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今日は昨日と打って変わって宿に泊まれたが、目覚めは最悪であった。
疲労のせいなのか、嫌な夢をみた。
そのせいで、ベッドは汗でぐっしょりとしていた。
(まさか、今になっても昔の夢を見るとはな)
エズとしての俺ではなく、この世界に転生する前――ボロアパートで暮らしていた俺がよく見ていた夢だった。
……忌々しい。
「昨日は随分うなされてたな?大丈夫か?」
「大丈夫だ問題ない」
「それならいいけど。まだまだ先は長いからな。ここでリーダーのエズに抜けられちゃオシマイだからよ」
「わかってる」




