097 発砲?
24番国が変な方向に盛り上がる中、パトロール隊旗艦『マイソール』から緊急通信が・・・
「正体不明艦隊からの通信を受信、国家代表との会談を求めています。 その際、『国際連合宇宙軍 第104囮艦隊』と名のり・・・ 地球から来たと言っています。
なお、相手は軍の暗号回線に直接メッセージを・・・ 我が軍の暗号は丸裸です。」
「 ・・・さて、諸君、デートのお誘いが来たがどうすべきかな?」
「受けないという選択肢は有りません。 ただ情報が足りません。 情報収集の時間を如何に稼ぐか・・・ 」
「いえ、時間稼ぎには反対です。 多少情報を得た所でどうにかなる戦力差ではありません。 それよりも相手の機嫌を損ねないうちに返事を・・・」
「私は、機嫌を損ねない様にする為にも情報が欲しいと考えますが?」
「そもそも、本当に地球から? 滅びた筈では・・・」
「ふむ・・・ だが、情報を得たとしても暗号回線が丸見えの現状、相手に手の内がバレバレとなるだろうよ・・・ それに地球からと言うのが本当なら同胞と言う事だが・・・」
「「・・・」」
「分かりました。 他に手も無いので、会談を承諾した旨『マイソール』から相手に伝えましょう。 会見場所として第01人工衛星に誘導させます。」
そして数日後、『マイソール』の誘導に従い地球の艦隊が惑星の衛星軌道に入り、第01人工衛星付近に陣をはる24番国艦隊に正対した。
この頃になると誤解も解け、24番国も表面上の落ち着きを取り戻していた。 (空間圧縮通信技術を持たない24番国の通信はタイムラグが大きく、『マイソール』経由で少しづつしか情報を得られなかった為、時間が掛かった。)
第01衛星では24番国の大統領達が、十色の到着を待っていた。
「いいな、向こうの言う事が本当なら、彼等は同胞である。 そう悪い事にはならないだろう・・・ しかし、分からない事も多い、不用意な発言には十分注意してくれ。」
「「はっ」」
そして、その時が・・・ 『富士』からのシャトルが第01人工衛星にドッキング、十色とふじの2人が降りて来る。 互いに名乗り、挨拶を終えると会議室へと移動を始めたのだが・・・
24番国艦隊の1隻がいきなり発砲、つられたのか周りの艦艇も発砲を開始した。
当初混乱していた会談場所では、状況が判って来ると大統領が慌てて攻撃中止を命じるが・・・ 混乱著しく・・・
雪が凄いですね。 雪かきに時間を取られ内容が短いですが・・・ 何とか形になったので投稿しました。
よろしくお願いします。




