114 再侵攻
申し訳ありませんが、暫く投稿をストップします。
現状、まずは『新地球』艦隊の再侵攻が1番最初に起きるだろうとの考えから『第1特務部隊』への増援100隻が『かねつき』の艦隊泊地に到着していた。
『かねつき』の人々は自軍の主力戦艦の2倍の大きさのを誇る標準型戦艦や、6倍に達する標準型重戦艦を始めて目にし興奮していた。 又、それだけの物が量産され同型艦が並んでいる事に言い知れぬ迫力を感じていた。
だが、一般の人々の思いとは別に評議会議長『ヤコーブス・メッツァ』と調査委員会に出席していた高官達は人知れず恐怖も感じていた。
「諸君、あれを見てどう思った?」
「そうですな・・・ 正にバケモノといった所ですか?」
「確かに、特にあの重戦艦の迫力は・・・ あれ1隻で我々の艦隊を丸ごと相手できるのでは? と、思わせる凄みを感じさせます。」
「艦隊、丸ごとか・・・ 」
「議長、何か?」
「これから、先の戦闘映像を見てもらう。 内容は口外しないように。」
「「はっ」」
そこには、『第1特務部隊』各艦の圧倒的攻撃力と防御力が収められており、見ている者は皆驚愕の表情を・・・
「何ですかこれは、一方的ではありませんか。 今の24番国の艦船はこんなに高性能なのですか? 我々が使っている艦と、とても同系列艦とは・・・ 」
「それが地球の技術力の一端だ。 『第1特務部隊』の24番国系列艦は地球の技術で改良されている。」
「地球の技術・・・ 最新のテクノロジーとはこんなにも凄いのか・・・」
「それを踏まえてあの巨大戦艦を思えば、実際に艦隊丸ごと相手どれる強さが有ると思われる。 恐らく我々の全戦力を集めても、地球の戦艦1隻の相手にもならないだろう。」
「・・・」
「これ程の強さを持っている地球の艦隊が『ファースト』が現れれば即時撤退すると言っている・・・ この意味は・・・」
「「・・・」」
「では、どうなさいますか? 24番国に出戻るのですか?」
「今すぐに『ファースト』が現れる訳ではない・・・ それまでに力を手に入れて戦力の充実を計れれば・・・ その為には敵と手を組まざるをえない場合があるかも知れない。 そして、そこまでして独立を保つ必要はあるのか。 皆にも今後どうすべきかをしっかりと考えておいてもらいたい。」
今回、『フヒム・エー』抜きでの話し合いを委員会で行ったが、明るい話題は何一つ無かった。
そして、約1年が過ぎ『新地球』艦隊が『かねつき』領有宙域へと侵入して来た。
「よし、作戦計画に基づき先行する。 『第1特務部隊』全艦出港、艦隊陣形フォーメーション1、進路230度、俯角5度。 速力30宇宙ノット。」 (地球の艦隊だけなら各艦の通信リンクを通して信号を流すだけで済むのだが、地球外の艦隊に此方の状況を知らせる為、わざわざ全体通信を使用している。)
こうして150隻に増強された『第1特務部隊』が先陣を切って出て行き、その後を『かねつき』の第1、第3艦隊100隻が追いかけて行った。 そして、3週間後・・・
『第1特務部隊』は地球系列艦を前方に集め、『新地球』艦隊と対峙していた。 (ちなみに、新地球艦隊は前回の3倍にあたる300隻で編成されている。)
「こちらは、『国際連合宇宙軍 第104囮艦隊』所属『第1特務部隊』、通信を求む。」
「こちら、『新地球統合軍 第3戦闘集団 第7艦隊』、要件は何か?」
「我が軍は前回、そちらの第13艦隊から攻撃を受け止むをえず撃退する事になったが、貴軍も戦いを望むか? 話し合いに応じる気はあるか?」
「こちら第7艦隊、話し合いに応じる。 戦闘の意思は無い。」
「了解した。 間もなく『かねつき』艦隊もこの場に到着する。 しばし待たれたい。」
その後、『第1特務部隊』は会談場所として重戦艦1隻をその場において後退、『かねつき』艦隊も加わって、重戦艦1隻を中心に等間隔で3方向に布陣する事となった。
すみません。 手の痛みが酷くなる一方なので、暫く投稿を止めさせて頂きます。
右手の腱鞘炎は我慢できるのですが、左肘の外側上顆炎が雪かきのせいか酷くなる一方で、キーボードを打とうと手首を内側に捻るのが辛い状態です。
雪かきを止める訳にはいかないので、再開は雪解け辺りになるかもしれませんが、よろしくお願いします。




