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……ここはルシュキーに頼るしかないか。
この状況下で、スヴェトラと魔法勝負に挑んでも勝ち目は薄いからな。
……だって俺の家が壊れるし。
「ルシュキー、頼りにしてるぞ!」
「はぁ。別にいいけど、今度なんか奢れよな!」
「何やらごちゃごちゃと相談してたみたいだが、結果は同じ事だ。お前らはここで死ぬ運命なのだから」
スヴェトラはルシュキーをまったく脅威と思ってないみたいだ。だが、それが命取りだ。
このルシュキーという男は俺に連れ回され続けられたせいで、対魔法使いなら一線級の実力者なのだから。




