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「え、えっと。ちょっと今は忙しいからあとにしてほしいかな〜って」
エフセイを運よく見つけたのだが、この様に避けられてしまってる。
原因はおそらく、俺の評判が貴族内ではよくないからだろう!
ま、そんな事は棚に上げてしまって、何とかエフセイ君を射止めようではないか!
「ま、ま、ま、そう言わずに。ホームルームまで時間あるし、ちょっとお話でもしようよ」
「 え、え〜」
「エフセイ君の知ってる魔法とか興味あるな〜。お話してくれれば、俺の知ってる魔法教えられるんだけどな〜」
「え、えっと、じゃあちょっとだけなら」
よし!何とか食いついてきた!
チラチラ作戦が功を奏してよかったぜ。魔法なんて、ゲームで全部覚えてるから、いくらでも教えられるしな。ま、ほとんど使えないんだけどな!