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「はぁ。猫なんて本当に見つかるの……」
スサンナが思わずと言った感じで、机に顔をうずくめる。
ま、気持ちはわからなくもない。
2時間も探して手がかりゼロだからな。気が滅入るというものだ。
「ま、頑張って探すしかないだろ。それより、せっかくだから何か頼もうぜ」
昼食と言うにはやや遅いご飯を食べる為に入ったのは、隠れ家的なカフェである。
メニューはかなり豊富で色々ある。
う〜むこんだけあると悩みどころだな。
「じゃ、オムライス」
スサンナがちょっと拗ねた感じでオムライスと答える。
なるほど。オムライスか。いいかも知れない。
「なら、俺もオムライスにするかな」