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「ルシュキー!」
ルシュキーに合図を送る。
リュボフに言われて冷静になって気づけたが、人工物は完全でないものの破壊され魔物のスポーンは止まっている。
そして、俺は今まで魔法でしかアレを壊せないと勝手に勘違いしていたが、実はそうではないのかも知れないと思った。
「なんだエズ!」
「リュボフと俺と一緒にアレを壊すぞ!」
リュボフに目配せをするとリュボフは静かに頷く。
「で、でも魔法で壊れなかったのに一体どうやって!?」
「殴るんだよ!」
幸いにして周りの魔物は一掃された事で、人工物を直接殴る時間はある。