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「え、えっとですね……僕に敵意はないから、武器を下ろして欲しいな〜って。えへへっ」
ルシュキーと俺で、茂みから姿を現した男の子に武器を構えて警戒している。
目の前の人物は俺達の1、2歳下くらいだろうか?
「お前が、敵じゃないという保証がないからな。それに、俺らのことをずっとつけてきただろ?」
「え、あ、はい!そうです!で、でも敵意はないです!ただ僕も仲間にして連れてってもらいたいだけなんです!」
なるほど。やっぱりこいつがつけてきていた犯人なわけか。
「ご主人ッ!あんまりいじめたら可哀想なのだ!それに悪いやつじゃなさそうなのだ!」
「はぁ。リュボフもこう言ってるし話だけでも聞いてやるか」
「ありがとうございます!」




