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「ご主人!おはようなのだ」
「ああ、おはよう」
いつの間にか空が白み始めて朝を迎えてリュボフが起きてくる。
明るくなってきたらたわいもない後悔など吹き飛び、ただ現実の事だけ認識できる。
「お疲れ、エズ」
ルシュキーもけのびをしながら起きて来る。
あんだけフラグを立てやがったのに、意外と何ともなかった。やはり、ルシュキーの言う通り気のせいなのだろうか?
「ところで、エズ。今日でシュドルツェまで行くつもりか?」
「うん?ま、そのつもりだが」
「そうか。なら、別にいいんだけど」




