259/374
257
「ここで休憩するか」
道沿いに湖が見えたので、そこまで赴いて湖畔の辺で休憩する事にする。
「疲れたのだー」
疲れ切ったリュボフがずさーと座り込む。
「リュボフの言う通り疲れたぜ?途中から結構な急ぎ足のような気がしたけど、どうかしたのか?エズ」
ルシュキーに指摘されて、はじめて自分が急ぎ足になっていた事に気づく。
しかし、それも仕方ない。後方からつけてる奴がいたからな。
「それはすまなかった。けどま、一先ずこれで休憩だから、ゆっくりしよう」
――ガサッ
そういった最中、自分達が通った茂みから草をかき分ける音が聞こえる。
俺は咄嗟に武器を構えて臨戦態勢をとる。
「ルシュキーッ!」
「わかってる」
クソッ!つけてた奴が来たって事か?
何も起きなきゃいいが。
「あ、あの。僕を仲間にしてください!」




