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そう、普通に考えればエスニェフの言う通りだ。
だが、しかし。この襲撃はそう簡単な話ではない。
これはゲームの知識になるが、この襲撃は王国内に内通者がおり、その内通者が第3王子を亡き者にしようと画策して起こされた襲撃だ。
帝国は帝国で、これを期にヌワルリェスへの橋頭堡を確保する為に動いている。
なので、かなり大規模な軍を差し向けている。
といっても、実際に王国との戦争に発展するのは帝国も回避する為に、帝国内の辺境伯の独断という事になってる。
この辺境伯は、元は小国ながらも国として繁栄していたのだが、高まる帝国の脅威に対抗出来ず従属したという過去がある。
なので、帝国の中央からすれば、別にどう転ぼうが問題のない人物なのだ。
で、この襲撃だがゲームでは指揮官である辺境伯を撃退すれば終わる。
さて、この事を俺はゲームの知識として知ってるがどうやって説明したものか。
そもそも余り時間的猶予もない。




