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「おい、気づいてるか?ルシュキー」
後方を歩くルシュキーに話かける。
というのも、シュドルツェを発ってから後方をついてきてる奴が居るからだ。
「わかってる。けど勘違いじゃないか?ヌワルリェスを目指してるのは俺達だけじゃないだろ?」
「それは、そうだが……。お前、シュドルツェで何にもやらかしてないよな?」
「何もしてないよ!……俺ってそんなに信用ないかな?ね、リュボフ」
「むぅ。ルシュキーはお調子ものだから、あんまり信用出来ないのだ」
「ちょっと酷いよリュボフぅー」
後でルシュキーとリュボフが漫才を繰り広げてるが、俺はどうしても後の奴が気になってしょうがない。
俺の気にしすぎならいいんだが。




