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「ちッ。面倒な方向に話を持ってきやがった。ルシュキー!俺達二人で何とかするしかないようだ!」
「それは分かったけどよ!エズ。これ二人で行けるのか?」
クソ。勇者の奴。面倒な状況を作りやがって。
その肝心の勇者といえば、遠目に俺達の状況を見ながら煙草の煙をプカプカと浮かべて遊んでやがる。
仕方ない。この状況、何とかするしかなさそうだ。ま、本当にヤバくなったら勇者が何とかしてくれるだろう。
この状況で、余裕ぶっこけるということは、こんな事は勇者にとって危機でも何でもな言ってことだからな。




