表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
モブ貴族の生存戦略〜貴族に転生したけど滅亡確定なので知識で作品をボコります〜  作者: 猫越岳 凜


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

216/375

214-実力

「『フレアバースト』!!!」


「ちッ!てめぇ!?魔法使いか厄介な!おいッ!野郎共、相手のクソガキの一匹は火属性の魔法使いだ!気ぃつけろ!」


相手が近づいてくる前に、フレアバーストを用いて盗賊共を分断してこちらに有利な状況を作る。

全体で見れば圧倒的に数的不利な状況だが、相手を分断してやれば、局所的にこちらが数で上回る場面が出来る。


そこを一気にルシュキーと挟撃して叩く。

ようは相手に一切連携させず、戦力の逐次投入を強要させて、常にこちらが有利な状況を作ればいい。


そして、フレアバーストを用いた事で、盗賊の頭は俺を火属性の魔法使いと勘違いしたようだ。

この誤解は大きなアドバンテージになる。

なぜなら、俺はゲームに出てきた魔法は全て使えるんだからな。


「ぐはッ!」


「エズ!横から回ってくるぞ!」


「よしッ!こいつもやっちまうぞ!」


「頭ァ!?コイツら中々手練れだ!?」


何人かの盗賊を片付けたところで手下の一人が叫ぶ。

ふん。今さら気づいたところで遅い。


「 みたいだな。だが、対した脅威じゃない。確かに、手練れかも知れんがまだまだヒヨッ子だ。それにこの状況を作り出してるのは魔法使いのクソガキだ。言っただろ気ぃつけろって?さて、そろそろ遊びも終いにするか」


盗賊の頭がそういった瞬間、視界が歪む。


「 なッ!?」


そして、気づいた時にはルシュキーと分断されており、盗賊の頭が眼前におり、頭の獲物の戦斧が迫ってくるのが見える。


「ヤバよ。中々に楽しませてもらったぜ?」


回避しきれない。


そう思い、重傷を負うことを覚悟して攻撃を受け流す覚悟をした時だった。


――ガキンッ!


金属同士がぶつかる音が聞こえる。

そして、そこに立ってのは、相変わらず煙草を加えたままの勇者だった。


「 そろそろ終わらせるのは、俺も同感だ。この坊主共の練習はもう十分だし、何より腹が減った」


「 テメェ……!卑怯だぞ!手を出さないんじゃ!?」


「卑怯?それを盗賊の首領が言うかね?」


その言葉とともに頭の首が宙を舞った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ