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「あ、そうだ。対人戦に関してなら詳しい奴を知ってるぜ」
冒険者ギルドに教官が居なかったので、仕方なくギルドから帰ってきたところ、ルシュキーが呟く。
「一体誰だ?てか、今それを知ったところで……」
「大丈夫!大丈夫!この時間ならまだ普通に居るはずだから。着いてくれば分かるから、とりあえず行ってみようぜ」
ルシュキーはそう言って、早足で道を進んでいく。
仕方なくそれについていくが、道順でこいつがゲーム屋に向かってると気づいた。
「おい」
「まぁまぁ。言いたいことは分かるが騙されたと思ってついてこいって」