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「な、何だよこれ!」
昨日の地点を探索していると、明らかにこの場に不釣り合いなものを見つける。
ルシュキーがそれを見て理解不能といった様子だ。
そこには虹色の光を放ちならが、中に浮かぶ正十二面体があった。
そして驚くべき事に魔物がその正十二面体から次々とリポップしているのが見て取れる。
「ルシュキー、あれが何だか分かるか?」
「理屈はよくわからないが、どうやらあれでここら一帯の龍脈を吸い上げて、魔物を強制的に湧かせてるらしい」
「一体、誰が何の目的で」
その言葉を発した時、後方から気配を感じて振り返る。




