100/331
99
「くっ!強さはそこまでだが、数が多いな!」
ルシュキーが何度目かの魔物を倒したあとに、うんざりといった感じで呟く。
「ま、そりゃ大半がゴブリンだし、あのおかしな立方体から永遠と生み出されてるからな」
「それじゃ、いくら俺が頑張ってもキリないじゃないか!何とかしてくれよエズ」
「ちょっと待ってろ。リュボフ、俺が魔法を使うまでの間、耐えられるか?」
「任せるのだ!ご主人」
俺はジョブがない状態で魔法を使う分、その魔法の規模が大きくなればなるほど時間がかかる。
だからこそパーティーを組む必要があり、相棒がリュボフでよかった。