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「ていうわけだ」
一か八かのルシュキーの攻撃により魔結晶を破壊したあと、魔物のスポーンが無くなったのを確認してシュトルツァの街まで戻ってきた。
その後、シュトルツァ子爵に今までの経緯を説明し終わったところである。
「だから、今後魔物の異常発生は無くなるはずだ。が、今回の一件は卿より正式に王に報告すべきだと思う」
「確かにそなたの言う通りだな。まさか、我が領内で王国に仇なす者が活動してたとは。取り逃したのは痛いが、領内の問題は無事に解決した。改めて礼を言うぞ」