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061 センサー類の研究開発

 「彼等はまだ地上との連絡通路を作ってないから、新規の支援物資は暫く送れない・・・ 彼らが地表との連絡口を造るまで待つしかないかな?」


「はい。 下手にこちらから穴を開けてコロニーの生態系バランスを崩すと大変ですから・・・ 確かに遅れは有りますが、後70年もすれば支援物資の供給も可能になるかと・・・」


「そうか・・・ 重力制御関係の早期開発に直接的な支援が得られればと思ったんだが・・・  それで、彼等の元母星に向かっている捜索隊はどうだ?」


「はい。 全捜索隊共に異状なし。 予定宙域まで後、約300年です。」


「星団連盟国に駐留中の第12護衛隊群の編制が終われば、防衛戦力として一安心出来るのだが・・・ 私としては、その時点で第104囮艦隊本隊を彼等の元母星へ向かわせようかと思うのだが、どう思う?」


「はい。 現状の戦力で向かうのは反対です。 戦力として2個護衛隊群20万隻の同道が必要と考えますが・・・ 補給関係を考えると・・・」


「ああ、地球から2個護衛隊群を持ってくる事は出来るが、純粋な戦闘艦の集まりだからな・・・ それだけの艦船に対する整備補給を賄えるだけの支援船を用意するとなると、通常航行をするだけでも5万隻は欲しいな・・・ まして戦闘行動をするとなると10倍の50万隻は欲しい所だな・・・」


「はい。 基本、護衛隊は補給基地での整備補給を行う事を前提とした拠点防衛に向いた部隊ですので・・・」


「部隊編成を守備に特化しすぎたか・・・ 整備補給しながらの戦闘はあきらめて、相手の正体を見極めてから短期決戦に持ち込み、本格的な修理・整備等は帰ってからにすれば2万隻位の支援船で行ってこれるかな?」


「はい。 手持ちの武器弾薬だけで戦うのなら2~3回の全力戦闘が可能かと・・・」


「よし、相手の正体が判明次第、部隊を送れるように支援艦船の増産を始めてくれ。」


「はい、了解しました。」


「それと・・・ センサー類の研究開発を始めてくれ、新技術や新方式の目途が立ってからと思っていたが、そんな物は結局見つからなかった。

 出尽くした感はあるが現状の技術で何とか性能を上げてくれ。 そうすれば艦の最高速度を上げられる分、移動時間を短縮できるようになる。」

(艦船の最高速度は、センサーで見つけた障害物にぶつからない様に止まれる範囲で出せる上限です。 より遠くで障害物を発見出来れば。 減速に使える距離が延びるので、速度を今以上に上げる事が出来ます。

 最高速度を上げるもう一つの方法は、より早く減速する為に推進力をUPするやり方も有りますが、推進装置自体の大型化や急減速で発生する高Gを打ち消す慣性制御システムの強化等、とても手間がかかるのは勿論のこと、全艦船の改修が必要になる事から、今回こちらは先送りになります。 センサーは全艦船の改修の必要は無く、艦隊内の数隻が新型センサーを持っていればデータを共有する事で未改修艦船も恩恵にあずかれます。)


「はい。 研究に取り掛かりますが、確かに難しいですね。 何か新機軸が見つかればいいのですが・・・」


「そうだな・・・ 先行艦を出して索敵距離を稼ぐ方法もある事はあるが、先行艦は高い確率で衝突するし、相手が人工物だった場合は先制攻撃と囚われ兼ねない・・・ そんな可能性は無いに等しいが、絶対は無いので何かしらの対策が欲しい所だ。」


 こうして、新兵器の開発の他にセンサー系の研究開発が始まった。


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