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「あ」


スサンナの頭に乗っていた猫がこちらの気配に気づいたのかピャッと逃げ出す。


「追うぞルシュキー!」


「あ、ああ」


「ほら、スサンナも早く行くぞ!」


「わ、わかってるわよ!」


ヴェルソア公の猫探しにどんだけ時間を使わされてると思ってんだ!

今この瞬間を逃したらどうなるか分かったもんじゃない。


絶対にここで捕まえさせてもらう。


「みんなで同じ方向を追っても意味ないぞ?エズ」


「言われなくても分かってる!二手に別れるぞ。スサンナはこっちにこい!」

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