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「そこにご出席願いたい」
王の使者を追い返す何ていう選択肢は出来るはずもなく、渋々それを受諾したのだった。
何故かルシュキーがウキウキしてやがるが、こいつ王城に行くって意味を理解してんのか?
「お前、ちなみに正装とか持ってんの?」
「ん?学園の制服じゃダメなのか?」
こいつ……。そんなところだと思ったよ。ああもう!明日だって!?いちいちルシュキーの服を用意してる時間がない!
こうなれば、エフーシャに頼るしか。
「そんな訳でエフーシャ何とかしてくれ!」
「何とかって、エズ君急だね」
「すまん!この詫びはどっかの機会にするから、とにかく今はこのバカの服を頼む!」
「ま、ここでエズ君に意地悪する意味もないし別にいいよ。それにルシュキー君の体格なら、多分僕の服が入ると思うからちょっと待ってて」
てな具合で、ルシュキーの服を急遽用意して、何とか王城にやって来て、謁見を待ってると言うわけだ。