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最終怪 怪異口寄せの部活

 

 拓海:「ぶわっはっはっはっは!」


 昨日の部活動について副部長に話すと思いっ切り笑われた。


 拓海:「そ、そうかそうか…ひぃ、ふぅ…なるほどな」


久美:「呼吸できないほど笑わないでください」


 拓海:「い、いや、でも流石にこれは…くくくっ、傑作だな…釘に刺された怨霊がむっつりスケベで色気に目が釘付けになったって、アキが聞いたら何て言うだろうね…はっはっはっ!」


 久美:「逆に言えば胸がなかったり男性だけだったら逃げるしかないんですよね」


 拓海:「そうだな、七不思議は全て質量があるから、壁をすり抜けたり出来ない事を考えると動きが遅いあいつからしたら、一番の弱点と言えるだろうな。でも、退治できる方法を見つけたのはお前の一番の手柄だ」


 気合い入れるためにやったのに、どこか損した気分なのはなぜだろう。胸元開くだけで、目を抑えて消える怨霊って…


 拓海:「ともかく、これで七不思議は全部見たな、しばらくはこれがこの学園の七不思議に定着しそうだ」


 久美:「えっ?でも、まだまだ調査不足な所もありますし、私が知っている七不思議は六つ最低でもあと一つ足りませんよ?」


 それを聞くと副部長は意外そうな顔をした後、あぁ、と理解した顔をした。


 拓海:「そうか、知らないのか…いや、自覚がないといった方が正しいか。七不思議の最後、この七不思議は原初の七不思議として語り手としては最後の七不思議、それは…」


 副部長は部室の扉を開けると同時にその名を言う。


 拓海:「「怪異口寄せの部活」だ」


 ~怪異口寄せの部活~


 この学園が建てられた当初、部活動について野球部などの運動部、文芸部等々の部活が並べられた所に運動部にも文芸部にも属していない部活、それが「オカルト研究会」

 オカルト研究会がその活動を行うと必ず、非現実、非科学的な現象が起こることから、一時期呪われた部活とも言われたことがある。

 

 彰:「と言っても、この部活が誰が、どうやってどのように建てられたのかとか、分からないからね」


 久美:「…でも、まだまだ七不思議が実在する可能性はありますよね」


 拓海:「もちろんだ。しかし、いつか本当にこの学校の全生徒に危害がある怪異があるかも知れない。それを調査して解析して、対処方法や弱点を探すことが俺たちの活動内容だ」


 彰:「まぁ、そのおかげで大体が怖くなくなったんだけどな。お前が調べたものも相手がスケベだってわかったんだし」


 久美:「…ソウデスネ」


 オカルトが好きなのに、昔からそれを一回でもいいから見てみたいと思っただけなのに、それを追い求めて、この学校に入ったのに、今までのそれは何と言うか…もう


 私の学校の怪談は肩透かししかないのです

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