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「一つ思ったんだけどさ」
「ん?」
「あのティボーって人に勝つには、ダンジョンに挑むより対人戦の特訓をした方が早くないか?」
ルシュキーが何体目かの魔物を倒したところで、ふと呟く。
確かにルシュキーの言うことにも一理ある。
ここのダンジョンでの強化もマンネリ化してきたところだ。
ティボーに勝つというのが目的なら、対人戦の特訓をした方が早い。
「でも、どうやって対人戦の練習をする?まさか、治安の悪いところで喧嘩待ちするわけじゃないよな?」
「そんな面倒なことはするわけないだろ?そんな事するより、冒険者ギルドを活用すればいい」




