表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

146/335

144

「ヴェルソア公って、ヴェルソア地方を統括する大貴族だよな?」


「そうだよ。俺の実家のリグニッキャ伯やその他複数のヴェルソア地方に存在する貴族を統括する大貴族だ。だから、俺はこの依頼を断れなかったんだよ」


「そのヴェルソア公の猫が何で王都に?」


「そんなんこっちが聞きたいわ」


ヴェルソア公の飼い猫なら、普通ならヴェルソア公が治める領内の屋敷にいるはずだ。

それが何で王都で迷子になって、それを俺が探す事になってるのか。


「そんなの簡単よ!愛猫家のヴェルソア公の事だから、王都まで一緒に連れてきたに決まってるじゃない」


スサンナが猫を探す手を止めて、胸を張って自信有りげに答える。

うむ。まずはそのたわわに実った胸を収めて猫を探せ!


「ま、理屈はわかるが、そもそも何でヴェルソア公が王都に?」


「そんなのあたしが知るわけないじゃない」


くっそ!こいつ……。家に帰ったら覚えてろよ。


「あれじゃないか?この前のヌワルリェスの件。それで呼ばれたんじゃないか?ヌワルリェスを擁する最大の貴族なんだろ?」


なるほど。ルシュキーの言うことには一理ある。だが、それで猫探しをさせられるのはいい迷惑だ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ