モブ貴族の生存戦略〜貴族に転生したけど滅亡確定なので知識で作品をボコります〜

370

「諦めて帰るぞ、ルシュキー」

俺は後ろ髪を引かれているルシュキーに声をかける。相変わらず未練たらたらで、ダンジョンの方を見てる。

「もう一回、だけとか？」

「あるわけないだろ……。この天気を見ろ。明日か明後日にでも大雪になりそうだ。早いとこ王都に帰るぞ」

「……仕方、ないか。また別の金策考えないとだなぁ」

ルシュキーはそう言って、ようやくこちらに合流する。

はぁ。俺も早いとここの領地の運営方法を考えないとだなぁ。いつまでもほったらかしってわけにはいかないし。