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「わかった、わかった。苦労したんだな?今度からそれなりに配慮するよ。さて、話はほどほどに今日はもう寝ようか」
「そうか。なら、エズは先にリュボフと寝るといい。俺が先に火の番してるから」
ルシュキーが突然そんな事を言うものだから、俺はついルシュキーの顔をまじまじと覗き込んでしまった。
「な、なんだよ?寒いから早くリュボフと一緒に寝れた方が嬉しいだろ?」
「いや、それはそうだが……」
ルシュキーが妙な気遣いをすると、よからぬ事が起きると言う俺の中でのジンクスがあるからなぁ。
ま、ここはお言葉に甘えさせてもらうか。




