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「エズ、これからどうする?結構まずい事態みたいだぞ」
思ってもいなかった帝国の襲撃に周りは十人十色の動きを見せていた。
軍とは全く関係ない一部の冒険者は既にここを離れる構えを見せている。
「撤退するのが利口なんだろうが、帝国には何かと因縁があるからな。ここは軍に助力しようと思う」
「ま?いいんじゃないか?リュボフはいざとなれば俺が守るし、エスニェフはどうする?別にここでシュドルツェに帰ってもいいぞ」
「ぼ、僕も一緒に戦います!」
「だ、そうだぞ?エズ」
「なら、襲撃に備えるぞ」




