表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
モブ貴族の生存戦略〜貴族に転生したけど滅亡確定なので知識で作品をボコります〜  作者: 猫越岳 凜


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

46/372

45-決闘の行方

 ごちゃごちゃ考えても仕方ないか……。

 そう結論付けて、ボニフォーツと相対する。ボニフォーツは貴族らしく、レイピアを構えているが、俺は素手で戦う事にした。


「どうした?エズワルド!さっさと武器を構えろよ!それとも怖気づいたか?」


「武器ならもう構えている。お前には素手で十分だ」


「てめぇ!エズワルドのくせに!三流貴族のリグニッキャの四男のくせに!舐めやがって!後悔すんなよッ!」


 激情したボニフォーツが、一直線に駆け寄ってくる。

 はぁ。わざと挑発をしたが、ここまであっさりと引っかかるとは。


 ま、おかげで俺としてはやりやすい。なぜなら、ボニフォーツの動きが単調になって読みやすいからだ。


 突っ込んでくるボニフォーツを寸前のところで、半身を横にして躱す。


「なッ!」


 まさか躱されるとは、思ってもいなかったのだろう。ボニフォーツが驚愕の表情を浮かべている。

 ふむ。別に身体強化せずとも勝てるから、生身の力で戦おうと思ったが、やめた。

 どうせこの時点で悪目立ちしてるのだし、お灸を据えるためにも全力で叩きのめそう。


「『身体強化(フィジカルブースト)』」


「てめッ!魔法を……ッ!」


「歯、食い縛れよ」


 半身で躱されたあと、こちらに振り返って何やらごちゃごちゃと言っているボニフォーツに対して、全力の腹パンを叩き込む。


 威力のデカさに、ボニフォーツがそのまま後方に吹き飛び、地面に叩きつけられる。

 そのあと、一瞬の静寂の後に、ボニフォーツが気合いで片膝を付けながら立ち上がる。

 しかし、衝撃のあまり貴族としてはみっともなく、胃の内容物を地面にぶち撒けた。

 ま、昼前なのが幸いしてまだそこまで酷くはない。


 これで誰の目にも勝利は明らかであろう。


「て、めッ!これで……はぁはぁ。勝った、と!おも、うなよッ!俺はァ!まだ……はぁ……負けてねぇ!」


「諦めの悪い奴だ。そんなに明確な負けが欲しいのか?」


 この諦めの悪さを別で活かせたら、こいつも優秀な貴族になれただろうにな。

 そんな事を思いながら、ボニフォーツに明確な負けを与えるために、ある魔法を使う事にした。


「死んでも知らないからな!後悔すんなよ!『(サンダー)』」


 ここ最近で習得したサンダー。まだ、成功率は五分五分なのだが、成功すればこれ以上にわかりやすい魔法はない。

 そして、運良く発動に成功して、ボニフォーツの足元にけたたましい音を立て、稲妻が降り注ぐ。


 それと同時にボニフォーツは気絶して失禁した。

 ふぅ。直撃しなくてよかった。直撃してたら、多分死んだからな。


「貴様ら!そこで何をしている!」


 そんな変な安堵をしていたら、新たな厄介事が現れた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ