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「着いたぞシュドルツェッッッ!」
ルシュキーが感無量といった感じで、両手を空へ突き上げて叫ぶ。
ま、ここに来るまでに色々あったし長かったからな。
中継地のシュドルツェは、王都より小さいがそれでも王国内の重要都市。故郷リグニッキャと同程度の大きさの都市だ。
「にしても、軍関係が多いな?エズ」
「そりゃ、この時期にここに居る連中は大半がヌワルリェス遠征関係だろうからな」
「それもそうか。俺達もその関係だしな」
「そんなことはどうでもいいだろ?とりあえず、さっさと宿を探してメシにするぞ」
「肉ぅ!肉が食いたいのだ!ご主人!」
「って事だから急ぐぞ」




