。

 契約モンスターは「深霧の海賊 キャプテン・バリフ」

 校内無敗のファイター天道剣と、超絶初心者である俺、杢代一輝のファイトの結果は、あっという間に校内で噂になった。

 俺が思ってた以上に、この学校ではヴァトライドファイトが流行ってるらしい。

 朝の時間や授業と授業の間の休み時間、昼休みの間、全く面識の無い生徒達から話しかけられたらファイトを挑まれたり。

 普段とまるで違う周囲の様子に、疲れ切った一輝は、授業中に寝てしまった。




 午後の授業を終え、放課後。

「一輝?一輝!起きて!」

「ん?もう放課後か・・・」

『大丈夫か、一輝?』

 未夜美とシャイニングに起こされる一輝。

 特待生の一輝にとって、中学どころか高校の授業すら、履修済みだ。

「寝てても怒られないんだから、いいだろ別に!」

「ダメだよ!ちゃんと授業聞いてなきゃ!」


「感心しないな・・・授業をしてくださる先生方に失礼だ。」


 声の方、教室の入り口を見ると、高等部の制服を着た男が、気怠げにつったっている。

「「誰?」」

 咳払いしてから男は名乗る。

「高等部一年の藤原 海斗(ふじわら かいと)と。」

『契約モンスターの「バリフ」だ。よろしくな!』「一応、高等部の生徒同士のファイトでは無敗ってことになってる。」

 理知的で、冷静な印象を受ける。

「新しい校内無敗にファイトを挑みに来た。」

「えー・・・」

「な、なるほど?確かに今のところ無敗だけど、そもそも始めたばかりでただのビギナーズラックですよ?こいつ。」

 未夜美が一輝を指差す。

「知っている。なんならお前の初ファイト、見てたからな。」

「えー・・・」

「あの場にいたんですか!?」

「なんだ?あの天道剣を倒しておいて、自信がないのか?なら、そうだな・・・俺に勝てたら、ジュース1本奢ってやる。どうだ?」

「・・・あー、やれば良いんでしょ!わかりましたよ!」

 その言葉を聞いて、ニヤリと笑う海斗。何かを見透かしたような目で一輝を見ている。

「それで良い。」




 体育館裏に移動する3人。

「なんで体育館裏?」

「こいつを使うには、ある程度広い場所が必要だからな。」

 筒状の、小型映写機の様な何かを取り出す海斗。

「それに、学校で決闘といえば体育館裏と相場が決まっている。」

「そうかな?・・・」

「ってか、それなんですか?」

 海斗が取り出した筒状のものについて聞く一輝。

「簡易ファイティングステージだ。まあ、見てろ。」

 取り出したそれを雑に地面に転がす海斗。二人の間のほぼ真ん中でそれは起動し、ホログラムドームを映写し始める。

「おお・・・」

「感心するのもいいが、さっさと始めるぞ。」




「侵略せよ!探検せよ!略奪せよ!デッキセット!ザ・インベイジョン・パイレーツ!」


「輝け!光より来たる炎の竜!デッキセット!輝竜降臨!」


「輝竜降臨・・・昨日とデッキ名が変わっているな。」

「あのファイトの後、剣と一緒にさらに改良したんです。」

「なるほど・・・さあ、準備はいいか?」

「いつでもどうぞ。」

 ホログラムディスプレイが表示され、二人は、ファイト開始の掛け声を叫ぶ。


「「コントラクトオープン!ヴァトライド」」


「赤属性!「輝きの竜 シャイニングドラゴン」!」

『うおおおお!!!』


「青属性、「深霧の海賊 キャプテン・バリフ」!」

『ふん!』


「青属性?」

「科学と魔術が融合して発展した近未来のような世界、青の世界の属性だ。さあ、先行は君だ。」

「よし!えっと・・・先行はドローできないんだったな。エネルギーチャージ!」

 一輝のエネルギーが一つ増える。

「「慈愛の聖女 ジャンヌ」をコール。効果で山札の上から1枚をライフデッキ下に。」

 長い金髪を三つ編みにした、竜人の少女が映し出される。

「さらに、「焔天騎竜 ドランザード」をコール。」

 甲冑を纏った赤竜。その手には、中世ヨーロッパ風のサーベルが握られている。

「能力でエネルギー+1して、ターン終了。」




「俺のターン。ドロー、エネルギーチャージ。「レッツ!ブライト!」をプレイ。ライフ1を払い、ツードロー。」

 ライフデッキから1枚をドロップゾーンに置き、2枚引く海斗。

「「戦闘員 パイレーツ・トルーパーズ」をコール。」

『『『いやっふうううい!!!』』』

「手札1枚を捨て、能力でエネルギー+1。さらに「音楽家 ヴィヴィネイ」をコール。能力で1枚ドロー。」

 赤髪と白髪が半分半分の美少女が歌うり

『あとはラム酒が1瓶だ、ってね♪』

「「船大工 センゾウ親方」をコール。手札1枚を捨て、山札から「難航不落の海賊船アンフォール・アワ・ガレオン」を手札に加え、そのままライフ1を払い、装備。」

 宙に浮く巨大なガレオン船。 海賊達(彼ら)の船が現れる。

「このカードを装備した時、山札の上7枚から、種族《海賊》のモンスターすべてをこのカードのシールドに置く。」

「シールド4枚、まさに難航不落(アンフォール)だな・・・」

「トルーパーズ、ファイターにアタックだ!」

『かかれえええ!』

『『『うおおおおお!!!』』』

 海賊らしい、容赦無い集団ランチが一輝に襲いかかる。

「くっ!」

 ダメージを受け、ライフデッキから1枚引く一輝。

「センゾウ親方も続け!」

『ぅぅ・・・オラアアアッ』

 巨大なカナヅチを叩きつけられる。

「ぐあああああ!!」

 ライフデッキから2枚引く。

「ターン終了。」




───あの船と音楽家は、ブロック用に残したのか。なら、このターンで攻める!───

「俺のターン、ドロー!エネルギーチャージ。「エクスプロージョン」!ライフ1を払い、ヴィヴィネイを破壊!」

『ぎゃああああ!』

「っ!」

「さらに、「グリモストーン 赤の石碑」!相手のモンスターが破壊されてるから、エネルギー1でツードロー!・・・出番だ!


コントラクトコール!「輝きの竜 シャイニングドラゴン」!!!」

『立ちはだかる闇すべてを、この剣で薙ぎ払おう!』


「コントラクトコールしたことにより1枚ドロー。さらにシャイニングの能力!」

『シャイニングブレイザー!!!』

「戦闘力7000以上のモンスターすべてを破壊!センゾウ親方を破壊だ!」

『お前の勝利を信じておるぞ!海斗!』

 真紅の炎に包まれ、センゾウ親方も破壊される。

「さすが赤属性。容赦ない除去性能だ。」

「それだけじゃない!破壊した数だけドローできる!ワン、ドロー!」

 引いたカードを見て、不敵に笑う一輝。

「ライフ1と手札1枚を捨てて装備!「竜聖剣 ドラグロイヤー」!!!」

「ドラグロイヤー・・・なかなか良いカードを入れてるな。」

「ドラグロイヤーの能力で手札1枚を捨てて、トルーパーズを破壊!」

『『『チックショー!!!』』』

「そのままシャイニングで藤原先輩にアタック!」

『受けよ!バーンブライト・スラッシュ!』

「「難航不落の海賊船」の能力!このカードをレストすることで、シールドから種族《海賊》のモンスターを1枚コール!エネルギー1を払い、「航海士 エルメイダ」をコール。」

 宙に浮く船から、高校生ぐらいの少女が降りてくる。明るい金髪に、風向きを見通す緑の瞳の美少女だ。

「さらに能力、俺の場に「難航不落の海賊船」があれば、手札1枚を捨てることでバトルを無効化!」

『何!?』

「くっ!防がれた!なら、ドランザードでアタック!ドランザードはアタックした時、戦闘力+5000!」

「そのアタックはエルメイダでブロック。」

 巧みに攻撃を防ぐ海斗。

「なら、ドラグロイヤーで!はあああああ!!!」

「カウンターオーダー、「女神の加護」!ダメージを0に!」

「うわっ!」

 魔法陣に弾かれる一輝。

「くっ!ターン終了・・・」




「すご!藤原先輩このターン、ノーダメージじゃん!」

 観戦する未夜美も、驚きを隠せない。




「俺のターン。ドロー、エネルギーチャージ。「レッツ!ブライト!」をプレイ。ライフ1を払い、ツードロー。」

 再びライフデッキから1枚をドロップゾーンに置き、2枚引く海斗。

「行くぞ。エネルギー2を払い、「深霧の海賊 キャプテン・バリフ」をコントラクトコール!」

『待ちくたびれたぜ!捻り潰してやる!』

 ピーターパンのフック船長の様な、片手が鉤爪の大男、キャプテンバリフが現れる。

「「音楽家 ヴィヴィネイ」をコールし、効果で1枚ドロー。」

『死人箱にゃ15人♫』

「「戦闘員 パイレーツ・トルーパーズ」。」

『もう一度〜『『いやっふうううい!!!』』』

「手札1枚を捨て、能力でエネルギー+1。「グリモストーン 青の石碑」をプレイ。このターンに他のオーダーをプレイしてるから、エネルギー1払って2枚ドロー。」

「引くな・・・」

「さらにオーダーカード、「ゴーラ・ドーマ」ライフ1を払い、山札から別名のカード2枚をドロップに!さらに山札をシャッフルしてワンドロー。」

 大量のドローソースで、準備を整える海斗。

「バリフ能力発動!ドロップから、別名の《海賊》2枚まで選んで、「難航不落の海賊船」のシールドに置く。2枚置いたら、そのターン中、バリフの戦闘力は+2000。「センゾウ親方」もコール。能力は使わない。」

「来る!」

「・・・さっきのターンのアタックの仕方を見るに、アイテムのデメリットを知らないらしいな。」

「え?」

 鋭い眼光。獲物を狩る獣の様だ。

「センゾウ親方でドラグロイヤーにアタックだ!」

「ドラグロイヤーに?アイテムはバトルで破壊されないんだろ?」

「・・・アイテムってのは君の武器。アイテムを場に出すって事は君自身が戦場に立って戦うって事なんだよ。」

「つまり、どういう事だ?」

 理解できていない様子の一輝。

「アイテムにアタックしたバトルに勝利すると、そのアイテムを破壊する代わりに、ファイター自身へのアタックと同じ様に、アタックしたカードのダメージ力の合計分ダメージを受けるんだ。」

「何!?じゃあ、ジャンヌでブロッ・・・」

「アイテムへのアタックは()()()()()()()()。ブロックはファイターがアタックされた時に使えるものだ。あくまで今アタックされているのは、アイテムであってファイターじゃない。」

「じゃ、じゃあ、「シャインプロテクション 輝きの盾」!俺の場にシャイニングがいるなら、バトルを無効化!さらにこのカードはドロップに行かず、ライフデッキの下へ。」

 カウンターオーダーでなんとか防ぐ一輝。だが、まだアタックは終わらない。

「行け!バリフ!お前もドラグロイヤーにアタックだ!」

『ふぁっはっはっはっはっはっ!喰らえい!!!』

 鉤爪を振りかざすバリフ。

「「ナイト・ディフェンサー」!俺の場に《騎士》がいれば、バトルを無効化!」

「「難航不落の海賊船」の能力!このカードをレストすることで、シールドから種族《海賊》のモンスターを1枚コール!「海賊機兵 ロンダリア」!そのままドラグロイヤーにアタック!」

『了解。攻撃を開始します。メレウス・ストリーム!!!』

「ぐわああああああ!!!」

 ダメージを受け、ライフデッキから2枚引く。

「オーダーカード、「女神の加護」!」

「な、なんで今防御オーダーを?」

「このカードは2つの効果から1つ選んで使えるのさ!もう一つの効果、山札の上から1枚をライフデッキの下に置き、エネルギー+2!」

『うっ!あ、ああ!ああああ!!!』

 苦しみ出すバリフ。

「な、なんだ?」

「バリフは"海骨竜の呪い"を受けているのさ。ドロップの「深霧の呪転竜 バリフ"カースドラゴン"」の能力発動!オーダーをプレイしたことにより、エネルギー2を払い、このカードをバリフに重ねてコール!」

『グルアアアアアアアアアア!!!』

 バリフは、その面影を残した、青いドラゴンに変貌する。

「さらに戦闘力+10000し、ジャンヌを破壊!そのまま、ドラグロイヤーにアタック!」

「ぐああああ!!!」

 ライフデッキから3枚引く一輝。

───ヴィヴィネイとトルーパーズ・・・両方のアタックが通れば勝てる。だが、相手の手札は7枚、こちらは0。どちら片方でも防がれれば、次のターンブロックできない俺はライフデッキのダメージドローに賭けるしかなくなる・・・

 ダメージ力を合算する同時アタックでも、既に手札に防御カードがあれば終わり・・・

 バリフの能力で船を起こせばブロッカーも1回だけ出せる。ダメージドローだけに頼るよりも、ここは・・・───

「ターン終了時、ライフ1を払い、「難航不落の海賊船」をスタンドさせ、ターン終了。」

「え?・・・いや、俺のターン!」




「ドロー!エネルギーチャージ!」

───来た!「シャイニング・カリバー!!!」だったら!───

「「シャイニング・チャージ」!シャイニングがいれば、エネルギー+2!さらにこのカードをライフデッキの下へ!」

───相手の手札は無い!あと2点削れば!───

「ライトリーズをコール!ドランザードでアタック!」

「ヴィヴィネイでブロック!」

 ドランザードから海斗を守るヴィヴィネイ。

『先に死人箱で待ってるよ。』

「ッ!」

「ライトリーズでアタック!」

「トルーパーズでブロック!」

『『『やられたー!!!』』』

「シャイニング!藤原先輩にアタックだ!」

『心得た!我が一撃を受けよ!』

「「難航不落の海賊船」の能力!ヴィヴィネイをコール!効果でワンドロー!そのままブロック!」

「ブロックに対抗で、ドラグロイヤーの能力!手札1枚を捨て、ヴィヴィネイを破壊!」

「何!」

『バーンブライト・スラッシュ!』

「ぐはああああああ!!!」

 ライフデッキから3枚引く海斗。

「ドラグロイヤー!!!」

 一輝が竜聖剣を振りかざす。


「「アイアイ・サー!」バトルを無効化し、ライフ1回復!


これで俺のター・・・」


「フィニッシュフェイズ!!!」


「まさかっ!」

「フィニッシュオーダー!「シャイニング・カリバー!!!」」

『我が剣を受け取れ!一輝!』

 シャイニングが投げた剣を受け取り、その剣に蓄えられた膨大な魔力と共に、その刃を振るう。

「必殺ッ!「シャイニング・


カリバー!!!」」


 解き放たれた光の魔力で、海斗の残りのライフデッキすべてを吹き飛ばす。

 その直前。敗北を受け入れるように、海斗は瞼を閉じる。


「俺の勝ちだ!」

カード紹介


○深霧の海賊 キャプテン・バリフ

モンスター レベル1/戦闘力6000/ダメージ力2

《ヒューマン/海賊》

【コスト】:エネルギー2を払うことでコールできる。

【起動】:ドロップから、別名の《海賊》のモンスターを2枚まで選んで、あなたの場の《船》のシールドに置く。2枚置いたら、そのターン中、このカードの戦闘力+2000。この能力は1ターンに1回だけ発動する。

【自動】:あなたのターン終了時、ライフ1払うことで、あなたの場の《船》1枚までを【スタンド】させる。


〇難航不落の海賊船

アイテム 攻撃力0/ダメージ力0

《召喚/船》

【コスト】:あなたの契約モンスターが「バリフ」を含むなら、ライフ1を払う。

【自動】:あなたがこのカードを装備した時、山札の上から7枚を公開し、《海賊》のモンスターすべてをこのカードのシールドに置き、残りを山札の下に置く。

【対抗】:このカードを【レスト】することで、このカードのシールドから、《海賊》のモンスターを1枚選び、【コスト】を払ってコールする。


〇船大工 センゾウ親方

モンスター レベル1/戦闘力2000/ダメージ力2

《ドワーフ/海賊》

【自動】:このカードが場に登場した時、手札1枚を捨てることで、デッキから「難航不落の海賊船」を1枚まで探して、手札に加える。

【永続】:あなたの場に《船》と、他の《海賊》のモンスター両方があるなら、このカードの戦闘力+5000。


〇音楽家 ヴィヴィネイ

モンスター レベル1/戦闘力3000/ダメージ力1

《海賊/竜人》

"死人箱にゃ15人"【自動】:このカードが登場した時、あなたの場に他の《海賊》がいるなら1枚引く。ドロップゾーンにモンスターが15枚以上なら、代わりにドロップからノーマルオーダー1枚までを手札に加える。"死人箱にゃ15人"は1ターンに1回だけ使える。


〇竜聖剣 ドラグロイヤー

アイテム 攻撃力5000/ダメージ力3

《武器/ドラゴン》

【コスト】:ライフ1を払い、手札から1枚を捨てることで装備できる。

【対抗】:お互いのアタックタイム中、手札から1枚を捨てることで、相手の戦闘力7000以下のモンスター1枚を破壊する。この能力は1ターンに1回だけ発動する。

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