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11-ウサギ肉

 買ってきたうさぎを厨房に持ち帰り解体する。まさか、前世の極貧生活がこんなところで役に立つとは。

 あのときは究極サバイバルの状態だったからな。

 食える生き物なら一通り捌くことができる。


 さて、うさぎの解体も終わって、新鮮なレバーが取れたし、これでレバーペーストを作ってパンに塗って食べるか。


 肉はソテーで食べる事にしよう。一羽はそのまま細かく切ってフェルナンの餌にするか。


「なにしてるんですか?」


「ぎくッ」


 いつの間にか後ろに立っていたタチャーナに見つかって冷や汗が流れる。

 いや、俺はみんなのためを思ってメシの準備をしてただけ!何を恐れる必要性があろうか!


「また、相談もなしに勝手な事をして」


「いや、これは!ほら、新しい家族も増えたことだしお祝いしようと思って!」


「それは構わないですけど、事前に一声かけるとかないんです?それに本当はエズ様が食べたいだけでしょ?」


 痛いところを突かれた。いや、でも!みんなでお祝いしたいって気持ちも嘘じゃないよ!


「まぁ、構いませんけど。もちろん、調理を手伝ってくれるんですよね?」


「もちろん。はじめからそのつもりだ」


「なら、リュボフが屋敷の掃除をしてる間に終わらせてしまいましょう。驚かせたいんでしょ?」


 全てお見通しってわけらしい。さ、タチャーナが手伝ってくれるのだ。早く終わらせよう。

 こうして二人で豪勢な夕食を作った。


「いい匂いがするのだ!」


 匂いに釣られて、屋敷の掃除をしていたリュボフがやって来る。知らぬ間にフェルナンもやって来ていた。


「ちょうどいいですね。このまま夕飯にしましょう」


「ごはん!」


 夕飯のテーブルに三人と猫一匹が集まる。


 今日の夕飯はパンにウサギ肉のステーキ。レバーペーストとフレッシュチーズという、いつもより豪勢な食事だ。


 フェルナンには食べやすい大きさに切った猫用に加熱だけした肉を渡す。

 食いつきがいいところをみるに、とりあえず満足はしてるみたいである。


 ここまで賑やかな食事はこの別邸に来てからは久しぶりである。

 今まではタチャーナと俺の二人しかいなかったからな。


 何よりメシが美味い!パンにレバーペーストとチーズをつけて食べるだけで最高だ。

 それに久しぶりの肉は柔らかくてなおかつ香辛料が効いており美味い!


 リグニッキャが交易都市だからこそ実現できたことだ。


 そしてリュボフのニコニコとした笑顔に癒される。

 あ〜モフリて〜。


 あ、モフリたいオーラ出してたらリュボフに警戒されてる。怖いくないよ〜ちょっともふもふしたいだけだよ。

読んで頂きまして、ありがとうございます。

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