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「久しぶりだな」
夕飯を取りに食堂に行くと、先に席についていた父上に話しかけられる。
父上とこうやって話すの自体そんなになかったことだ。
「そうですね。と言っても半年くらいしか経ってませんが」
てか、ルシュキーがまた端っこの方でガチガチになってる。
ま、俺と違って父上は貴族らしい貴族たからな。
「そうではあるが。お前とこうやって話すの自体が本当に久しぶりだと思ってな。強くなったな?」
「見てたんですか?」
「まあな。あのティボーを2人かがりとはいえ、あそこまで追い詰めるとは正直驚いた。これなら王都での生活も安心だな」