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025 午前

 日が変わり、十色は指示されていたA格納庫に向かっていた。 これは宇宙港に5つ有る(A~E)格納庫の中で1番大きい建物だ。

 

 「スゥー ハァー・・・ この星の大気は良いな、地球にそっくりだ。」


 「そうなのですか? スゥー ハァー 覚えました。 今度、『まち丸』の空調システムで再現出来るか試してみます。」

 今日のふじは、十色の護衛を兼ねるため、パワーアシストの付いた装甲板の塊りみたいな恰好をしていた。 これには簡易シールドも装備されており、戦車の砲撃10発程度なら耐えられる性能を有している。

 更には直径40cm程の迷彩柄の球が6個、転がりながら2人の後を付いて来ていた。


「おはようございます。」格納庫のまえには、行政局長が待ち受けていて挨拶してくる。 


 十色は挨拶を返すと、ショーン局長の案内で格納庫の中へ、そしてその後をガードロボットのフリしたふじと球が付いて行った。

 そこには、大型のモニターを展開したトレーラが壁際に置いてあり、その前には1000個程の椅子が整然と並べられていた。 更には中継カメラの姿も有りより多くの人がその様子を見られるようにしてあった。


 昨日の面々が集まる一角に着くと

「皆さん顔色が優れないようですが、大丈夫ですか?」


「十色殿、良く来てくれました。 顔色の方はちょっと疲れているだけなので大丈夫です。 何せ昨日はあれから周囲のパニックを鎮め、今日集まる人員の選抜と連絡をしてましたから・・・」


「ああ、成程。 それはお疲れ様でした。」


 軽い会話の後、大型モニター横に有る関係者席へと案内され、ロイド団長の紹介と話し合いを眺めていた。

 十色の出番はまだ後なので様子を見ているが、偉大なる指導者が存命している事や枢密院の解体、行政の見直しについてだけでも物凄い混乱状態だ。 地球から来た艦隊と十色についての説明はいつになる事やら・・・ 

 朝も早くから始めた会議だが混乱は昼まで続き、一旦昼食休みを取る事になった。


「お待たせしてすいませんな十色殿。」


「いえいえ、お気になさらず。 それよりもロイド殿は大丈夫ですか? 大混乱と言った感じですが・・・」


「まぁそれは仕方が無いと諦めています。 午後には多少落ち着いている事を願いますよ。」


今回の投稿は凄く短いです。

すいませんが、昨日から体調不良で2~3日投稿出来ないと思います。

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